【受験生必見】大学入試共通テストの難易度徹底検証!!
2020年度に行われる大学入試共通テスト。
情報も少なく不安に思っている受験生も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、2回行われた施行調査からどのような出題がされると予想されるのか、そしてその難易度について解説していきます!
難易度分析:英語
まずは最も変化があると予想される英語について解説していこうと思います!
まずは大学入試センターの具体的な作問方針を確認しましょう
発音、アクセント、語句整序等を単独で問う問題を出題しないことについては、英語教育の観点から大学入学共通テストの導入を機に改善を図るものであること
今回、英語のリーディングとリスニングの配点を均等にした趣旨は、高等学校学習指導要領が英語4技能のバランス良い育成を目指していることを踏まえたものであること
このことから、センター試験にあった文法知識のみを問う問題はなくなり、共通テストでは代わりに読解問題が中心となることが予想されます。
実際の施行調査でも全問読解の筆記試験がありました。
また出題される文章は単純な論説文や物語文だけでなく、例えば料理のレシピなど日常で見られるシチュエーションにそった文章や、図表を含む長文が増えることが予想されます。
またこれに伴い、様々な語彙も問われるようになるでしょう。
試験時間がセンター試験も共通テストも同じ80分であることを考えると難易度は大きく上昇すると考えられます。
多くの文章を早く正確に読むための精読力と速読力が大きく求められます!
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日々の勉強から精読をきちんと行い、そのうえで速読力を付ける
難易度分析:数学
次に記述式の問題の是非が話題になった数学は、結局どのような出題になるのかについて解説していきます!
数学ⅠAⅡBの難易度は総じて難しくなるでしょう。
理由としては、問題が今までのような単純な式変形であったり、解答番号間の論理の飛躍を考えるという問題ではなく、純粋に問題の設定の把握、問題の意図の把握が難しくなっているからです。
記述式の問題はなくなりましたが、その代わりに問題を様々な観点から見るように誘導する問題が出題されることが考えられます。
これは数ⅡBのみで見られたのですが、記述式問題がなくなった数ⅠAでも出されると予想できます。
数学ⅠA
ここからは数学をそれぞれの科目で確認していきます!
数学ⅠAでは日常生活と絡めた問題が見られました。
具体的には学校の階段の段の高さや、表計算ソフトなどがありました。
この点ではきちんと情報が読み取れれば解けるようになっているので心配はありません。
ですが大問1の[4]から随所に見られる太郎と花子による会話形式の問題は注意が必要です。
内容は正弦定理の証明を考える問題もあれば、問題に対するアプローチについて議論して実際にその方法で解かせるというように様々でした。
議論をしながら問題を解くので共通テスト数学では総じて文章量が増え、時間がかなり厳しいものとなりました。
問題量については試行調査の平均点が異常に低くなった(34.54点)ことから見直される可能性はありますが、対話形式の問題はなくならないでしょう。
なのできちんと定理について導出過程まできちんと押さえ、また一つの問題を解くときに常に他の考え方はないかを試してみる必要があります!
数学ⅡB
続いてⅡBについて解説していきます!
こちらでもⅠAほど出題されてはいませんでしたが、日常生活と絡めたり対話形式の問題が見られました。
ですがそれで安心してはいけません。
どのような問題形式でも総じて取り組みづらい問題になっています。
試行調査の問題の中では対数ものさしについての問題や、空間ベクトルの問題は取り組みづらいと思います。
このような問題はもちろん対策する必要がありますが、それ以上に問題文の意味をきちんと把握し、自分ができる解法まで落とし込んで解ききるかが大事になると思います!
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数学1A:【2020年最新】大学入試共通テストでの数学1Aの出題形式と対策・勉強法!
数学2B:【満点を狙え!】共通テスト数学2Bの分野別対策!時間配分と勉強法も!
難易度は上昇。 日常生活と絡めた問題や把握しづらい問題に対してどうアプローチするかを問題演習を通じて練習する
難易度分析:国語
続いては、同じく記述式の問題が話題になった国語について解説していきます!
いろいろ話題になった国語ですが、どのような出題になるか、現代文、古文、漢文の順にみていきます!
現代文
まずは現代文です!
現代文の出題は論説文と小説、どちらも複数の文章や資料を読ませて、見比べながら答えさせるものとなることが予想されます。
平成30年度の試行調査では、論説文は資料2つに長文1つ、小説は詩が1つに短めの文章が1つという出題となっていました。
少なくともセンター試験のように1つの文章について考えさせるという問題は少なくなると思われます。
読む文章量が多くなり、また文章で読んだことを頭の中でまとめて資料に適応させながら考えるので難易度は高くなります。
さらに詳しく知りたい方はこちらからご覧下さい!
【現代文勉強法】偏差値75の国語の勉強法【スタディサプリ講師が教える】
古文
続いて古文です!
古文では大きな出題の変更はないように思われます!
試行調査でもセンター試験同様に、単語の意味を問う問題、読解問題が配置されました。
文法問題は見られず、問題の総量から考えるとなくなる可能性はありますが、試験時間がそのまま80分であるので継続して出題される可能性も十分あるので、苦手な人は対策をするようにしましょう。
変化としては、現代文でしか見られなかった対話問題が出題されるということです。
試行調査では傍線部の意味を、和歌を絡めて解釈するものでした。
単純な知識では太刀打ちできず、和歌の意味の把握、傍線部の前後の文脈をきちんと行わなくてはいけないので古文の鬼門となるでしょう。
漢文
最後に漢文です!
センター試験と同じ出題となったのは漢字の文中での意味、返り点のつけ方と解釈、内容読解です。
ただし、出題の形式は少なからず変化すると思われます。
まず出題される文章が2つになること。
現代文から1つと漢文から1つです。
とはいえ現代文は2行ほどの1文です。
そして漢文でも対話問題が出題されます。
試行調査では、猿と猿飼というテーマで、2つの文章が出され、その文章の関連について対話を読み空欄を埋める形式でした。
古文とは違い、漢文の内容が分かったいれば解ける問題なので不安に思う必要はありませんが、漢文の内容の流れをより意識して読む必要があります。
現代文、古文、漢文とも難易度はやや高くなる。だが文章を素早く理解する力を見につければ十分対応できる!
難易度分析:理科
ここからはあまり情報のない理科・社会科目について解説していきます!まずは理科です!
物理
物理の難易度はやや難化の予想です!
以前のように最初に小問集合があってそのあとに分野別に設問が作られるという構成は変わりません。
実際小問集合に関しては共通テストでも各分野からまんべんなく出題されるので公式を確実に扱えるようにしましょう。
分野別の設問では多くの図や模式図、実験結果などが記されそれぞれを理解するのに時間を要すると思われます。
特に力学では受けた力の推移の図が挿入されているなど見慣れないものが各所にちりばめられています。
また会話形式の問題も出題されており、より一層問題の把握が重要となります。
日々の勉強から問題演習を通じて実験の設定を理解することの練習をして、そのあとに共通テスト用の問題集をやると本番でも実力を発揮できるでしょう!
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化学
化学はやや難化の予想です!
化学では共通テストでも実験方法の説明や実験器具の図があったり、化学反応式を与えられて反応について計算を行ったりと基本的な出題は変わりません。
ですが問題によっては難易度が高くなることが予想されます。
ポイントは読み取りです!
試行調査ではイオン結合による化合物中の電荷の偏りについての理論をもとに考える問題などが出されました。
こういった見慣れない問題に出会ったときに思考停止してしまう受験生もいると思いますが、この時にきちんと問題文が何を意味しているかを理解することが大切です!
また資料問題でもすべてが答えに直結する資料ではないので、解答するために必要なものを取捨選択する必要があります。
そして今まで選択問題だった高分子化合物が必答問題として試行調査では出題されました。
化学は出題範囲は広いですが、きちんと化学の項目を理解できているかが問われるので、問題演習を通じてまんべんなく学習しましょう。
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生物
生物は難化の予想です!
生物は引き続き文章選択問題や実験考察問題は引き続き出題されています。
ですが、実験考察問題は問題数が多くなりまたリード文も長くなるので考察に書ける時間が長くなり時間制限が厳しくなりました。
さらに多くの受験者にとって初見となるような用語・知識が登場する実験考察問題も出題されているので注意が必要です。
また知識を短答で答える問題がなくなり、用語に関する記述を選択する問題に変化しました。
共通テストでは単語の丸暗記では通用しなくなりきちんと教科書に記述されているような事項を理解していなければ、高い得点をとることが難しくなります。
日々の勉強から用語や知識の理解を心掛けるとともに、考察問題を幅広く、数多くこなすことで初めて高得点がとれるようになるでしょう。
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地学
地学の難易度はやや難化の予想です!
今まで通り、用語の知識を問う問題、簡単な計算問題、図表を元に考える問題が出題されます。
ですが地学でも用語の意味や定義の理解や現象の理解ができていないと回答が出来ず、丸暗記では対応しきれなくなります。
またこれまで出ていた図表問題がパワーアップします。
具体的には分量が増えたり、与えられるデータが複数になったりします。
上手く自分が持っている知識とデータとを融合させて解答する必要があるので、教科書の内容を理解を伴って暗記をするようにしましょう。
ですが共通テストはセンター試験と出題が大きく異なることはないので、センター試験の過去問をやるなどして資料問題に慣れていきましょう!
理科科目の難易度は総じて難化の予想。教科書の丸暗記では高得点は見込めないのでまずは理解をしながら勉強を進めて、あとは問題演習で経験を積もう!
難易度分析:社会
最後に社会について解説していきます!
社会は全般的に難易度はそこまで変わらないと思われます!
しかしある1ポイントで難しく感じたり逆に簡単に感じると思います。
そのポイントは今まで何度も言及した資料問題です!
ここからは教科ごとに出題傾向や資料問題、難易度について解説していきます!
地理
まずは地理からです!
地理に関してはセンター試験と比べて共通テストが特別難しくなることはないと思われます!
その理由としては、センター試験でも「資料の読み取り」や「考える力」を要求される試験問題であり、共通テストの移行による出題傾向の変化があまりないからです。
しかしもちろんすべてが従来通りというわけではなく、平成30年度の施行調査では、世界史で習うような内容の表を最初に提示して、そのあとにそれに関連した地理の内容について問う問題が出題されました。
このような他教科との関連を考えさせるような出題がおそらく共通テストでも出題されると思います。
しかしここで忘れてはならないのが、あくまで地理の試験であるということです!
問われるものは地理に関する知識であり、先ほどの例でいうと世界史の知識は一切ないということです!
共通テストはセンター試験以上に”無駄な情報”の含まれた表・資料が多いのですが、普段から地理を体系的に学んでいればそれに惑わされることが少なくなると思います!
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【8割安定!】共通テスト地理対策はこれ!基礎からの勉強法を解説!
日本史
続いては日本史です!
日本史は易化すると思われます!
資料問題に関しては古文の読解問題に近いもので、読めさえすれば答えが書いてあるものも見受けられます。
共通テストの資料問題では、さらに資料問題のウェイトが増えるのできちんと資料内容を読み込みましょう!
当然資料問題には時間がかかります。
ですので知識で解ける問題に関しては、即答できるようにしておく必要があります。
しっかりセンター試験の過去問を解いて知識の定着を図り、試行試験で資料問題に慣れておきましょう。
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【最新版】共通テスト日本史の傾向と対策【過去問対策はいつから?】
世界史
続く世界史は難化の予想です!
これまで同様に短答四択問題と空欄補充問題、地図問題は継続して出され、難易度もそれほど変化はありません。
ですが、共通テストではそれらに加え対話形式の問題が施行調査で出題されました。
この傾向は今までにないものですが、このようなアクティブラーニングの問題やそれに絡めた正誤問題も出題される可能性があるので必ず共通テストの施行調査を確認するようにしましょう!
また文化史の他に写真や資料、グラフなどビジュアル重視の問題が増えます。
資料やグラフなどの問題は教科書知識を丸暗記するだけでは解けません!
なので対策としては資料集を活用することで、教科書で学んだことに肉付けをしていきましょう!
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政治経済
最後に政治経済です!
政経は共通テストの移行によってやや難化すると思われます!
ある予備校講師の方が浪人生と受験生を対象に試行テストをやらせた結果二つの間に20点ほどの差ができました。
これから、現役生には難しい問題が多くなったことが言えます!
出題は語句の説明の正誤問題等、基本的に大きな変化はありません。
ですが複数資料を見比べて、解答する問題や複数の知識を必要とする問題が増えるでしょう。
今まではほとんどが一問一答形式の問題だったため、知識を詰め込んでおけば対応できましたが、複数の資料を見比べたりするので、より深い知識が必要となります。
教科書や資料集に載っている図表やグラフも併せて理解するようにしましょう!
社会はもともと資料問題があったので難易度自体はそこまで変わらない。ただ用語の定義や意味まできちんと把握する必要がある
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