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Home現論会ジャーナル特集記事柳生先生監修【8割安定!】共通テスト現代文・小説対策はこれ!時間配分や勉強法まで!

【8割安定!】共通テスト現代文・小説対策はこれ!時間配分や勉強法まで!

2024年度の共通テスト現代文第2問(小説)では、作品が描く物語の流れや登場人物の心情変化、テーマの奥行きを正確に読み取る力が問われます!

小説は評論文と異なり、感情や情景描写、微妙な心の動きを捉える力が求められるため、多くの受験生が難しさを感じる分野です!

本記事では、共通テストの小説問題特有の出題傾向に沿った読み方のポイントや、問題を解く上でのコツを解説します!

また、登場人物の心情を深く理解するための視点や、物語構造を整理するテクニックについても紹介し、得点力アップを目指します!

詳しい内容を動画でチェック

監修者

■柳生 好之(やぎゅう よしゆき)
■リクルート「スタディサプリ」現代文講師。難関大受験専門塾「現論会」代表。
■早稲田大学第一文学部総合人文学科日本文学専修卒業。
■「文法」「論理」という客観的ルールに従った読解法を提唱し、誰でも最短で現代文・小論文ができるようになる授業を行う。その極めて再現性の高い読解法により、東大など最難関大学を志望する受験生から現代文が苦手な受験生まで、幅広く支持されている。
■主な著書に、『大学入試問題集 柳生好之の現代文ポラリス1基礎レベル・2標準レベル・3発展レベル』(KADOKAWA)、『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』(かんき出版)、『入試現代文の単語帳 BIBLIA2000 現代文を「読み解く」ための語彙×漢字』(Gakken)などがある。

執筆者

現論会ジャーナル編集長 寺田貴博

開成中学校・高等学校を経て東京大学農学部を卒業。
現論会を運営する株式会社言楽舎の執行役員。
「大学受験参考書を知り尽くしたコーチング指導のプロ」として、日々難関大受験生の自学自走と第一志望校合格をサポートしている。

この記事を3行で要約!

  1. 共通テストの小説問題は副教科的で、得点が安定しづらく、心情理解や時系列の理解が必要。
  2. 問題形式は語句の意味、内容理解、表現技法で、特に心情把握問題では登場人物の感情や時系列を意識することが重要。
  3. 過去問を中心に演習するのが効果的で、過度な対策は不要。

この記事を読むと、共通テスト小説問題の特徴と対策法、特に心情理解や時系列の把握の重要性、そして過去問を中心とした効率的な勉強方法がわかります。

センター試験との違い

笹田
笹田

まず、現代文においてセンター試験と共通テストはどのように異なるのでしょうか?
これに関して考えていきましょう!

今回から新たに、試験時間90分、そして45点×4+20点×1の大問構成となっています。

そこで、大きな出題傾向の変化が予想されます。

それは、出題される文章の増加。

文部科学省が公開している問題作成方針では、

問題の作成に当たっては,大問ごとに一つの題材で問題を作成するだけでなく,異なる種類や分野の文章などを組み合わせた,複数の題材による問題を含めて検討する

という文言が書かれており、一つの大問で複数の文章を横断的に読解する必要があると考えられます。

また、文章だけではなく、問題の出題の中で生徒同士の会話が用いられるなど様々な形の文章を題材にしながら、読解力を問うてくる問題になっています。

読解のやり方に大きな変化はありませんが、単純に読む量や理解にかかる時間は増えてしまうことが予想されるので、正確かつ素早い読解を意識しておく必要があるでしょう。

共通テスト小説では、大問ひとつにつき複数の題材が扱われる

共通テスト現代文の小説問題対策!

笹田
笹田

センター試験と共通テストの違いをきちんと把握したところで、小説問題への対策考えていきましょう!

共通テスト小説の特徴

現代文の問題において小説を題材にした問題はあまり数多くありません。

一部の国公立の二次試験で使われることもありますが、基本はセンター試験だけであったのが従来の状況で、それは今後も変わらないでしょう。

従って、共通テストに絞った対策を行わなくてはいけないという意味で、文系にとっての理科基礎や理系にとっての漢文などと同じような「副教科」としての色合いが強いのが特徴

その結果、評論問題ができる現代文が得意な人でも、共通テストの小説問題を苦手とする人は多く、かなりの問題演習と問題への慣れが必要なのは間違いないでしょう。

出題形式としては、語句の意味が聞かれる問題と内容理解の選択問題、表現技法についての問題に分かれます。

そして、内容理解において、小説問題特有の心情理解問題が問われることになります。

最後二つまで絞らせて迷わせるように作問されていることが多く、内容理解問題のバリエーションも豊富なため、安定的に高得点を取るのは簡単なことではありません。

十分な対策をとって、臨みたいところです。

問題形式ごとの対策法

意味問題

共通テストの中で最後まで完璧を求めることができない問題はこの意味問題でしょう。

実際に、東大生でセンター試験全国1位になった人も、意味問題を落としていました。(ほぼ意味問題しか落としていないのがすごいですが・・・)

注意すべきことは、文脈にとらわれて本来の意味とかけ離れた選択肢を選んでしまうこと。

本来の意味に忠実な選択肢をできる限り選ぶようにしていきましょう。

語句の辞書的な意味を確認したい場合は『入試現代文の単語帳BIBLIA2000』を使うと良いでしょう。

重用語の辞書的な意味はもちろん、小説に登場する心情語や表現技法についても確認することができます。

心情把握問題

心情把握問題とは、登場人物の心情を説明させる問題です。

基本的には傍線部があり「理由」や「心情」を説明することを求められます。

まずは傍線部が「心情」表現になっているのか、登場人物の行動や反応や発言になっているのかを分析しましょう。

次に周囲を見た上で心情が発生する原因となる事態や事情をとらえること、心情の結果となる行動や反応や発言をとらえることで、心情を中心とした因果関係を把握していきましょう。

選択肢も「原因」「心情」「結果」と三つのポイントで分析していくと正解が選べます。

詳しい解き方は『柳生好之の現代文プラチナルール』を参考にしましょう。

傍線部内容説明問題

傍線部「どういうことか」の問題は、基本的に評論文と同じように解くことができます。

まずは傍線部を分析して「指示語」「比喩表現」などが含まれているかを調べましょう。

ここで注意したいのは「心情語」が傍線部に含まれているかどうかです。

「心情語」が含まれている場合は心情把握問題として考えていくようにしましょう。

共通テスト小説対策におすすめの参考書

最初に言っておきますが、共通テスト現代文においては「小説」のウェイトを高めすぎてしまうのはあまりよくありません。

なので、愚直に過去問を解き進めていく事が何よりも良い対策になります。

共通テストの小説問題は大きな問題形式の変更がないので、過去問全て意味のある対策になります。

黒本や赤本などで共通テストの過去問を中心に集中的な問題演習を行うのが、共通テストの小説対策としてベストな勉強法になります!

二次試験を考えると、小説ではなく評論に力を入れるべきですので、共通テスト小説対策は直前期の過去問対策だけにしておきましょう!

※共通テスト評論対策についてはこちら

※共通テスト全体に関する対策に関しては次の記事にまとめていますので、読み進めてみてください

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