【速報!】2026年度共通テスト『国語』を翌日講評!
2026年1月17日、1月18日に行われる大学入学試験共通テストについて、分析と講評を行います!
2027年の共通テストを攻略するためのおすすめの参考書ルートや勉強法も紹介しているので、
ぜひ最後までご覧ください!
監修

■柳生 好之(やぎゅう よしゆき)
■リクルート「スタディサプリ」現代文講師。難関大受験専門塾「現論会」代表。
■早稲田大学第一文学部総合人文学科日本文学専修卒業。
■「文法」「論理」という客観的ルールに従った読解法を提唱し、誰でも最短で現代文・小論文ができるようになる授業を行う。その極めて再現性の高い読解法により、東大など最難関大学を志望する受験生から現代文が苦手な受験生まで、幅広く支持されている。
■主な著書に、『大学入試問題集 柳生好之の現代文ポラリス1基礎レベル・2標準レベル・3発展レベル』(KADOKAWA)、『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』(かんき出版)、『入試現代文の単語帳 BIBLIA2000 現代文を「読み解く」ための語彙×漢字』(Gakken)などがある。
今年も現論会でコーチを務める現役難関大学スタッフが実際の試験時間で解いて、徹底分析をしてくれました!
全体講評
【出題形式と分量】
大問数は昨年と変わらないが、設問数は2問増加し、マーク数(解答数)は1つ減少した。選択肢は昨年同様に4択の設問が中心である。
【難易度と傾向】
全体の難易度は、易しかった昨年に比べて「やや難」となった。特に第1問・第2問の難化が影響している。 特筆すべき傾向として、第1問(芸術論)を除くすべての設問(第2~5問)において、複数のテキストや資料を組み合わせた出題形式が採用された点が挙げられる。また、漢文(第5問)では2年連続で「日本漢文」が出題されるという珍しい構成となった。
【正解について】
2026年度共通テスト『国語』の解答(正解)はこちらをご確認ください。(大学入試センターHPに遷移します。)
試験形式
試験時間 90分
配点 200点
大問数 5問
マーク数 37
問題構成
| 大問 | 出題分野 | 設問数 | マーク数 | 配点 |
| 第1問 | 論理的文章 | 6問 | 10 | 45点 |
| 第2問 | 文学的文章 | 6問 | 7 | 45点 |
| 第3問 | 実用的文章 | 3問 | 5 | 20点 |
| 第4問 | 古文 | 5問 | 7 | 45点 |
| 第5問 | 漢文(日本人漢文) | 7問 | 8 | 45点 |
各大問の講評
第1問
テーマ・出題形式
- テーマ:芸術論
- 出典:櫻井あすみ「『贈与』としての美術・ABR」
- 分量:4200字
- 難易度:標準
- 出題形式:単一テキストからのオーソドックスな評論問題であった。
- 設問数(6問)と解答数(10個)は昨年と同じ
- これまでの「複数テキスト」や「生徒の学習場面」からの出題はなし
- センター試験・共通テストの評論問題の形式を踏襲
- 随筆的な側面のある文章
- 選択肢はすべて4択であった
設問の構成
問1 漢字問題
- 傍線部に相当する漢字を含む選択肢を選ぶ問題
- 選択肢は昨年同様4つ、マーク数5つ
問2・問3 傍線部の「どういうことか」の内容説明問題
- どちらも根拠の明確な問題であり、容易であろう。
問4・5傍線部の「なぜか」の理由説明問題
- 傍線部の意味を理解し、その理由を選ぶ問題
- 迷う選択肢があり、本文と選択肢を丁寧に読む必要がある
- 標準~やや難
問6傍線部に対する筆者の考えを選ぶ
- 作品の全体理解が必要
- 標準
第2問
本文の特徴
- ジャンル:小説
- 出典:遠藤周作「影に対して」
- 分量:
- 難易度:標準
- 出題形式:単一テキストからのオーソドックスな小説問題
- 設問数(6問)と解答数(7個)
- 「生徒の学習ノート」とそれに基づく「生徒同士の会話」問題が復活した
- センター試験・共通テストの小説問題の形式を踏襲
- 幼少期(戦前の中国大陸での生活)と、現在(小説家志望で、翻訳の仕事で生計を立てている)の心情や状況の変化を読み解く必要がある
- 選択肢はすべて4択
設問の構成
問1:幼少期の勝呂の心情把握問題
- 左手の指の動き=ヴァイオリンの運指の練習に思い至れば分かりやすい問題
- 標準
問2:父の心情把握問題
- 母とヴァイオリンの関係が分かれば解ける問題
- 標準
問3:母の心情把握問題
- 「哀しそう」という表現が共通する4場面における母の心情把握問題
- 標準
問4:勝呂の心情把握問題
- 全体理解が必要
- 幼少期の母と勝呂、現在の勝呂の心情を把握する必要がある
- 3行選択肢
- 標準
問5:本文の表現に関する問題
- 適当でないものを選ぶ問題
- 標準
問6:生徒の授業ノートと、ノートをもとにした対話問題
- ノートの内容は本文以外の場面があらすじとしてまとめられているものであった
- 本文の全体理解+ノートの内容を読解する必要があり、難易度が高く時間も要する
第3問
出題形式・特徴
- 3つの資料はすべて図と文章であり、昨年度のようなグラフや表は出題されなかった
- 文章を読む量が増えたこと、グラフや表と見比べる問題がなかったことで、昨年度より負担が大きい気がする
- 問題文を一読しても何が問われているかわからないことがあり、丁寧に読む必要がある
- それぞれの資料や文章を素早く把握する必要があること
- 問題のリード文を丁寧に読まなければ混乱する問題であった
設問の構成
問1:【文章】の表現をより具体的な表現に修正する問題
- 【資料Ⅰ】と【資料Ⅱ】を読む必要がある
問2:【文章】の3段落の趣旨にそぐわない削除箇所として適当なもの選ぶ問題
- 【資料Ⅰ】の生存戦略というテーマを押さえておくと解ける
- 問1を踏まえた問題
問3(ⅰ):【資料Ⅰ】と【資料Ⅱ】を比較し、それぞれの特徴をまとめた表に入れる文言として誤りを含むものを、6つの選択肢の中から2つ選ばせる問題
- 誤りを含むものを選ばなければならず、丁寧に選択肢を検討する必要がある
問3(ⅱ)
- リード文の「自分の好きな本を一冊選び、その本にどのような工夫が見られるかについて考えるという課題」に注目する必要がある
- 問3(ⅰ)を踏まえた問題
- 3行選択肢
第4問
【全体として】
平安時代の作り物語『うつほ物語』からの出題。本文の分量は970字で昨年とほぼ変わらない。資料の分量は110文字であった。解答数は昨年と同様の7個であった。問1は解釈の問題。問2の語句と内容に関する問題。問3は第一段落の内容一致問題。問4は第二・三段落の内容一致問題。問5は本文と別箇所の引用文に関する内容一致問題。問1~4は従来通りの問題であったが、問5は本文より後の箇所の引用文を問うという点で真新しい問題であった。
【語句・解釈問題】問1
(ア)は接続助詞「ば」で確定条件(〜ので)・副詞「え」で不可能(~できない) 易
(イ)は形容詞「はしたなし」で「中途半端だ・きまりが悪い・みっともない」・推定の助動詞「めり」。ちなみに「あめり」は「あるめり」の撥音便+推定である。 標準
(ウ)は尊敬の補助動詞「たまふ」・助動詞の連語「てむ」で「きっと〜してしまうだろう(強意+推量)」の確述用法 易
【語句・文法・内容一致問題】問2 易
①「聞こゆるなり」の「なり」は、「聞こゆる」という連体形に接続している。連体形接続の「なり」は断定の助動詞である。そのためこの選択肢は不適切。
②「取らせむ」の「む」は文末、主語が一人称であるため、意志の助動詞になる。これは尚侍のおとどが琴を用意させよう、あるいは与えようとする意図を示している。文脈的にも正しいため、この選択肢は正解。
③「はべら」は丁寧語の補助動詞であるため、この選択肢は不適切。
④「聞こしめせ」の動作主は直後で返答している「宮」である。そのためこれは宮への敬意である。そのためこの選択肢は不適切。
【内容一致問題】問3・4・5
問3 やや易
第一段落に描かれる琴をめぐるやり取りに関する内容一致問題であった。消去法では無く積極法でスパッと解きたい問題。答えは②である。本文の中納言の発言「かの龍角は、賜はりて、いぬの守りにしはべらむ」、尚侍のおとどの発言「いつしかとも、はた」と完全一致。②と③は明らかに間違いであるため選択する受験生は少なかったと思うが、④を選んでミスった人が多いでしょう。④の「相談の上で」はひっかけポイントである。
問4 標準
第二段落と第三段落に描かれる仲忠と尚侍のおとどの琴の演奏に関する内容一致問題であった。答えは④である。「君、『仲忠がためには、これにまさる折なむはべるまじき』」、「その音、さらに言ふ限りなし」と完全一致。
問5 標準
本文と別箇所の引用文に関する内容一致問題であった。本文より後の箇所の引用文を問うという点で真新しく驚いた受験生も少なくないだろう。答えは④である。本文の「児を懐に入れながら、琴を取り出でたまひて」に完全一致。引用文と本文を照らし合わせなければいけないため解くのが大変かもしれないが、不適切な解答が明らかに誤っているため、答えを導き出すのはそこまで苦労しないはずである。
第5問
【全体として】
江戸時代後期の漢学者・長野豊山の詩論『松陰快談』の文章から出題された。2年連続で日本人の漢文が出題され、これは非常に珍しい傾向である。特徴的だったのは問7で、同一出典の別箇所を【資料】として提示し、2つの文章を照らし合わせて詩の評価に対する著者の考えを問う形式であった。このように大問の最後に短い文章を配置する構成は、近年の追試で頻出している。それ以外の語句の意味、解釈、内容説明、返り点と書き下しは例年通りであった。
【語彙問題】問1 やや難
(ア)も(イ)も文脈で全て判断できる。(ア)は筆者の詩に対する考え方を述べている文脈。(イ)は直前に東坡の発言がヒントである。
【返り点の付け方と書き下し文を問う問題】問3 やや難
「雖」に注目。これは「~ではあるが」という逆接の確定条件をである。
「使然」の「使」は使役で、「然ラシム」となる。
主語は「狭見」となる。
【傍線部の解釈を問う問題】問4・5
問4 易
「験」は注釈から「愚かなさま」であることをチェック。「~ならずや」は「なんと~であろうか」という詠嘆かつ反語表現。
問5 易
「其」の指すものの判断が肝となる。文脈上、批判している人の詩であることは明らか。
【傍線部の内容説明を問う問題】問2・6
問2 標準
二重否定を解いた問題である。「~ずんばあらず」は「~ないことはない」という否定×否定という消極的な肯定の意味である。前半の「我不必唐、不必宋」は「唐詩も宋詩も絶対視せず」、後半の「又不必不唐宋」は「唐詩や宗詩を決して学ばないのでもない」に該当する。
問6 標準
「真・偽」と「玉・瓦」という二つの対比構造に注目。白石らの詩は「偽」「玉」、批判している人の詩は「真」「玉」であることから解答を導き出す。
【本文と資料の内容一致問題】問7 易
本文と資料の二つの文章の内容一致問題である。本文では、「真偽や派閥」よりも「玉か瓦」を重視している。一方、資料では「韻致」や「風情」を重視している。
前年度との共通テストとの比較
現代文:第一問は形式的には昨年度とあまり変わらないものであったが、昨年に比べて紛らわしい選択肢が多く、難易度は昨年より高い。第二問は分量はほぼ昨年並で、難易度は標準的であった。語彙に関する設問は昨年と同じく出題されていない。生徒の対話形式の問題が復活し、作品の内容を引用部分以外も参考にする点は真新しい。第三問は昨年同様に複数のテキストを統合・解釈させる形式であったが、今回は資料がすべて(図版を含む)文章形式となり、グラフや表と選択肢を単純照合するだけの設問は無くなった。また、文章を推敲・修正する『表現活動』に関わる設問が含まれていた点から、引き続き新課程を強く意識した出題であった。
古文:昨年と形式も分量もあまり変わらず、難易度は少し易化した。問5において本文より後の箇所の引用文を問うという点が真新しい要素である。
漢文:昨年と同様に日本人の漢文が出題された。語句の意味、解釈、内容説明、返り点と書き下しは例年通りの出題形式であった。難易度は易化した。
来年共通テストを受験する方へ!おすすめ勉強戦術を紹介!
来年(2027年度)以降の共通テストを受験するみなさんに、現論会の戦略をご紹介します。
- 共通テストで必要な合計点を考える
- 国語の目標点を決める
- 現代文・古文・漢文の得意不得意などを参考に、それぞれの目標点を決める
- あと1年(~2年)でどのように勉強していくか計画する
現代文
現代文(2026年度は45点満点)目標点別のおすすめ参考書は以下の通りです!

70%台が目標の場合
80%台が目標の場合
90%以上を目指す場合
勉強の方針
2026年度共通テストでは、傍線部の前後を読むだけではすべての問題は解けず、本文全体を素早く正確に読解することが高得点へとつながる印象でした。
ただし、丁寧に読めば解ける問題がそろっています。
そのため、新高3、新高2のみなさんはおすすめ参考書などで読解力を鍛えること、時間を計って過去問や演習に取り組むことが重要となりそうです。
また、2026年度の大問3の実用的な文章の問題は、2025年度のグラフや表からの出題とは異なる形式となりました。
そのため、来年度以降の出題形式は2026年度と異なる可能性があります。
新高3、新高2のみなさんは、どんな問題が来ても対応できるよう、また10分程度で解き切れるよう、実践模試や問題集などで量を積み重ねていきましょう。
古文

70%台が目標の場合
80%台が目標の場合
- 『八澤のたった6時間で古典文法: MOVIE×STUDY』
- 『八澤のたった3時間で古文読解: MOVIE×STUDY』
- 共通テスト過去問
- 『大学受験ムビスタ 八澤の良問特訓【1】 ベーシック古文』
- 『ステップアップノート 30 古典文法基礎ドリル 四訂版』
90%以上を目指す場合
- 『八澤のたった6時間で古典文法: MOVIE×STUDY』
- 『八澤のたった3時間で古文読解: MOVIE×STUDY』
- 共通テスト過去問
- 『大学受験ムビスタ 八澤の良問特訓【1】 ベーシック古文』
- 『ステップアップノート 30 古典文法基礎ドリル 四訂版』
- 『大学受験ムビスタ 八澤の良問特訓【2】 スタンダード古文』
- 『古文インプット52』
漢文

70%台が目標の場合
80%台が目標の場合
90%以上を目指す場合
ライター
現論会教務部 金吾允 横井裕人 大川峻矢
現論会ではただいま無料受験相談を実施しています!
現論会はオーダーメイドのコーチング指導をお届けしている塾で、 生徒一人ひとりに受験戦略や勉強法のアドバイスを日々お伝えしています。
受験にむけてどう勉強したらよいかわからない、ライバルの受験生はどのくらい勉強しているのか、どの参考書を使えばよいのかわからない……
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