【8割安定!】共通テスト現代文対策はこれひとつで完結!時間配分や勉強法まで全て伝授!【2025年最新】
過去問が数年分しか手に入らない共通テスト。
結局何を勉強すればいいのか分からないという人は多いと思います。
そこでこの記事では共通テストの現代文の出題をふまえて、現代文をどのように勉強していけばいいのかを解説していきます!
新形式の解説もバッチリ行います!
この記事の監修者
■柳生 好之(やぎゅう よしゆき)
■リクルート「スタディサプリ」現代文講師。難関大受験専門塾「現論会」代表。
■早稲田大学第一文学部総合人文学科日本文学専修卒業。
■「文法」「論理」という客観的ルールに従った読解法を提唱し、誰でも最短で現代文・小論文ができるようになる授業を行う。その極めて再現性の高い読解法により、東大など最難関大学を志望する受験生から現代文が苦手な受験生まで、幅広く支持されている。
■主な著書に、『大学入試問題集 柳生好之の現代文ポラリス1基礎レベル・2標準レベル・3発展レベル』(KADOKAWA)、『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』(かんき出版)、『入試現代文の単語帳 BIBLIA2000 現代文を「読み解く」ための語彙×漢字』(Gakken)などがある。
執筆者
現論会ジャーナル編集長 寺田貴博
開成中学校・高等学校を経て東京大学農学部を卒業。
現論会を運営する株式会社言楽舎の執行役員。
「大学受験参考書を知り尽くしたコーチング指導のプロ」として、日々難関大受験生の自学自走と第一志望校合格をサポートしている。
この記事のポイント
- 共通テスト現代文の出題傾向がわかる
- 評論文の対策法がわかる
- 小説の対策法がわかる
- 共通テスト現代文の時間配分がわかる
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共通テスト現代文の出題
まず初めにどのような出題がされるかを解説したいと思います!
共通テストの国語は新形式の問題が追加されたことにより、試験時間90分、そして45点×4、20点×1の大問構成となっています。
しかし出題の傾向が現代文では大きく変化します。
文量が非常に多い
共通テスト現代文の問題は、文章の分量が非常に多いです。
試行テストを見ていくと、評論、小説とも複数の文章や資料が出題され横断的に読解する必要があると考えられます。
読解のやり方に大きな変化はありませんが、単純に読む量や理解にかかる時間は増えてしまうことが予想されるので、正確かつ素早い読解を意識しておく必要があるでしょう。
共通テスト現代文では、評論、小説ともに大問ひとつにつき複数の題材が扱われる
各問題の配点が高い
評論文と小説はそれぞれ45点ずつの配点となっています。
漢字や慣用句などの知識問題は2〜4点と一般的な配点に見えますが、読解問題では7〜8点の配点がされています。
一つの問題で全体の約2割の点数が割り当てられているのです。
配点が大きいですね。この部分で点数を取れるかどうかが、あなたの合否に大きく影響すると言っても過言ではありません。
より迅速かつ正確に文章を読み取り、正解に到達することが重要です。
現代文の点数が伸びない人の特徴
各分野の対策を説明する前に、まずは現代文の点数が伸びない人の特徴について説明します。
現代文の点数が伸びない人の特徴は一体何でしょうか。
それは、正しい文章の読み方を身に付けずに、現代文の勉強=多読と捉えることです。
このように捉えている人の多くは、現代文をフィーリングで読み、主観を交える傾向があります。そのような人は点数が取れず、中には、現代文という教科そのものを批判する人もちらほらいます。
また、たまに高得点は取れても、点数が安定しないために、現代文は運と捉える人も散見されます。
確かに多読は自身の言語能力や教養を高める上でとても大切なことです。しかし、現代文を勉強するにあたり、もっと重要なことがあります。
それは、正しく文章を読む方法を身につけることです。
評論の場合、文章は論理的に書かれています。
そして、論理的な文章は、ある種のルールに従って書かれています。
例えば、文法や、レトリック(説得術)です。
評論を読む上で、そのようなルールを理解し論理的に読むのと、理解せずに読むのとでは、天と地の差があります。
小説の場合はどうでしょうか。
小説は、登場人物の心情が問われているのだから、自身の感情移入が大事と捉えている人も少なからずいるのではないでしょうか。
しかし共通テストで問われるのは、読み手が思ったことや感じたことでなく、作品に書かれている内容や書かれ方への理解です。そこでは、読み手の主観的な感情や心情は必要ではありません。
だからこそ、小説においても正しい読み方をまず学習する必要があります。
正しい文章の読み方は、以下の参考書で身につけることが出来るので、チェックして下さい!
共通テスト現代文の効果的な勉強法
次に9割を安定してとるための効率的な勉強法をお伝えします!
現代文の点数を伸ばすためには、効果的な勉強法を取り入れることが重要です。まず、基礎力をしっかりと固めることから始めましょう。
点数アップのための基本的な学習法
現代文の点数をアップさせるためには、基本的な学習法をしっかりと抑えることが重要です。
順番に見ていきましょう。
1. 基礎的な読解力の強化
現代文では、文章全体の構造や論旨を理解することが重要です。以下の方法で読解力を鍛えましょう。
- 段落ごとの要点整理:段落ごとに筆者が言いたいこと、理由、具体例を整理します。
- 論理的関係を把握:文章内の「だから」「しかし」「つまり」などの接続表現に注目し、前後の論理的な関係を理解します。
- パラフレーズ練習:筆者の主張を文章の中で言い換える練習を行うと、理解が深まります。
2. 問題形式に慣れる
共通テストでは独特の出題形式があるため、過去問や模試を通して実際の形式に慣れておくことが必要です。
- 過去問演習:5〜10回分の過去問を解き、時間配分や出題傾向に慣れましょう。
- 問題形式の確認:主に問われるのは「 傍線部内容説明問題」「 傍線部理由説明問題」「内容一致問題」「論理関係を問う問題」「語句の意味を問う問題」などです。それぞれの形式に応じた解法を身につけましょう。
3. 語彙力と背景知識の強化
現代文では、語彙力が必要です。特に評論文では専門的な用語や概念が多く登場するため、知識を広げる努力が重要です。
- 重要語彙の暗記:評論文に頻出する語句(「抽象的」「論理的」「価値観」など)を暗記し、意味を理解しましょう。
問題解答のスキル
現代文の設問に解答するためには、 本文を精読するだけでは不十分です。 設問ごとにどういった読み方や情報が求められているかを意識した上で設問に解答する必要があります。 「 どういうことか」 と聞かれたら、どう答えなければいけないのか、 また、「 なぜか」 と聞かれたら、どう答えなければいけないのか、 ということを知っておく必要があります。
まずは文章の中に解答の根拠を求める
また、 問題を解くときは、文章に解答の根拠を求める必要があります。 その時になんとなく前後を見て解答してはいけません。 傍線部を正確に分析し、 どういった要素の詳しい説明が求められているのかを把握した上で、解答の根拠を文章中に求めます。 することでピンポイントで解答の根拠となる情報と捉えることができ、 正解の選択肢を選ぶことができます。
解答の根拠をもとにして正解を選ぶ
文章の中に解答の根拠を求めたら、 その解答の根拠をもとにして正解となる選択肢を選びます。 この時に重要なのは、捉えた解答の根拠がしっかり入っている選択肢を積極的に選ぶことです。
選択肢と本文とを行ったり来たりして、 間違いの根拠を探そうというふうに解いてはいけません。 なぜなら、選択肢が間違っている根拠というものがあるわけではなく、 間違いの選択肢というものは、あくまで捉えた根拠が入っていない、あるいはとらえたもの以外の余計なものが入っているということによって誤りだというふうに作られているからです。 そういう意味で、消去法はあまり用いず、 とらえたポイントを含む選択肢を 積極的に選ぶ積極法を活用するようにしましょう。
また、 選択肢同士を見比べる 解き方もありますが、 共通テストにおいてはあまりお勧めできるものではありません。 なぜなら、 見比べている選択肢がともに誤っている可能性もあるからです。 そもそも現代文とは 文章に書かれていることが正解というルールがあります。 誤りの可能性がある選択肢同士を見比べるのではなく、 正解となる文章と選択肢を見比べるようにしましょう。
共通テスト対策オススメ参考書
それぞれの参考書の特徴や使い方を以下に詳細に説明します。
1. 共通テスト 現代文 集中講義 改訂版 (大学受験SUPER LECTURE)
特徴
この参考書は、共通テストに出題される現代文の問題を分析し、解答に必要な力を効率的に身につけることができます。特に、論理的な読み方や、選択肢の絞り方に重点を置いた解説が豊富です。問題を解くだけでなく、出題者の意図を理解する力を養うため、読解力を高める講義形式の解説が特徴です。
使い方
- 基礎を固める: まずは、各章で紹介されている「現代文を解くための基礎」をしっかり学習します。この部分は、特に語彙力や文の構造を理解するための基礎力をつけるために役立ちます。
- 実践演習: 基礎力がついたら、実際の共通テスト形式に近い問題を解き、講義形式で詳しく解説された部分を活用して復習します。
- テクニックの習得: 問題を解くスピードと精度を上げるため、選択肢の検討方法や時間配分などのテクニックも学びましょう。
2. 改訂第2版 大学入学共通テスト 国語[現代文]の点数が面白いほどとれる本
特徴
「点数が面白いほどとれる」というタイトル通り、初心者でも理解しやすいように、ゼロから現代文を学び直せる内容です。文章の読み方、設問の解き方を丁寧に解説し、難しい表現もわかりやすく噛み砕いて説明しています。特に、段階的に実力をつけていくためのステップアップ式の構成が魅力です。
使い方
- 基礎の徹底理解: 最初の章で、現代文を読むための基本的な考え方を学習します。具体例を交えながら進めるため、初学者でも取り組みやすいです。
- 段階的練習: 各章の問題に挑戦し、解説を参照しながら解答プロセスを確認していきます。基礎から応用までの流れがしっかりしているため、自分のペースで学習できます。
- テスト直前の総復習: 最後に、模擬問題や総まとめ問題で実践的な演習を行い、学習内容を確認しながら点数アップを狙います。
3. きめる!共通テスト 現代文 改訂版 (きめる!共通テストシリーズ)
特徴
この参考書は、共通テストに出題される現代文の出題傾向に焦点を当て、具体的な解答テクニックを身につけることに特化しています。時間内に効率よく解くための戦略や、選択肢の絞り込み方を学ぶことができるので、実戦力を高めるのに適した一冊です。
使い方
- 時間配分の習得: 特に、現代文では時間内に解答を終えることが重要です。この参考書では、問題ごとの時間配分やペース配分について具体的に解説しているため、タイムマネジメントを学習します。
- 実戦問題演習: 出題形式に慣れるため、実際の共通テスト形式の問題を何度も解いて、解答方法を確立します。
- 頻出テーマの分析: 出題傾向に基づく解説が豊富にあるため、頻出テーマやパターンを学び、得点力を高めていきます。
これらの参考書は、それぞれ異なるアプローチで現代文の実力を伸ばせるよう構成されています。自分の現状の実力や学習スタイルに合った一冊を選び、計画的に進めることで、共通テストで高得点を目指すことができます。
共通テスト評論文の対策と勉強法!
以上をふまえて評論をどのように対策していくかを解説していきます!
ここから先のことは、文系の人も「共通テストしか国語はいらない」という理系の人も同じことが言えるので、ぜひ最後まで読んでください!
現代文の評論で対策すべきポイントは2点です。
①読解のスピードを上げる
②設問を同じように解く
①読解のスピードを上げるについては複数の文章が出されるため、その分時間がかかると思うので意識すべき点だと思います。
現代文の具体的な勉強法として一番確実なのは多くの問題に触れるということです。読解スピードはたくさん文章を読むことで自然と早くなっていきます。
確かに具体例の部分は軽く読んでまとめの部分を重点的に読むなどのテクニックは存在しますが、週に一度、共通テスト現代文の過去問や受験する学校の過去問、問題集を解くなどして定期的に文章に触れるというのが大事になります。
ただし、前提として正しい文章の読み方を身に付けてから、問題演習をこなすようにして下さい。
②設問を同じように解くについては詳しくは下の記事を見てもらえるとよく分かると思いますが、点を安定させるためには毎回同じように解くということが大事になります。『ゼロから覚醒Final読解力完成現代文』がおすすめです。
問題の傾向は確かに変わるのですが、解き方に関しては実は今までのセンター現代文を解くときとそこまで大きな違いはありません。
なので共通テストのために特別に対策するというよりも、日々の勉強の中でやってきた解き方を直前期に試行テストや予想問題集で応用させるという方法で十分対策できます!
なので勉強の流れは参考書を何冊か勉強した後、センター現代文の過去問で毎回同じように解いているかを確認していくことです!
①読むスピードをあげること ②いつも同じ解き方をすること
共通テスト小説文の対策と勉強法!
つづいて小説をどのように対策していくかを解説していきます!
評論と小説で文章の特徴が全く違うので対策も大きく違うと思う人もいると思いますが、同じ現代文なのでやることは評論の時と全く同じです。
①読解のスピードを上げる
②設問を同じように解く
なので対策は評論の時と同じように対策してもらえればいいのですが、ひとつ注意点があります。
それは設問の解き方が評論と大きく違うところです。
小説問題は多くの大学の二次試験で出題がされないことから副教科としてとらえられがちですが、きちんと対策をしないと痛い目に合います。なので小説の解き方を参考書などで一度しっかり勉強する必要があります。
『ゼロから覚醒Final 読解力完成現代文』がオススメです!
参考書は評論と小説が両方入っているものはその一冊で構いません。ただし、もし評論についてしか書かれていない参考書であれば小説対策用に一冊準備するべきでしょう。
評論と同じように勉強する
共通テスト実用文の対策と勉強法!
つづいて実用文をどのように対策していくかを解説していきます!
実用文は文章の特徴が全く違うので対策も大きく違うと思う人もいると思いますが、同じ現代文なのでやることは評論の時と全く同じです。
①読解のスピードを上げる
②設問を同じように解く
なので対策は評論の時と同じように対策してもらえればいいのですが、ひとつ注意点があります。
それは図表やデータの読み方が大きく違うところです。
文章と設問を中心として、図表やデータは聞かれているポイントをピックアップするような読み方が必要になります。どのポイントを求めるのかを明確にしてから、図表やデータの読解をすると良いでしょう。実はこの読み方は小論文では従来から行われてきた読み方です。
図表やグラフの読解のトレーニングとしては『万能小論文』がオススメです!
参考書は共通テストの実践問題集か小論文のものを利用しましょう。
小論文と同じように勉強する
本番での時間配分と勉強時間
最後に本番でどう解いていくか、そのための勉強時間について解説していきます。
時間配分
共通テスト現代文では解答時間や大問構成が変わらないことからセンター現代文と同じような性格を持つと考えられます。それは、日本一時間制約が厳しい問題であるということです。
大問5つに対して解答時間が90分なので単純計算で一問にかけられる時間は10〜25分しかありません。なのでしっかりと作戦を立てる必要があります。
オススメの時間配分は、評論20分、小説25分、新形式10分、古文20分、漢文15分です。
毎年、小説文は文章量、難易度から時間がかかる傾向に、一方漢文は難易度がそこまで高くない傾向があるので、勉強を始めたばっかりの時はこれを目安にするといいでしょう。
勉強時間と勉強頻度
かけるべき勉強時間は普段は週に1回2時間程度かけて、直前期ではできれば毎日、少なくとも2日に1回は共通テスト現代文の過去問や予想問題を解くのがいいでしょう。
共通テストの国語は200点と配点が非常に大きいので、共通テストだけの人でもある程度時間をかけるべきでしょう。
直前期は本番での時間配分に気を付けながら多く解く
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現代文の解き方
また、現代文の共通テストに関わらず、2次試験や私立大学を受験する際にも「現代文の解き方」が一定であると点数も安定してきますよね。
現代文の共通テスト対策に限らず、2次試験や私大にも通用する「現代文の解き方」について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください!
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