【東大生直伝】本番で使える!現代文読解問題の解き方はこれだ!
現代文という科目は解き方が我流になってしまうことが非常に多い科目です。
学校の先生と塾の先生で言っていることが違ってきたり、参考書間でも異なることが書いてあったりするため、何が正しいのかわからないことが多いからです。
しかし、一度正しい読解法を理解できれば、問題ありません!
東大生が教える、現代文の読解法を伝授します!
現代文読解の仕組み
現代文の読解をするときには、頭に入れておくべき現代文特有の仕組みがあります。
それから解説していきます!
現代文の読解において、意識すべきはその登場人物です。
というのも、現代文では、文章を書いた「作者」と問題を作る「出題者」、そして問題を解く「受験生」がいます。
そして、読解問題を作るという行為は、「作者」が言いたいことを文章の中だけから「出題者」が類推するところから始まります。
この時の手がかりは文章しかありませんから、必然的に文章の論理関係や述べている内容が絶対的な真実として扱われます。
そして、「出題者」が把握した「作者」の考えが理解できているかどうかを問うために問題を作成します。
この「出題者」が把握した「作者」の考えのことを問いたいという意図のことを、「出題意図」と呼びます。
すなわち、「受験生」は「作者」の考えではなく、「出題者が把握した作者の考え」を出題意図に沿って解答する必要があるのです。
これが現代文読解において一番大事な仕組みとなっています。
現代文読解の方法!
現代文の読解という言葉は実は様々な要素からできています。
そして、その要素ごとに力を蓄えていく必要があるのです!
現代文の読解力という言葉を受験で使う際には、たくさんの要素を秘めています。
そして、読解力UPのためには、その要素を一つ一つできるようにしていくしかありません。
その要素というのは、「論理力」「要素抜き出し力」「解答作成力」の3つです。
論理力
前述したように、現代文の作問において何よりも重視されるのは、文章の中にある内容とその論理関係です。
もし、文章の中で、雨だから洗濯物を干すべきだ、と書いてあったら、それが文章の言う真実になります。
このように、文章の中に出てくる「〜だから〜だ」という因果関係を把握することがまず一つ目の論理力になります。
そして、もう一つは、選択肢問題でも記述問題でも、自分が作った答えが文章と論理的に矛盾していないかチェックする能力です。
雨だから洗濯物を干すべきだという文章で、洗濯物が干してあるから雨だ、という論理関係が成り立たないのはわかりますよね?
受験生は得てしてこのような自己解釈をしてしまうことがあるのです。
こうした逆・裏・対偶の概念などを駆使して、正しい論理関係だけを解答に反映する能力が受験で求められる論理力なのです。
要素抜き出し力
そして、上記のような論理関係で理解した文章の内容を保存したまま、解答に使う「本文中の根拠」を見つけてくる能力が要素抜き出し力です。
「AはBと言える」というような同格の文章があった場合、Aを抜き出してもBを抜き出しても良いという論理力を用いた抜き出し力だけではなく、
出題者に「あなたの意図はわかっていますよ」と伝えるために必要な要素を吟味する能力が問われます。
出題者は、文章にあるこの作者の意図が分かっているのか?と問うてきています。
だからその作者の意図に関係しないが、本文的に正しいとされる内容を抜き出しても意味がないのです。
「出題意図」を正確に把握し、それに関連する内容だけを抜き出せるようになりましょう!
解答作成力
そして、最後に、今までで抜き出してきた要素を全て組み合わせて、解答を選択したり、解答を作成したりする能力が求められます。
選択肢の場合、消去法を使って、文章の論理関係と矛盾するところをきちんと探し出す能力であり、
記述問題においては、抜き出してきた要素を、出題者に伝わりやすい形で、限られた字数の中で再構成する能力です。
この解答作成力では、今まで求められなかった「言い換え力」が重要になります。
選択肢でも本文の内容を別の言葉で言い換えて使っていることが多いですし、記述問題でも字数の関係で言い換えをする必要があります。
従って、要素を抜きだすだけでなく、それを本文の論理関係と矛盾しない形で、言い換えて自分のものにするところまでが、「現代文の読解力」とされることなのです。
まとめ
現代文の読解力というのは、前提となる仕組みと3つの要素に分かれるのだという話をしてきました。
読解力の内実が分かれば、あとは問題演習を使ってこの考え方を身につけていくだけです。
過去問や問題集などを様々に使って、読解力を磨いていってください!
また、現論会は、スタディサプリの現代文講師である柳生先生が作った塾です!
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