【速報!】2026年度共通テスト『数学Ⅰ、数学A』を翌日講評
2026年1月17日、1月18日に行われる大学入学試験共通テストについて、今年も分析と講評を行います!
2027年の共通テストを攻略するためのおすすめの参考書ルートや勉強法も紹介しているので、
ぜひ最後までご覧ください!
監修

現論会ジャーナル編集長 寺田貴博
開成中学校・高等学校を経て東京大学農学部を卒業。
現論会を運営する株式会社言楽舎の取締役。
「大学受験参考書を知り尽くしたコーチング指導のプロ」として、日々難関大受験生の自学自走と第一志望校合格をサポートしている。
今年も現論会でコーチを務める現役難関大学スタッフが実際の試験時間で解いて、徹底分析をしてくれました!
全体講評
(試験の特徴、出題内容の特徴、難易度)
2026年度の数学I・Aは、昨年(2025年度)と比較して「難化」しました。 最大の特徴は、これまでの共通テストの代名詞であった「長い読解文を伴う日常生活への適用」という設定が影を潜め、数学的な「抽象度」と「思考の純度」が格段に上がった点にあります 。
昨年度は、例えば「噴水の放物線」のように具体的な座標設定の誘導が手厚かったのに対し 、今年度は「誘導に従って解くだけ」では完結せず、図形問題などでは、受験生自らが公式を選択し、式を変形して方針を立てる「数学的構築力」が問われました。教科書レベルの本質的な理解を問う良問ではありますが、試験時間の制約下では、多くの受験生が苦戦を強いられたはずです。
試験形式
試験時間 70分
配点 100点
大問数 4問
マーク数 88個
問題構成
| 大問 | 出題分野 | 設問数 | マーク数 |
| 第1問 | 「集合と命題」「図形と計量」 | 6つ | 29個 |
| 第2問 | 「二次関数」「データの分析」 | 9つ | 21個 |
| 第3問 | 「図形の性質」 | 3つ | 15個 |
| 第4問 | 「場合の数」「確率」 | 4つ | 23個 |
各大問の講評
第1問
【設問の特徴・難易度】
「集合と命題」: 共通テスト(旧センター試験含む)史上、初めてこの分野が単独の大問として出題されました 。具体的数値が少ない抽象的な定義から集合の関係性を読み解く必要があり、読解力と丁寧な書き出しが明暗を分けました。
「図形と計量」: 三角比、面積比、円の性質を横断的に問う構成です 。特に「四角形の内角の性質(180°- θの変形)」「面積比の導出方法」などは、わずかな誘導から自力で導かなければならず、図形に対する深い洞察力が求められました 。
攻略の鍵: 後半では「同様の作業をもう一度繰り返す」設問がありましたが、ここで初手から計算し直すのではなく、前段の比の関係をショートカットして利用できるかどうかが、時間短縮の最大のポイントでした 。
第2問
【設問の特徴・難易度】
「2次関数」: 昨年度は与えられた座標から式を特定する「順方向」の問題でしたが、今年度は「最大値・最小値の条件から、放物線の形状や座標を特定する」という「逆方向」の思考が求められました 。定義域に文字を含む「網羅的な場合分け」の理解が欠かせず、基礎力の差が如実に現れる内容でした 。
「データの分析」: 東京オリンピックの競泳記録という、共通テストらしい題材が選ばれました 。相関係数や分散の定義に基づいた正確な計算に加え、「外れ値」の判定が大きなウェイトを占めています 。計算量が多いため、いかに冷静に処理スピードを維持できるかが焦点となりました。
攻略の鍵: 2次関数では、文字定数の動きに合わせて素早くグラフの概形を描き、条件を満たすケースを瞬時に判別すること。データ分析では、公式の暗記にとどまらず、定義に基づいた素早い計算スピードを維持することがポイントでした。
第3問
【設問の特徴・難易度】
「図形の性質」: 平面から空間へと発展する、図形の性質を網羅的に問う大問です。「円の性質(円周角の定理の逆)→方べきの定理→メネラウスの定理」という共通テスト定番の流れですが、誘導が極めて少なく、自力で定理を選択する力が試されました。
攻略の鍵: 「条件だけ変えて同じ作業をさせる」という共通テスト特有の構造を見抜き、一度作った比の関係や図の対称性を後半の問題にスライドさせること。図の中に「隠れた円」を自力で見いだせるか、そこからメネラウスの定理に気づけるかどうかが、突破の境界線となりました。
第4問
【設問の特徴・難易度】
「場合の数と確率」: リーグ戦(総当たり戦)における優勝確率を扱う問題です。単純な1対1の勝負ではなく、複数が絡む事象を整理する難しさがありました。3人戦から4人戦へと拡張される誘導の中で、事象が複雑化していくため、高い論理的整理力が要求されました。
攻略の鍵: 制限時間が厳しい中で、「全敗する人がいる・いない場合」などの複雑な条件を漏れなく、かつ重複なく書き出せるか。誘導の意図を汲み取り、前の設問の結果をいかに効率よく再利用して計算量を削るかが、完答へのカギでした。
前年度との共通テストとの比較
問われている知識の本質(座標からの特定や空間図形での定理利用など)は昨年と共通していますが、今年は「周辺知識とのつながり(例:方べきがきたらメネラウス)」を自力で意識させる作りになりました。単なる典型解法の暗記に頼っていた受験生にとっては、誘導の減少が大きな壁となったはずです。
来年共通テストを受験する方へ!おすすめ勉強戦術を紹介!
来年(2027年度)以降の共通テストを受験するみなさんに、現論会の戦略をご紹介します。
- 共通テストで必要な合計点を考える
- 国語の目標点を決める
- 現代文・古文・漢文の得意不得意などを参考に、それぞれの目標点を決める
- あと1年(~2年)でどのように勉強していくか計画する
現代文(2026年度は45点満点)目標点別のおすすめ参考書は以下の通りです!

70%台が目標の場合
- 数学Ⅰ・A 基礎問題精講 六訂版
- 共通テスト過去問
80%台が目標の場合
90%以上を目指す場合
勉強の方針
知識の「点」を「線」にする: 単発の暗記ではなく、一つの知識がどこに応用され、どの考えに基づいているのかを「流れ」で押さえること。これにより、誘導が少なくても自力で次の一手を打てるようになります。
得点・時間のシミュレーション: 時間制限が厳しい中で高得点を狙うには、全問正解を目指すのではなく、本番で目標点に達するために「どの問題に時間をかけ、どこを捨てるか」という判断力を養うこと。共通テスト特有の反復作業は、時間対効果を考えて戦略的に取り組む必要があります。
ライター
金 吾允
現論会教務部所属
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