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現論会ジャーナル

Home現論会ジャーナル特集記事柳生先生監修【速報!】2025年度共通テスト『国語』を当日講評

【速報!】2025年度共通テスト『国語』を当日講評

2025年1月18日、1月19日に行われる大学入学試験共通テストについて、
今年も当日分析と講評を行います!

2026年の共通テストを攻略するためのおすすめの参考書ルートや勉強法も紹介しているので、
ぜひ最後までご覧ください!

監修

■柳生 好之(やぎゅう よしゆき)
■リクルート「スタディサプリ」現代文講師。難関大受験専門塾「現論会」代表。
■早稲田大学第一文学部総合人文学科日本文学専修卒業。
■「文法」「論理」という客観的ルールに従った読解法を提唱し、誰でも最短で現代文・小論文ができるようになる授業を行う。その極めて再現性の高い読解法により、東大など最難関大学を志望する受験生から現代文が苦手な受験生まで、幅広く支持されている。
■主な著書に、『大学入試問題集 柳生好之の現代文ポラリス1基礎レベル・2標準レベル・3発展レベル』(KADOKAWA)、『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』(かんき出版)、『入試現代文の単語帳 BIBLIA2000 現代文を「読み解く」ための語彙×漢字』(Gakken)などがある。

柳生
柳生

今年も現論会でコーチを務める現役難関大学スタッフが実際の試験時間で解いて、徹底分析をしてくれました!

全体講評

今年から第3問に資料読解問題が追加された。その影響で試験時間も90分と10分長くなり、配点も第1問45点、第2問45点、第3問20点、第4問45点、第5問45点となった。難易度は全体的にはやや易である。

試験形式

試験時間 90分
配点 200点
大問数 5問
マーク数 38

問題構成

大問  出題分野設問数マーク数
第1問評論:高岡文章『観光は「見る」ことである/ない-「観光のまなざし」をめぐって』6問10
第2問小説:蜂飼耳『繭の遊戯』7問
第3問実用的文章:資料Ⅰ 外来語に関する意識調査の問題
資料Ⅱ 「インフォームドコンセント」の言い換えの提案
資料Ⅲ 外来語に関する意識調査の比較
3問
第4問文章I 「在明の別」 文章Ⅱ 「源氏物語」若菜下の巻3問
第5問文章Ⅰ『論語』、『論語繹解』 文章Ⅱ『学資談』6問

各大問の講評

第1問

テーマ・出題形式

  • テーマ:「観光」を扱う社会・文化論
  • 分量:前年並み
  • 難易度:評論を読み慣れていない受験生にはやや難しい。
  • 出題形式:単一テキストからのオーソドックスな評論問題であった。
    • これまでの「複数テキスト」や「生徒の学習場面」からの出題はなし
    • センター試験・共通テストの評論問題の形式を踏襲
    • 選択肢はすべて4択であった。

設問の構成

問1 漢字問題

  • 傍線部に相当する漢字を含む選択肢を選ぶ問題
  • 選択肢は昨年同様4つ、マーク数5つ

問2・問3 傍線部の「どういうことか」の内容説明問題

  • どちらも根拠の明確な問題であり、容易であろう。

問4傍線部の「なぜか」の理由説明問題

  • 傍線部の意味を理解し、その理由を選ぶ問題

問5「ともに踊る」に関する問題

  • 「ともに踊る」は本文中に2回登場する表現で何と何が「ともに踊る」関係なのかを把握すれば、比較的解きやすい

問6傍線部Fと本文中の事例の関係を問う問題

  • 本文全体の理解が求められる
  • 事例との関連を正しく押さえる必要あり、やや難しい

第2問

本文の特徴

  • ジャンル:現代詩人による小説
  • 分量:昨年より増加
  • 難易度:昨年と同様で標準レベルである
  • 出題形式
    • 単一テキスト(複数テキストの設問なし)
    • 語義を問う設問は無かった。
    • 登場人物の心情や様子を状況と関連付けて読み取る問題が中心であった。
    • 問5のみ表現に関する設問であった。

設問の構成

問1おじさんの心情把握問題

  • 標準レベル
  • 想像を膨らませすぎると迷ってしまうかもしれない

問2「わたし」の心情把握問題

  • やや簡単なレベル
  • 「母に似たもの」=「おじさんを叱責する母」と関連付けて判断しよう

問3祖母の「おじさん」への評価

  • やや簡単なレベル
  • 母の姿勢は15行目「ちゃんと仕事しなさい。もっとも口うるさいのは…」から読み取れる
  • 祖母の姿勢は53行目「あんなに器用なんだったら」から読み取れる

問4波線部Ⅰの解釈問題

  • 標準レベル
  • 「いつものこと」という記述が判断のポイントである。

問5 比喩表現の解釈

  • やや難しいレベル
  • 「耳が聞こえなくなった鳥のように」は「不本意」よりも「怒り」のニュアンスが強い

問6 傍線部直後の「わたし」の不安な気持ち

  • やや簡単なレベル
  • 直後の記述が手がかりとなる

問7「捨てておいていい、殻のようなもの」の解釈

  • 標準レベル
  • これを「自身の価値観の揺らぎ」と捉えられるかどうかが鍵である。

第3問

出題形式・特徴

  • 課題に対して複数の資料をもとに書かれた【文章】に関する問題であった。
  • 資料の分析と【文章】の加筆・修正方針を問う問題が中心であった。
  • 令和7年度共通テスト試作問題B問に近い形式であった。

設問の構成

問1資料Ⅰ:横棒グラフの読み取り

  • グラフの正確な読み取りが鍵である。
  • 基本的なデータリテラシーが求められた。

問2【文章】の内容理解

  • 文章そのものの論旨を正しく理解できるかがポイントである。
  • 資料との関連を考えながら読む必要がある

問3(ⅰ)資料Ⅲ:折れ線グラフ+メモの読み取り

  • グラフとメモの内容を正確に照らし合わせて判断する必要がある

問3(ⅱ)【文章】と資料Ⅰ~Ⅲを踏まえた適切な加筆・修正方針

  • 複数の資料と文章を統合的に理解し、どのように表現を修正すべきかを考える
  • 単なる読解ではなく、文章をより適切な形に直す視点が重要である。

第4問

語句問題は例年通り三問出題されるが本文の内容一致問題についてセンター時代から存在していた下線部に関する問題が全く出ていない!本文の内容一致問題は生徒の対話形式の穴埋めのみであり、下線部の前後ではなく本文全体の内容の理解を求められる問題がメインであった。
【語句問題】
例年と比べるとかなり易化している。問題の分量も例年に比べると大幅に少なくなっている。共通テストに入ってから、語句問題は単語、文法、解釈、文脈を駆使して解くようになって難化していたが今年の問題は単語帳に載っている単語のみで全て正解できるセットとなっていた。
【文法問題】
源氏物語などでは必須の敬語表現、敬意の方向を問う問題が出題された。基本の敬語を暗記していて、本文を落ち着いて読めばそこまで難しい問題ではなかったと言える。
【内容一致問題】
生徒の対話の中の空欄を埋めていく形式であった。共通テストらしい形式の問題であったと言えるが、下線部の内容を問うような問題ではなく、本文全体の内容の理解が求められるので従来の単語、文法一辺倒だった共通テストに今年はより正確な解釈力が求められるようになった。

第5問

2023年を除き出題されていた漢詩が今年は主題されなかった。今年もそこまで例年とは変わらない出題で、漢字の意味を問う問題、返り点の付け方と書き下し文を問う問題、傍線部の理由や解釈を問う問題、内容一致問題で構成されていた。そのため、漢文をいかに短い時間で解き、現代文や古文に時間を残すことができたかが国語全体の結果に直結することになると思われる。
【漢字問題】
今年は問1に漢字の意味を答える問題、問5に漢字が異なる「また」の意味の違いが問われていた。問1、5ともに基本的な漢字を聞かれており、「また」以外は文脈もほとんど関係がないため、覚えている意味で正解できる問題となっていた。
【返り点の付け方と書き下し文を問う問題】
昨年に引き続き返り点の付け方と書き下し文として正しいものを選ぶ問題が出題された。この問題もほとんどひっかけ要素はなく、語順に関して基本的なことが身についていれば難しくはなかっただろう。
【傍線部の理由や解釈を問う問題】
問2の理由説明問題はこの傍線部に至るまでの内容がきちんと読解できていれば問題なく正答することができるようになっている。また、問3の解釈問題は傍線部のみで解答することは難しいので、前後の文脈を把握することが大切です。
【内容一致問題】
内容一致問題は全体的に何が主張されていたかが分かれば、正答ようになっているため、難しくありません。また、例年配点が高くなっていることが多いため、少し時間を費やしてでも正答を目指しましょう。

前年度との共通テストとの比較

現代文は複数文章での出題が全くない!そのため、センター試験の頃の出題形式に似ている出題であった。

古文は複数文章で出題はされていませんでしたが、傍線部についての読解問題がなくなった。また、前年と同様に生徒同士の会話の空欄に当てはまるものを選択肢から選ぶ問題は出題された。

漢文は漢詩は出題されなかった。また、前年と同様に複数の文章から出題されたが、生徒同士の会話などは出題されなかった。

新高3生・高2生へのアドバイス

【現代文】
共通テスト現代文ではまず漢字の問題を落とさないことが重要!入試では1点が合否を争うので1問2点の漢字問題を死守できるかが合否を分けると言っても過言ではない。『BIBLIA2000』などの漢字、単語帳で基礎的な漢字を固めておくとよい。
共通テスト現代文では引っ掛けの選択肢が多く、巷で出回る現代文のテクニックなど付け焼き刃程度の知識では太刀打ちできないことが多い。『ゼロから覚醒はじめよう現代文』で現代文とは何かということを本質的に理解していくことが共通テスト現代文では高得点を取るカギとなる。

【古文】
共通テスト古文では伝統的にまず約15点分の語句問題が出題されているので満点が45点しかない中で15点が取れないと厳しいだろう。単語帳を完璧にするだけではなく文法、解釈の知識をきちんと固めていくことが大事です。複数のテクストが出題されるので短時間で読み切る、解き切る力も求められる。文章のレベルも高く、和歌も出題されるため、単なる古文のテクニックでは太刀打ちできない。『きめる!共通テスト古文・漢文』などを用いて共通テスト古文の分量に慣れていくことが大事である

【漢文】
漢字の読みと意味、そして語順や句法といった基本的な知識が必要である。そのため、まずは『岡本のたった3時間で漢文句法』で基礎を身に着け、その後『漢文道場基礎編』で句法などの問題演習と長文演習をして、共通テストの過去問に取り組めば問題なく、正答できる。

共通テストを攻略するおすすめルート

『BIBLIA2000』

現代文で頻出な語彙・漢字が一冊でまとまっている。英単語帳のような構成で、単語を見て意味を答える、意味を見て単語を答えるといった様々な使用用途がある。

『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』

現代文がどのような科目かが分かる一冊。この参考書はシリーズ化されていて、『ゼロから覚醒Next フレームで読み解く現代文』、『ゼロから覚醒Final 読解力完成現代文』にも取り組むとより効果的。

『スタディサプリ 共通テスト直前対策講座 現代文』

2021年、2022年の共通テストを題材にして度の設問でも対応することができる解き方の解説がされている

きめる!共通テスト 古文・漢文 改訂版

一冊で共通テストに必要な基本的な知識・設問の解き方が一冊で解説されている。

ライター

現論会教務部 金吾允 横井裕人 大川峻矢

金吾允 現論会天王寺、上本町校教室長 大阪大学外国語学部在籍
横井裕人 現論会新宿、立川校教室長 早稲田大学政治経済学部在籍
大川峻矢 現論会新宿、オンライン校コーチ 慶應義塾大学法学部在籍

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