【2024年最新版】大学受験英語の勉強法とは?単語から読解まで順に解説!
「大学受験で英語を使うけど、どのように勉強を進めて良いかわからない。」
「英語の勉強法をいろいろ調べてみたけど、結局何が正解なのかわからない。」
このようなお悩みに徹底的にお答えしていきたいと思います!
大学受験英語の勉強は全部で5段階に分かれます。
それぞれの段階の重要性や、具体的にどのようなことに注意しながら勉強をすれば良いのかを徹底的に解説していきます!
この記事を読んで勉強すれば、大学受験英語でもっとも重要な長文読解できちんと点数が取れるようになります。
さらに、英作文やリスニングの勉強法についても解説しているので、この記事さえ読めば、大学受験英語の対策はバッチリです!
それでは、早速みていきましょう!
監修
関正生
慶應義塾大学文学部英米文学専攻を卒業。リクルート運営のオンライン予備校「スタディサプリ」で英語の授業を担当。予備校出講時は250人の教室を満席にし、スタディサプリでも生徒からの絶大な支持を受け「非常にわかりやすい神英語教師」として高い視聴率を誇っている。
執筆者
現論会ジャーナル編集長 寺田貴博
開成中学校・高等学校を経て東京大学農学部を卒業。
現論会を運営する株式会社言楽舎の執行役員。
「大学受験参考書を知り尽くしたコーチング指導のプロ」として、日々難関大受験生の自学自走と第一志望校合格をサポートしている。
この記事のポイント
3行で記事の要約!
- 大学受験英語の学習の基礎から応用まで、具体的な勉強法を解説。
- 単語、文法、長文読解など、各分野の学習ポイントを網羅。
- 効率的な学習法やよくある間違いも紹介し、スムーズな学習をサポート。
・大学受験英語の勉強の流れの全体像がわかる!
・各分野の学習法が具体的にわかる!
・よくある勉強法の間違いを知って、効率的に学習できるようになる!
大学受験英語の勉強法①
何から始めればいいの??
大学受験英語の勉強法を概観する
まず正しい英語の勉強法について見ていきましょう!
下の図を見てください!
英語の勉強法は「単語」「文法」「解釈」「長文」「分野別」という分け方ができます。
この全体像を忘れると、勉強のバランスが崩れ、効率が悪くなる可能性があります。
各分野をバランスよく学ぶことで、効果的に英語力を高めることができます。
この全体像を常に意識して勉強を進めてください。
大学受験英語の勉強は
どの順番で進めればいいの??
学習の基本は「単語→文法→解釈→長文&分野別」の順に学習することです。
まず、単語がわからなければ文法も理解できませんし、文法がわからなければ長文も理解できません。
それぞれの学習ポイントを簡単に見ていきましょう。
単語: 毎日コツコツと覚えることが大切です。
単語帳を活用し、関連する例文を一緒に覚えると効果的です。
英文法: 基礎からしっかりと学ぶことが重要です。
文法書や参考書を使い、例文を通して理解を深めましょう。
解釈: 英文解釈力向上には定期的な練習が必要です。
文法や構造を理解し、問題集で繰り返し練習しましょう。
大学受験の英語勉強法②
ダメな英語の勉強法
次に英語で絶対にやってはいけない勉強法を紹介します・・・
ダメな英語の勉強法1
単語を軽視する
大学受験生の中には英単語をほとんど勉強していない人もいます。
基本的な英単語を知らずに長文を読もうとしても、それは不可能に近いです。
逆に言えば、英単語をきちんと覚えるだけで、英語の成績は意外なほど上がることになります。
これはみんなが通る真実です。
確かに英単語の勉強は単調な作業ですが、英語の基礎なのでしっかりと学習するようにしましょう。
単語帳からランダムに小テストして最低でも9割取ることができない人は要注意です!
ダメな英語の勉強法2
解釈をやらない
英語の勉強法といえば、単語をやって、文法をやって、長文をやるというやり方が一般的です。
ただし、これでは長文の段階でつまづく可能性が非常に高いです。
なぜなら、文法を使える形、すなわち「読むための形」で学習できていないからです。
一文を正確に解釈できなければ、多くの文で構成される長文問題を正確に読めることはできません。
長文に入る前に、必ず読むための訓練「解釈」をやっておくようにしましょう。
ダメな英語の勉強法3
長文を全て訳そうとする
英語を読むスピードが上がらない、質が上がらないという悩みをもつ人にあるあるの勉強法です。
ガチガチに英語を読み解く力をつけてきた人は、長文を読むときに全ての文を読解してしまう傾向があります。
勉強のルートとしては正しいのですが、最後、過去問演習をして実践的な英語力を身につけるときには間違ったやり方となります。
では、最後に求められる力とは何か。
それは「パラグラフ・リーディング」です。
これは段落ごとに言いたいことを掴む手法のことで、この読み方をマスターすることで全ての文章を日本語に読み替える手間を省くことができます。
英語の読むスピードの向上とより正確な理解の両立を果たすことができるようになるのです。
この「パラグラフ・リーディング」は強く意識しないとできるようになりません。
長文読解の問題演習や過去問演習を行う際に、強く意識してやっていく必要があるのです!
ダメな英語の勉強法4
解きっぱなし
せっかく英語の長文を解いても復習をしなければ身につくことはありません。
一度間違えた所を再び間違える恐れもあります。
間違えた原因は英単語を知らなかったからなのか、分からない英文解釈があったからなのか等、間違えた原因を知るのはとても大事です。
解き終わったら、しっかり解き直しをした上で、精読と音読をするようにしましょう。
大学受験英語でやってはいけない勉強法は、単語・英文解釈・「パラグラフ・リーディング」の軽視と復習不足です。
それでは、大学受験英語の正しい勉強法を具体的に見ていきましょう!
大学受験英語の勉強法詳細①
単語
英単語の勉強で意識してほしいのは「繰り返し」と「正答率」です!
英単語の勉強法①:繰り返し
記憶には大きく「エピソード記憶」と「印象記憶」と「繰り返し記憶」の3つが存在します。
エピソード記憶はストーリーで暗記する方法で、印象記憶は強烈な印象を与えることで長期記憶へ一発で移行させる方法です。
ただしこれらは英単語の暗記には向きません。。。
そこで、英単語の暗記には「繰り返し記憶」を利用していきます。
1日に5~6回は確認し、英単語帳全体も何周も繰り返すようにしましょう!
また、ただ目で文字を追うだけでなく、繰り返し方を工夫するとより効果的に覚えられます。
実際に声に出して読んでみたり、書いてみたりすることがおすすめです!
より効果的に英熟語・英単語を覚えることができる方法は他にも色々あります。
英単語・英熟語の効果的な覚え方についてもっと詳しく知りたい方は是非こちらの記事をみて下さい!
英単語の勉強法②:正答率
一般に母国語であっても文章中の97%以上の単語が意味のわかる単語でなければ、文章全体の意味把握が困難になります。
受験に出てくる英単語は、実際のペーパーブックよりも簡単な英単語が使用されていますが、それでも英単語帳に載っている単語をしっかりと暗記していなければいけません。
目安として、最低でも使用している英単語帳からランダムに100問出題されたときに、97個以上正答できるようにしておく必要があります。
英単語の勉強は「繰り返し」て「正答率97%以上」を目指そう!
英単語に関連するオススメ記事
大学受験英語の勉強法詳細②
英文法
文法で一番大切なことは参考書のインプットとアウトプットのバランスです!
英語の勉強法といえば、まっさきに文法が挙がることも多々あります。
それほど日本の英語教育は英文法を重視しています。
ただし、英文法だけ勉強していては大学受験に役立つ英語力はつかないので、効率的に学習して短期間で終わらせてしまいましょう!
英文法の勉強法①
インプット
英文法のインプットには映像授業がおすすめです。
なぜなら、英文法はがむしゃらに勉強するより、その背景にあるロジックを理解しながら理解をしていく方がはるかに効率的だからです!
スタディサプリなど安価で優れた教材があるので、ぜひ利用しましょう!
英文法の勉強法②
アウトプット
英文法のアウトプットには参考書(問題集)を使用しましょう!
自分のレベルに合わせて演習していきましょう。
英語が苦手な人はポラリスなどの解説が豊富な参考書を使用しましょう!
くれぐれも「映像授業」だけで終わらせないようにしましょう!
英文法に関連するオススメ記事
英文法の参考書にも、インプットの役割を持つ参考書とアウトプットの役割を持つ参考書があり、その難易度も様々です。
数多くある英文法の参考書の中から、自分の学力に適した参考書を選ぶことが、学力を効率良く伸ばすためには必要です。
おすすめの英文法の参考書について詳しく知りたい方は是非こちらの記事をみて下さい!
大学受験英語の勉強法詳細③
英文解釈
長文に入る前に必ず英文解釈の勉強をしましょう!
英文解釈のポイントは訳を紙に書くことです!
英文解釈の勉強法①
英文解釈の重要性を認識する
日本の大学受験英語では、長文読解や和訳に重きが置かれています。
極論をいうと、英語を正しく読むことができれば多くの大学で合格がぐっと近づきます。
そして、英語を正しく読むために必要なのが、英文の構造を掴む「解釈」の学習です。
また、解釈を勉強することでつまらずに英文を読めるようになるので、精読力だけでなく、速読力にも直結します。
そのため、英文解釈の勉強をせずに、単語と文法だけを勉強してそのまま長文に移ってしまうのは非常にもったいないことです。
必ず英文解釈の勉強を行うようにしましょう!
英文解釈をできることが大学受験受験英語を突破するためには必要不可欠です。
英文解釈の勉強法についてはこちらの記事で詳しく解説しています!
英文解釈の勉強法②
和訳は必ず紙に書く
英文解釈の勉強法でよくみかけるものが、頭の中で訳を作ってすぐに解説を見てしまうものです。
これでは自分がどのように解釈したのかもわかりにくく、どこが分からなかったのかはっきりしません。
英文解釈は必ず紙に和訳を書いて、できれば解説と解答を見て自己添削をするようにしましょう。
自己添削をする際に気をつけるべき点を2点挙げます。
- 訳語が日本語として不自然ではないか
- 英文の構造や単語の意味を反映して訳せているか。
この2点に注意することで、採点官の視点で和訳を書く癖が付きます。
英文解釈の勉強は必ず行う!特に和訳は紙に書くようにしよう!
大学受験英語の勉強法詳細④
長文
長文のコツは「精読」「解き直し」「音読」です!
長文の勉強法①
精読
まずは時間を計って長文を解いてみましょう!
使用する問題集はおすすめ英語長文問題集を参考にしてみてください!
問題が解き終わってからが本当の勉強です!
まずは「精読」に取り組みます!
長文をすべて読み直してみて、わからない「単語」と「構文」を見つけ出します。
自分がもっている参考書やネットで検索して、全て自力で訳を付けられるようにしましょう!
これが精読の段階です。
長文の勉強法②
解き直し
精読が終われば、次に問題の解き直しを行いましょう!
せっかく問題を解いたのに、問題を解き直していないと次も同じミスを犯してしまいます。
特に内容一致問題は、根拠まで見つける癖をつけておきましょう!
解き直しの際に注意すべき点を以下に示します。
- 単語や解釈でつまづいた所はないか
- 正解は文中のどの部分を根拠に正解としているか
- 長文中の論理展開はどのようになっているか
長文の勉強法③
音読
精読、解き直しが終われば、最後に音読をして長文を自分のものにしてしまいましょう!
具体的には、解き終わった長文の文法、単語、解釈をスラスラと把握できることが理想的です。
最低10回は音読するようにしておきましょう。
もちろん回数はあくまで目安なので、もう吸収できたと感じれば、短くしても大丈夫ですし、逆に長くしても大丈夫です!
音読を使った正しい勉強法についてはこちらの記事で詳しく解説しています!
長文の勉強法は「精読」「解き直し」「音読」を徹底的に繰り返す!
英語長文に関連するオススメ記事
この記事では長文の勉強法の大まかな内容について紹介しました。
英語長文問題集についてに記事や、長文問題の解き方や復習方法についての記事もございます!
もっと詳しく知りたい方は、以下の記事をみて、是非学習に役立てて下さい!
大学受験英語の勉強法詳細⑤
英作文
英作文の勉強法は「文法理解」「表現暗記」「例文暗記」の3つがあります。
それぞれの特徴を解説していきます。
英作文の勉強法①
文法理解
英作文の勉強法でまずはじめに行ってほしいのが、文法理解です。
これは普通の英文法の勉強とは違い、使える形で英文法を学習していきます。
例えば、時制です。
春が来ると、桜が満開になります。
という文を英語に翻訳する際に、未来形をしようするのか現在形をしようするのか悩んでいたりしませんか?
和訳をする際には難しくなかったことでも、作文となると難易度が一気に上がります。
頻出する英文法を順に使える形で学びなおしましょう!
英作文の勉強法②
表現暗記
表現暗記では使えるフレーズをストックしていきます。
なぜ、フレーズをストックする必要があるのでしょうか。
それは、コロケーションと呼ばれる、単語と単語の適切な語の組み合わせがあるからです。
日本語の場合で説明すると、「プレゼントを息子にあげる」は自然な日本語ですが、「プレゼントを息子に贈与する」は意味的には正しいのに、どこか不自然な日本語となっています。
英語の場合でも説明すると、「強い雨」を英訳する際、strong rainでは英語としては不自然で、heavy rainが自然な英語です。
多くの日本人は、英語を母語としないため、このようなコロケーションを感覚的に理解することは困難です。
そのため、単語の意味は正しいのに、不自然な文になるという事態が英作文を行う際に起こりえます。
だから、あらかじめフレーズを暗記しておく必要があるのです。
例えば、「〜の数が増えている」であれば、the number of people who~is increasingなどですし、「視点を変える」であれば、look at things~from different point of view となります。
こうしたフレーズを暗記しておくことで、ぐっと書ける表現の幅が広がり、不自然な英語を書く可能性も減ります。
英作文の勉強法③
例文暗記
最後に時間の許す限り例文暗記に取り組みましょう!
暗記した例文は英作文を書く際の骨組みの役割を果たしてくれます。
例えば、「If I had a car,I would drive to Lake Biwa.」という例文を暗記しておくと、それに基づいて仮定法やdrive to の表現を使った文を比較的簡単に作る事ができます。
また、正しい英文(例文)に基づいて書く英文は、0から自分で考えて書く英文に比べて文法ミスがある可能性が低いです。
ただし例文暗記はあくまで基礎があってのものなので、文法理解と表現暗記を済ませてから行うようにしましょう!
英作文の勉強法には、「文法理解」と「表現暗記」と「例文暗記」がある!
英作文に関連するオススメ記事
入試問題の中で、非常に大きなウェイトを占める英作文をマスターすることは、合格への距離をグッと縮めることになります!
英作文の参考書や勉強法についてもっと詳しく知りたい方は是非こちらの記事をご覧ください!
大学受験英語の勉強法詳細⑥
リスニング
リスニングの勉強法では「オーバーラップ」と「シャドーイング」に取り組もう!
リスニングの勉強法①
オーバーラップ
大学受験リスニングの勉強法でまっさきにやってほしいのがオーバーラップです。
これはスクリプトを見ながら、音声を聞いて、音声に合わせて音読していく方法です。
音の確認と音読が同時にできるため、効率的な勉強法です。
後半で説明するシャドーイングに比べると、リスニングの効果は薄いものの、難易度も低いので誰でも実践できる点がすぐれているところです。
ただし、オーバーラップを行う上での注意点が二つあります。
- スクリプトの内容を理解しておく
- 反復をする
リスニングの勉強法②
シャドーイング
シャドーイングはスクリプト見ないで、音声だけ聞いて、2~3語遅れて影のように音読して行く方法です。
正しく聞こえていないと発音できないため、リスニング力がしっかりと鍛えられます。
ただしシャドーイングも、オーバーラップと同様に、スクリプトの内容を理解しておくことと、反復することが重要です。
また、難易度が高いので、はじめはスクリプトを見ながら実践してみてください!
リスニングの勉強は「シャドーイング」と「オーバーラップ」が効果的!
リスニングに関連するオススメ記事
リスニングを苦手としている受験生は意外と多いです。
その原因の大半は正しい勉強法を知らない事にあります。
この記事では、リスニングの大まかな勉強法について紹介しました。
もっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください!
まとめ
大学受験英語を極めていくために必要な勉強法のノウハウを全て公開してきました。
これらの知識を身につけていれば大学受験英語の大きな方向性を外すことはありません!あとは今回紹介した大学受験英語の王道と、自分自身の現在の立ち位置とを見極め、適切なタイミングで適切な学習を行なっていけば英語が得意科目になるでしょう!
どんな塾に通っていようと、どんな志望校を目指していようと、根本的な英語の勉強法は変わりません!
この記事を何度も見返しながら、大学受験英語の成績をどんどん上げていってください!
大学受験英語に不安がある方はこちらの記事も参考にしてみてください!
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