【速報!】2026年度共通テスト『英語(リーディング)』を翌日講評
2026年1月17日、1月18日に行われる大学入学試験共通テストについて、分析と講評を行います!
2027年の共通テストを攻略するためのおすすめの参考書ルートや勉強法も紹介しているので、
ぜひ最後までご覧ください!
監修

現論会ジャーナル編集長 寺田貴博
開成中学校・高等学校を経て東京大学農学部を卒業。
現論会を運営する株式会社言楽舎の取締役。
「大学受験参考書を知り尽くしたコーチング指導のプロ」として、日々難関大受験生の自学自走と第一志望校合格をサポートしている。
今年も現論会でコーチを務める現役難関大学スタッフが実際の試験時間で解いて、徹底分析をしてくれました!
全体講評
昨年と同様に大問数は8、語数は約5600語と変化はなかった。設問数も昨年と同様に44問でした。また、第3、4、6、8問が同じ出題形式であった。しかし、昨年に比べて、解答をするうえで、時間のかかる問題が減少したため、やや易化した。また、第5問では3つの文章を読み取る問題が出題されていた。
試験形式
試験時間 80分
配点 100点
大問数 8問
マーク数 44
問題構成
| 大問 | 出題テーマ | 設問数 | マーク数 | 配点 |
| 第1問 | 読解問題(ショートメッセージ) | 3つ | 3つ | 6点 |
| 第2問 | 読解問題(ウェブサイト) | 4つ | 4つ | 12点 |
| 第3問 | 読解問題(体験記) | 3つ | 6つ | 9点 |
| 第4問 | 読解問題(ニュースレター) | 4つ | 4つ | 12点 |
| 第5問 | 読解問題(チラシ・フォーム・メール) | 5つ | 6つ | 16点 |
| 第6問 | 読解問題(ストーリーアウトライン作成) | 4つ | 8つ | 12点 |
| 第7問 | 読解問題(スライド作成) | 5つ | 6つ | 16点 |
| 第8問 | 読解問題(レポート作成) | 5つ | 7つ | 17点 |
各大問の講評
第1問 ダンス部の衣装に関するテキストメッセージ
【概要と文章の特徴】
文章量: 約220語程度
構成: 4人のメンバーがダンスコンテストの衣装について意見を出し合うグループチャット
【出題形式と設問内容】
このやり取りを読んだ上で、衣装の安全面や変化についての設問に答えることが求められた。
時系列の把握: 「曲の中盤でヒップホップに変わる」という展開に合わせ、どのタイミングで衣装を脱ぐのかを正確に読み取る力 。
視覚情報の特定: 「チェックのシャツを脱いで中の黒のタンクトップを見せる」という提案を、正しいイラストと照合する力が問われた(問2) 。
【難易度と傾向の総括】
全体として、時系列にさえ気をつけていればそこまで難解ではない。
攻略の鍵: 昨年度同様、文章から正しいイラストを特定する問題が出題されたが、情報の整理が容易なため得点源にしたい大問であった。
第2問 大学寮の満足度調査と学生のコメント
【概要と文章の特徴】
文章量: 約270語程度 。
構成: 大学側が提示した満足度調査の結果(報告書)と、それに対する2人の学生の投稿コメント 。
【出題形式と設問内容】
調査結果の数値や学生の感想を分析し、正しい内容を選択することが求められた。
Fact-Opinionの識別: 共通テストお馴染みの形式で、事実と意見の相違に注意して回答する必要があった 。
数値の読み替え: 数値が形容詞や動詞の表現に言い換えられている箇所を慎重に読む力が問われた
【難易度と傾向の総括】
全体として、情報の照合作業の精度が求められる標準的な内容であった。
攻略の鍵: 「85%の回答率」を「信頼するに足りる」とする大学側の意見(問1)など、記述の根拠を素早く見つけることが重要である 。
第3問 マインドフルネス・ワークショップでの体験
【概要と文章の特徴】
文章量: 約310語程度 。
構成: 集中力を高める講習中に現れた「虫」を巡る出来事と、そこから得た教訓を綴った短いストーリー 。
【出題形式と設問内容】
物語の流れを整理し、登場人物の意図や教訓を理解することが求められた。
時系列の把握: 定番の時系列並べ替え問題が出題されたが、場面転換が明確なため解答しやすい構成であった(問2) 。
語彙の推論: 講師の「温かい心(warm heart)」という言葉を、選択肢の「優しい(tender)」と言い換える力が試された(問3) 。
【難易度と傾向の総括】
全体として、素直に読めば解答可能であり、シンプルな問題構成となった。
攻略の鍵: 登場人物の行動の順序(虫を見つける→講師が捕まえる→外に逃がす)を冷静に追うことが正答への近道であった 。
第4問 エコウィークに関するニュースレターの推敲
【概要と文章の特徴】
文章量: 約410語程度 。
構成: 生徒が書いたニュースレターの草稿と、それに対する顧問教師の修正案(コメント)に基づいた構成 。
【出題形式と設問内容】
修正案に従って、文章の論理構成や表現を改善する力が求められた。
文挿入: ゴミ拾いレースの勝利条件を、手順説明の適切な箇所に挿入する設問(問2)
論理的な言い換え: 「ファッションショーを通じて古着の再利用の価値を理解する」など、文脈に合わない一文を修正する力が問われた(問3) 。
【難易度と傾向の総括】
全体として、昨年も出現した「推敲形式」が継続されており、純粋な論理的思考力と英語力が試されている。
攻略の鍵: 教師のコメント(1)〜(4)の内容を正しく把握し、本文のどの部分を修正すべきか即座にリンクさせる必要がある 。
第5問 図書館のブックフェアとボランティア募集
【概要と文章の特徴】
文章量: 約630語程度 。
構成: 図書館の告知リーフレット、オンラインの推薦フォーム、図書館からの返信メールという3つの異なる文書で構成された複合問題 。
【出題形式と設問内容】
複数の文書から「就学前児童向け」「20ポンド以内」などの条件を抽出し、情報の整合性を判断することが求められた。
スキャニング(拾い読み): 4冊の推薦本のうち、年齢制限によって1冊が不採用になるプロセスを読み取る力(問4) 。
複数情報の照合: 予算や挿絵など、表形式のデータを横断的に確認する力が問われた(問3) 。
【難易度と傾向の総括】
大問5としては珍しく、英文と表で3ページにわたる分量となり、情報処理の負荷が高まった。
攻略の鍵: 「メールで不採用とされた理由」などの根拠が複数のページに分散しているため、消去法を使いながら必要な情報を素早く検索する力が不可欠であった。
第6問 物語文(ストーリーアウトライン作成)
【物語の概要と文章の特徴】
文章量: 約640語程度。
構成: 「現在」から「過去」の出来事を振り返る回想形式。
【出題形式と設問内容】
この物語を読んだ上で「口頭発表用のストーリーアウトライン」を完成させることが求められた。
形式の変更点: 昨年は「フィードバック」の空所補充であったが、今年は「アウトライン」の作成へと変更された。ただし、分量や全体的な形式に大きな変更はなかった。
問われた能力:
①時系列の把握: 現在と過去を行き来する構成であるため、出来事を正しい順序に並び替える力が問われた。(問2)
②推測・判断力: 登場人物の設定を正確に読み取るだけでなく、本文に明記されていない内容であっても、文脈やメモから論理的に推測する力が求められた。(問3・4)
【難易度と傾向の総括】
全体として、読みやすく、取り組みやすい問題であった。
読みやすさの要因: 時系列が前後する構成ではあったが、頻繁に場面が飛ぶような複雑さはなかった。
攻略の鍵: 「現在は大人である語り手が、過去を振り返っている」という視点を早期に確立できたかどうかが、時系列整序問題の正答率を分けるポイントとなった。
第7問 論理的文章(スライド作成)
【文章の概要と特徴】
語数: 約610語程度
特徴: 専門的な科学用語が含まれており、それらの定義や記述を忠実に読み取る力が求められた
【出題形式と設問内容】
読み取った内容をもとに「発表用スライド(5箇所の空所)」を完成させることが求められた。
形式の変更点: 昨年はプレゼンテーション用の「メモ」を完成させる形式だったが、本年は「スライド」の空所補充となった。問5が本文の理論を具体的なケーススタディに適用させる新しい形式の問題であった。
問われた能力:
①情報の整理: 本文の論理展開を理解し、スライドという形式に要約・整理する力。(問1~4)
②具体例への適用: 抽象的な科学的説明(今回はマインド・ワンダリング)を、具体的な生徒の行動や議論に当てはめて考える応用力。(問5)
【難易度と傾向の総括】
科学用語を含んでいたが、設問の解きやすさから標準的で取り組みやすい部類であった。
設問の配列: 設問の順番が本文の展開(パラグラフ構成)と一致していた。
攻略の鍵: 全体を読んでから解くのではなく、パラグラフごとに内容を把握し、設問と照らし合わせながら順番に解き進める手法が有効だろう。
第8問 複数の意見と資料の読み取り(レポート作成)
【文章の概要と特徴】
「スポーツとテクノロジーの進歩」に関する5人の異なる意見と、関連する客観的データを読み、与えられた立場からのエッセイのアウトラインを完成させる問題であった。
文章量: 約710語程度(資料含む)。
形式: 「スポーツとテクノロジーの進歩」に関する5人の異なる意見と、関連する客観的データを読み、「3ステップ構成」で与えられた立場からのエッセイのアウトラインを完成させる問題。
【出題形式と設問内容】
アウトライン作成のプロセス(Step 1〜3)に沿って、段階的に異なる能力が試された。
Step 1:意見の把握
立場や視点の異なる5人の意見を読み、それぞれの主張の要点を正確に掴む読解問題が出題された。
Step 2:意見の整理と共通項の抽出
5人の中から2人を選び出し、さらにその2人の意見に「共通する論点」を特定する設問であった。昨年同様、3つの空所すべてを正解して初めて得点となる「完答形式」であった。
Step 3:資料による根拠付け
自分の主張を裏付けるために、追加資料から適切な根拠を2つ選ぶ問題であった。単にグラフを読むだけでなく、英語での「数値を含む比較表現」を正しく理解し、論理的に整合性のとれるデータを選択する力が求められた。
【難易度と傾向の総括】
昨年の形式を踏襲しつつも、5人の異なる意見、グラフ、エッセイの構成要件という「性質の異なる複数の情報」の処理精度が厳しく問われる内容で難しい。
攻略の鍵:複数の意見の共通点・相違点を即座に見抜く訓練と、正確なデータ読み取りスキルの両方が不可欠である。
前年度との共通テストとの比較
大問数は8つのまま、設問数44問のままであり、全体の語数が昨年より減少して約5600語ほど。文章量自体は減ったものの、図や表が増えていたり、言い換え、文挿入など私大の個別試験のような問題が増加している傾向にある。やはり制限時間内に対する要求値は高く、拾い読みや消去法を用いて解くような手法は有効なことが多いと言える。
新高3生・高2生へのアドバイス
受験で英語を使用するのが共通テストだけという人は少ないと思います。そのため、まずは自分の志望校に向けて、長文を読める力を養ってください。そのうえで、共通テストが近づいてきたら、共通テスト対策に取り組みましょう。この流れに沿って取り組めば、英語の実力が自然についており、特別な対策をいくつもやらずに負担が少なく、共通テストの点数を効率的に伸ばせるようになります。
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勉強の方針
まずは自分の志望校の英語を攻略するための学習に取り組むのが良いですが、このパートでは共通テストの学習を最短で行う学習法を目標得点別に行います。
長文問題をできるようにするためには最初に単語と文法を一通り学習する必要があります。その後、長文に取り組み、そして過去問に取り組みます。共通テストにはスピードが求められるため、音読を忘れずに取り組みましょう。音読の取り組み方は紹介したEssentials100英文法と長文問題集の冒頭に記載されているので、確認してください。
また、下記の動画でも音読のやり方について説明していますので、ぜひご確認ください。
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ライター
現論会教務部 金吾允 横井裕人 大川峻矢
金吾允 現論会教務部
横井裕人 現論会立川校教室長
大川峻矢 現論会新宿校教室長
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