【英作文はゼロから作らない】合格者が実践する「和文和訳」のコツと偏差値を引き上げる3ステップ
英語の勉強を進める中で、多くの受験生が「長文読解」の次に高い壁として感じるのが「英作文」です。
「単語や文法は覚えたはずなのに、いざ書こうとすると手が止まってしまう…」
「自分の書いた英語が正しいのか自信が持てない…」
「自由英作文で何を書けばいいのか思いつかない…」
このような悩みの原因は、知識不足ではなく、英作文の「正しい学習順序」と「型」を知らないことにあります。
この記事では、そんなあなたの悩みを解決するため、以下の内容を徹底的に解説します!
- 英作文で確実に点を取るための学習の全体像
- レベル別・おすすめの参考書と、その効果的な使い方
- 偏差値70の壁を越えるための具体的な学習戦略
この記事を読み終える頃には、英作文を得点源に変えるための道筋が、明確に見えているはずです。
また、英作文を勉強する前に、英語の勉強法の全体像がわからないという人は下記の記事を参考にしてみてください!
英語の勉強法の詳しい情報についてはこちら
英作文の攻略法
英作文とは?
英語の勉強法は「単語」「文法」「英文解釈」「長文読解」という段階に分類できます。
単語
英語の4技能すべての基礎になる、英単語と英熟語を学習する段階です。 今後学習をしていく「文法」「解釈」「長文」「英作文」などの各段階においても、単語の習熟度が低いと勉強効率が落ちるため、英語学習において最も重要な段階です。
文法
英語のなかで最も触れる頻度も高く、重要度も高いのが文法です。4技能の基礎にあたります。 究極的には英文法が身についていれば、解釈や英作文も専用の対策をせずともできるようになりますが、現実的にはそうはなりません。 大切なことは、文法は完璧主義になりすぎずに軽く勉強をしておき、その後に各学習段階で特化して勉強していくことです。
英文解釈
解釈というのは、「読んだり聞いたりするのに必要な文法」を学ぶことです。言い換えると「英文の構造を掴む訓練」のことです。英語は配置の言語と呼ばれるほど文構造に敏感な言語です。逆にいうと文構造さえ掴んでしまえば、簡単に意味を掴むことができます。「解釈」の訓練をしっかり行えば、ゆっくりとですが確実に英文を読むことができます。
長文読解
長文はただ解くのではなく、再現性を持って点数を取ることが大切になります。そのためには長文の読み方と解き方を身につけたうえで、同じやり方で問題演習をしていくことが重要になります。
英作文は、英語学習の最終アウトプットです。単語や文法を使い、英文解釈や長文読解で学んだ文の構造に基づいて、自分自身で英文を構築します。
英作文には「自分が言いたいこと」を「自分の知っている英語」に変換する高度な情報処理能力が必要です。日本語を直訳しようとして行き詰まるのではなく、合格点がもらえる表現に言い換える「借文(しゃくぶん)」の意識が重要になります。
英作文は、二次試験や私立大入試で非常に差がつく分野です。基本的な例文を暗記したうえで、実際に手を動かして添削を受ける演習を積みましょう。
英作文を学ぶ3つのメリット
英作文の学習は、英語学習全体の得点率を上げるための重要なステップです。以下のような大きなメリットが得られます。
1.二次試験・個別試験での強力な武器になる
難関大学の入試では、英作文が合否の決め手になることが多々あります。長文読解に比べて対策が後回しになりやすいため、早い段階で「型」を身に付ければ、ライバルに大きな差をつけることができます。
2. 単語や文法、英文解釈の穴を見つけることができる
読むだけなら分かったつもりでも、いざ書こうとすると「冠詞は必要か」「前置詞は何を使うか」「時制は正しいか」といった細部に気づかされます。
英作文を通じて、自分の弱点が浮き彫りになり、基礎知識の解像度が劇的に上がります。
3.自由英作文にも繋がる「英語の基礎体力」がつく
和文英訳の学習で培った「1文を正確に書く力」は、そのまま自由英作文の武器になります。自由英作文とは、いわば「自分の頭の中で作った日本語を即座に和文英訳する作業」の連続だからです。例文暗記という確かな土台があれば、どんなテーマの自由英作文であっても、自信を持って書き進めることができるようになります。
最短ルートで合格点を奪う!英作文「2つの鉄則」
英作文は「難しい英語を書く試験」ではありません。合格者はみんな、この「2つの考え方」を武器にして、最小限の努力で最大効率の得点を叩き出しています!
1.「ゼロから作らない」のが英作文の正体
多くの受験生が「英作文=日本語を英語に翻訳する作業」だと考えていますが、実はそうではありません。正解は、自分の頭の中にある「正しい英文のストック」を借りてきて、パズルのように組み合わせる「借文(しゃくぶん)」という考え方です。
合格する受験生は、難しい日本語を無理に訳そうとせず、自分が確実に書ける簡単な表現に言い換える「和文和訳」のテクニックを駆使しています。英作文の学習では、いかに「使い回せる型」を増やし、いかに「自分の土俵」で戦うかが攻略の鍵となります。
つまり、英作文は「和文和訳」+「使い回せる型のインプット」の借文というスキルにより得点につながる学習段階といえます!
2.減点リスクをゼロにする「守りの戦略」
英作文は「加点方式」ではなく「減点方式」の試験です。
難しい単語や複雑な構文を使って自爆するよりも、中学レベルの単語と文法で「ミスのない完璧な文」を書くほうが、確実に高得点に繋がります。特に入試本番では、以下の「3つの守り」を意識しましょう。
華麗な英文を書く必要はありません。「減点される隙を与えない」という意識を持つだけで、点数は驚くほど安定します。
英作文の勉強法
先ほど説明した通り、英作文は
・「和文和訳」+「使い回せる型のインプット」の学習
・減点リスクをゼロにする演習
により得点につながります。
まだ、単語・文法・英文解釈の学習が進んでいない方は、まず以下の記事を参考に単語・文法・英文解釈の基盤を固めることをお勧めします。
単語・文法・英文解釈の学習に関する詳しい情報についてはこちら
【保存版】大学受験 英単語の王道勉強法!定着率が上がる覚え方&志望校別おすすめ参考書
鉄則で学んだこれらのスキルを実践するために、具体的な3つのステップでトレーニングを進めましょう!
STEP 1.【インプット】「借文」のためのストック作り
まずは、パズルのピースとなる「正しい英文」を脳内に蓄えます。英作文の勉強で最も大切なのは、ゼロから文をひねり出すことではなく、「暗記した例文をそのまま、あるいは一部を入れ替えて使う」ことです。
- 意識すること:単語の羅列ではなく、文の構造(SVOC)ごと暗記する
- 目標:入試頻出の基本構文を100〜150程度、何も見ずに書ける状態にする
【具体例】
➡ これだけで「彼が英語を話すのは簡単だ」「私が早起きするのは難しい」など、無限に文が作れるようになります。
STEP 2.【アウトプット】「和文和訳」で自分の土俵に引き込む
問題演習では、日本語をそのまま訳そうとしてはいけません。鉄則2で紹介した「守りの戦略」を使い、難しい日本語を「自分の知っている簡単な英語」に言い換える(和文和訳)訓練を積みます。
- 意識すること:直訳しようとして手が止まったら、同じ意味の別の日本語を探す。
- 具体例:「絶滅の危機に瀕している」➡「死にそうだ(are dying out)」や「数が少ない(are few)」までハードルを下げる。
【具体例】
➡ 和文和訳:「近所の人は、彼が好きだ(Everyone … likes him.)」
※これで減点を防ぎ、確実に得点を守れます!
STEP 3.【セルフチェック】客観的な視点でミスを削ぎ落とす
英作文は自分一人ではミスに気づきにくい科目ですが、最近ではChatGPTなどのAIツールや英文チェッカーなどのブラウザ上のサービスを活用して精度の高いセルフチェックが可能になっています。
このとき、単に修正を眺めるのではなく、鉄則2の「守りの戦略」が守られているか、時制や数の一致などのケアレスミスがないかを徹底的に分析してください。客観的なフィードバックを繰り返すことで、1点でも多くの得点を守り切る力がつきます。
- 意識すること:指摘されたミス(時制・単複・冠詞)を「ミスノート」にまとめ、自分の癖を把握する。
- 目標:添削を受けた後の書き直しで、ミスがゼロの完璧な解答を作成する。
【具体例】
➡ 修正:「I want to visit the U.S.」
※客観的な視点を入れることで、1点でも多くの得点を守り切る力がつきます。
STEP 4.【自由英作文】「論理の型」にストックを流し込む
和文英訳の力がついたら、次は文章全体の「型」を学びます。自由英作文では、内容の斬新さよりも、英語らしい論理構成が守られているかが重視されます。
- 意識すること:導入・理由・結論の「3部構成」を固定し、中身を「借文」で埋める。
- 目標:どのようなテーマが来ても、60語から80語の英文を15分以内に書き切る。
【具体例】
おすすめ参考書と効果的な学習戦略!!
『英作文ハイパートレーニング 和文英訳編』

「借文」の種となる例文を最速で手に入れたい方へ
- 戦略:この本に載っている「例題」の英文を、文法構造まで理解したうえで完璧に暗記しましょう。
- 鉄則との繋がり:ここに載っている英文を使い回すだけで、鉄則1の「ゼロから作らない」が実現でき、入試問題の多くが「暗記した文の組み合わせ」で解けるようになります。
- 目標:1周につき60文から80文ずつ、最終的にすべての例文を「日本語を見て即座に書ける」状態にする。
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『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』

「守りの戦略」を極め、減点されない答案を作りたい方へ
- 戦略:受験生がやりがちな「間違った直訳」の例を反面教師にして、より「安全な表現」を学びます。
- 鉄則との繋がり:鉄則2の「減点リスクをゼロにする」ための具体的な言い換えテクニック(和文和訳)が凝縮されており、難関大入試でも確実に合格点を守り切る力がつきます。
- 目標:各ユニットの「原則」を理解し、別解として載っている「簡単な表現」までストックに加える。
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まとめ
英作文は、正しい順序と戦略で対策すれば、確実に高得点が狙える分野です。
多くの受験生が苦手意識を持つからこそ、正しい「型」を身に付けるだけで、志望校合格を引き寄せることができます。
今回の記事の重要ポイント
- 「借文(しゃくぶん)」:ゼロから英文を作らず、覚えたストックを使い回す。
- 「守りの戦略」:難しい表現を避け、中学レベルの文法で減点ミスをゼロにする。
- 「和文和訳」:日本語をそのまま訳さず、自分の書ける簡単な英語に言い換える。
あなたに合った一冊から始めよう
まずは、自分の現在のレベルと志望校の形式に合わせて、最適な参考書を手に取ってみてください。
- 借文のインプットを固めるなら:『英作文ハイパートレーニング 和文英訳編』
- 守りの戦略を磨くなら:『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』
英作文の力は、実際に手を動かした分だけ伸びていきます。まずは今日から、1日1文の例文暗記から始めてみましょう!
プロのサポート
もし、どの参考書から始めれば良いか迷っている、あるいは自分の学習法が正しいか不安を感じているなら、ぜひ一度、プロの専門家にご相談ください。
あなたに最適な学習計画を立て、志望校合格まで徹底的にサポートします。
監修者

現論会ジャーナル編集長 寺田貴博
開成中学校・高等学校を経て東京大学農学部を卒業。
現論会を運営する株式会社言楽舎の取締役。
「大学受験参考書を知り尽くしたコーチング指導のプロ」として、日々難関大受験生の自学自走と第一志望校合格をサポートしている。
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