現代文の勉強法を徹底解説【点数が安定します】

現代文を「フィーリング」や「センス」で解いてしまっていませんか?
現代文は英語とは違って日本語。そのため、問題文や設問で言われている意味は分かりますよね。
にも関わらず、点数が安定しない。これはどういうことなのでしょうか?

現代文について次のような悩みはありませんか?
- 「評論文は得意だけど、小説が苦手」
- 「苦手な文章だと、全然点数が取れない」
- 「模試の点数が毎回バラバラで安定しない」
この記事では、このような悩みを解決するために、現代文の勉強法について徹底的に解説して行きます!
- どんな文章でも点数が安定する現代文の勉強法がわかる。
- どういう順番で勉強を進めれば良いのかわかる。
- 順番だけでなく、具体的な勉強のやり方がわかる。
- あなたが使うべき参考書がわかる。
この記事を最後まで読んで勉強すれば、現代文の点数が着実に伸びる!というイメージがしっかり湧きます。
順番に勉強法を解説しているので、読んだ直後から勉強を始められることはもちろん、迷いなく現代文の勉強を進めることができます!
それでは早速みていきましょう!

現代文の点数を安定させるために必要なこと
現代文の点数を安定させるには、常に解答の根拠を本文中から探し出すことができるようにならなくてはいけません。そのために必要となるのが、「正しい読み方」と「正しい解き方」です。また、この二つを学んだあとは、本番のテストできちんと使えるように、問題演習を繰り返すことが必要になります。
①読み方を身につける
現代文の読み方を安定させるためには、「単語」「文法」「解釈」「長文」をしっかりと学習することが必要です。
この4つの学習段階については、後ほど具体的に説明していきます。
読み方を安定させる具体的なコツは「マーキング」を安定させることです。
例えば、逆接であれば逆三角形を書くであったり、否定などは丸でくくるなどを予めルールを決めておきましょう!
マーキングをどうすれば良いかわからないという人は、映像授業で先生の真似をすると良いでしょう!
②解き方を身につける
解き方を学ぶには、参考書や映像授業で学んで行く必要がありますが、具体的なコツとして2点ほどご紹介します!
1点目は「傍線部の分析はしっかりと行う」ことです。
やり方が安定しない原因として、傍線部の分析が安定していないことがあげられます。
特に意識して、傍線部を読み解く様にしましょう!
2点目は「消去法を使わない」ことです。
これはマーク式試験でしか使えない戦法ですが、選択肢は受験者を騙すように作られているので、選択肢から問題を解きはじめないようにしましょう!
まずは自分で解答を頭の中で作成し、それに最も近い解答を選ぶ様にしましょう!
③問題演習をしっかり行う
問題演習を行う上での注意点に関して解説します。
よく、試験が時間内に終わりませんでした、という声を聞くのですが、これは単に「時間が足りるようになる訓練が足りていなかった」だけです。本番を想定して、きちんと時間を測って、時間内に終わる訓練をしておくようにしましょう!
現代文の間違った勉強法

ここから具体的な勉強法について解説をしていきますが、
まずは現代文で絶対にやってはいけない勉強法を紹介します・・・
ダメな現代文の勉強法1:語彙・漢字を軽視する
現代文の勉強法として、語彙や漢字を軽視する受験生が多くいます。
現代文の解答を出す時に、基本的な語彙や漢字を知らずに文章を読んで、正解を出すことは不可能に近いです。
逆に言えば、語彙や漢字をきちんと覚えるだけで、現代文の成績は意外なほど上がることもあります。
現代文の勉強法として、確かに語彙や漢字というのは単調な作業ですが、入試現代文の基礎なのでしっかりと勉強するようにしましょう。
問題集からランダムに小テストして最低でも9割取ることができない人は要注意です!
ダメな現代文の勉強法2:文法・解釈をやらない
現代文の勉強法といえば、語彙・漢字をある程度勉強して、長文をやるというやり方が一般的な勉強法ではないでしょうか。ただし、これでは長文の段階でつまづく可能性が非常に高いです。
なぜなら、現代文の勉強法で重要な1つである、一文の構造を解釈する勉強すなわち「読むための形」の勉強をできていないからです。
現代文は一文を正確に解釈できなければ、多くの文で構成される現代文の入試問題を正確に読むことはできません。
現代文の過去問を解く前に、必ず読むための訓練「解釈」をやっておくようにしましょう。
ダメな現代文の勉強法3:解きっぱなし
せっかく問題を解いて、復習をしないのは現代文の勉強法としては非常に勿体無いです。
また現代文の問題は復習をしないと再び間違える恐れもあります。
語彙・漢字を知らなかったからなのか、構造上の解釈にミスがあったからなのか等、間違えた原因を知るのはとても大事です。
このようなことから現代文の勉強法では間違えた問題の復習が非常に重要なことなのです。
現代文の入試問題は解き終わったら、しっかり解き直しをした上で、精読をするようにしましょう。
以上の3つの勉強法をしている方は、一度自分の現代文の勉強法を見直してください。
大学受験現代文でやってはいけない勉強法は、単語・現代文解釈の軽視と復習不足
現代文の正しい勉強法

先ほども説明しましたが、正しい現代文の勉強法は読み方と解き方を学び、常に解答の根拠を本文中から探し出すことができるように勉強することです。つまり、現代文の勉強はこの「読み方」と「解き方」を身につけることがゴールなのです。
そして現代文の読み方と解き方を身につけることに必要な勉強が「単語」「文法」「解釈」「長文」という、4つの学習です。この4つの学習を順番に積み上げていき、最後に、勉強した読み方と解き方を駆使して長文演習【現代文の過去問など】を行うことで正答率も上がっていき、点数も安定してきます。

大学受験の現代文は、この4つの学習を通じて「論理学」を用いた考え方(=論理的思考法)を身につけることによって、正解が導けるようになっています。
ここからは、この4つの学習段階の進め方について、それぞれ詳しく解説していきます!
最後には、それぞれの学習段階において、適切な参考書や問題集の選び方についても解説していますので、順番に確認していきましょう!
大学受験現代文の正しい勉強法は「単語」「文法」「解釈」「長文」という4つの学習を通じて「読み方」と「解き方」を身につけること!

現代文は論理的に考えれば必ず正解を導くことができます!
現代文の勉強法:4つの学習段階
①単語

現代文の単語は軽視されがちですが、非常に大切なのでしっかりと学習しておきましょう!
現代文の勉強はまず「単語」から始めて行きましょう。
現代文の「単語」というのは「漢字」と「語彙」の二つがあるので、両方とも勉強するようにしましょう。
「漢字」については問題集を一つやっておけば入試対策としては十分です。
大学入試現代文では漢検準1級や1級のような難解な漢字は出題されないので、学校で配られた参考書や市販の参考書で頻出の漢字だけ押さえておきましょう。
二次試験の現代文で書き取りが出題される場合は、雰囲気だけで覚えるのではなく、正しく書けるようにしておきましょう。
現代文が共通テストだけの場合は漢字を書けるようにしておく必要はありません。
また、漢字を覚える時には必ず「意味」も一緒に覚えておくようにしましょう。
「語彙」については「漢字」を学ぶ際に意味も一緒に覚えていれば、あとは「外来語」や漢字は難しくないが現代文で頻出の「現代文語句」などを覚えるようにしましょう。
また「漢字」と「語彙」で別々の問題集を使用しても構いません。
現代文でも、「漢字」と「語彙」はしっかりと学習すること!
②文法

「文法なんてできるよ!」という方も軽く復習しておくことをおすすめします!
大学入試の現代文は「単語」と並行して「文法」の勉強も進めていきましょう。
現代文の「文法」は中学での範囲となっていて、高校では学習しません。
そこで「文法」を勉強する際は「中学向け参考書」を利用するようにしましょう。
現代文が得意で、中学時代に文法をしっかりと学習した人は、軽く復習する程度で構いません。
特に「修飾関係」「文と文の関係」「指示語」「接続詞」を重点的に復習しておきましょう。
現代文が苦手な人や、中学時代にちゃんと文法を学習してこなかった人は全範囲を学習することをおすすめします。
現代文の勉強法で一番盲点なのは「文法」の復習!
③解釈

いよいよ本格的に現代文の勉強を開始して行きましょう!
「文法」の学習が終われば、「単語」は引き続き学習を続けながら「解釈」の段階に移ります。
現代文の解釈の勉強とは一文を正しく読解し、一文と一文の関係を掴むことです。
言い換えると、一文内の修飾被修飾の関係や、文と文の因果関係などを分析していくことになります。
現代文の「解釈」の勉強は、普段無意識にやっていることを意識的に実行していくことが大切になってきます。
「こんな当たり前のこと知ってるよ!」と飛ばしてしまうのではなく、解説を自分一人の力で再現し、他の人に説明できるレベルまで自分の中に落とし込んでいきましょう。
この段階では「真似」をすることが大切なので「自己流」で読むのではなく、必ず解説通りに読むようにしましょう。
現代文の解釈は真似をすることが一番効率的!!
現代文の勉強がこの段階まで進んだ方には以下の参考書がおすすめです。
④長文

最後に長文の学習で現代文を完成させましょう!
「解釈」の次は、いよいよ現代文の勉強も「長文」に移っていきます。
現代文の「長文」の勉強法で大切なことは、段落と段落の関係や文章全体の趣旨を把握することがポイントとなってきます。
また、「長文」の段階では、「解釈」の段階で少し学習していた入試現代文の「解法」の完成も目標となっています。
「長文」の勉強では、同時に設問も解いていくことになるので、必然的に現代文の勉強にかかる時間が増えてしまいます。
現代文の勉強に時間をかけないために、間違えた問題の解説だけ読んで「読解の解説」を読まない人が出てきてしまいます。
これでは長文(入試現代文)を学習する効果が低くなってしまうので、必ず「読解の解説」も全ての「設問の解説」も読むようにしましょう。
「できる人の真似」をすることが現代文上達の近道なので、なるべく自己流はやめましょう。
また、「長文」の学習は先程説明した通り、1日に現代文の勉強に使う時間が増加してしまうため、週末にまとめて解くようにすると良いでしょう。
長文まで終われば、引き続き問題集・過去問で完成度を高めていこう!!!

現代文の勉強法のコツはつかめましたか?
現代文の勉強がこの段階まで進んだ方には以下の記事がおすすめです
現代文の勉強に役立つ参考書

以上を踏まえて現代文の参考書で勉強していきましょう!
ここまで現代文の勉強法の解説をメインに単語文法解釈や解き方読み方を解説してきましたが、現代文の勉強法に合わせておすすめの参考書を勉強する順番ごと(単語⇒文法⇒解釈⇒長文)に紹介していきます。
➀「単語」のおすすめ参考書

まず最初は「単語」のおすすめ参考書から紹介していきます! 単語の参考書はなるべく軽く電車などでも見れるものをお勧めします!
現論会では河合塾から出ている『TOP2500』『漢字マスター』などをおすすめしています!
単語系の参考書次の文法書の参考書と並列し通年でやるようにしましょう!
➁「文法」のおすすめ参考書

次は「文法」のおすすめ参考書を紹介していきます!
現代文の文法の参考書は有名予備校などからも多く出版されていて、選びきれないという人も多いと思います!
そこで現論会では、『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』『詳しい国文法』をおすすめしています!

ここが現代文の勉強で抜けがちなので、
参考書でしっかりやるようにしましょう!
➂「解釈」のおすすめ参考書

3つ目は「解釈」のおすすめ参考書を紹介していきます! 現代文勉強法の解釈の中でも参考書に関しては『短文からはじめる現代文読解』『ゼロから覚醒Nextフレームで読み解く現代文』『現代文読解の基礎講義』などがあり、この中から1冊~2冊程度やると効果的です!これらの参考書は基本的に2周以上はするようにしましょう!
④「長文」のおすすめ参考書

最後に「長文」に関するおすすめの参考書を紹介します!
まずは『ゼロから覚醒Final読解力完成現代文』『現代文読解力の開発講座』で長文の読み方を学びましょう。

その後『ポラリス➀&②』で演習をするとより効果的です!この2冊をやれば典型的な設問の解法が身につきます!過去問演習をやる前に挟むと効果的です! 他には『体系現代文』『記述の手順がわかって書ける!現代文記述問題の解き方』がおすすめです!

ここまで終わったら過去問や問題集、以下の参考書をやりましょう!
➄番外編:設問別対策の参考書

最後に現代文の問題や形式にもいろいろありますよね?「マークはできるけど、要約などの記述は苦手だ」という人もいるのではないでしょうか?
そこで設問別対策の参考書としてこちらも柳生先生から『柳生好之の現代文プラチナルール』をやるとよいでしょう!小論文も含めて網羅的に対策ができることもあり、合格した現論会の生徒も活用していた受験生は多く、大学受験の現代文を勉強していく上で大変おすすめをしています!
記事最後の関連動画でこの参考書の使い方を紹介しているのでぜひ参考にしてみてください!
現代文のおすすめの参考書や問題集についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も是非参考にして下さい!
まとめ
現代文の勉強法は、このように4つの学習段階に分かれており、どれか一つの段階の勉強が抜けていると成績が適切に伸びないことが多いということがお分かりいただけたかと思います。
つまり、現代文の勉強はただひたすら長文問題を解いていれば良いというわけではないということです。
この4つの学習段階の勉強法をやれば、偏差値75まで伸びることも夢ではありません!

現代文の勉強法を実践して、大学受験の現代文を苦手を得意にしましょう!
現代文の勉強法についてもっと詳しく知りたい方、個別的な悩みを解決したい方は、是非無料相談にお越し下さい!
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