【京大英語対策】合格に必須な分野別の勉強法と時間配分を知ろう!
「京大英語の対策法がわからない」
「京大英語の勉強法がわからない」
こういった人に向けて、この記事では「京大英語の対策法」について解説していきます!
京大英語の試験時間は120分で、大問は4つあります。
京大英語の問題の難易度は最難関レベルで、対策をしっかり行わないと合格点を取ることはできません。
英語の勉強法についてあまりよく分かっていない方はまずはこちらの記事を見て下さい!
では、京大英語の長文と英作文の特徴について見ていきましょう。
京大英語:長文の特徴
まずは京大英語長文の特徴について見ていきましょう!
概要
京大英語で出題される長文は哲学系、歴史系、自然科学系など多くの分野が出されます。
2015年度の2問目や、2003年度の1問目のように哲学の分野ではかなり抽象的な内容が出題されます。
歴史系・自然科学の分野においても、2016年度の1問目や2004年の1問目などに見られるように、歴史や科学的事実自体を述べられている長文だけでなく、歴史観や科学観を述べる長文も出題されます。
このように、京大英語で出される長文は非常に学術的で、そもそもの内容も高度であることがわかります。
それだけでなく、倒置・省略・挿入などの複雑な構文がとられた文や、カンマ・名詞構文・等位接続詞などにより1文がかなり長い文が長文中に多く含まれています。
また、単語も非常に難易度が高く、受験英語の単語帳に載っていない単語が多く見られます。
以上から分かるように、京都大学の英語は内容も非常に高度であり、単語や解釈も非常に難しいです。
京大英語は内容も構文・単語も日本最難関レベル!
問題形式と対策
次に京大英語の問題形式とその対策について説明していきます。
京大英語の問題形式は、一昔前までは英文和訳が出されるだけの非常にシンプルな形式だったのですが、ここ最近では文法問題・説明問題・要約問題なども出題されています。
英文和訳
英文和訳は、先ほど述べたように構文がとても難しいので、京大英語では、その構文を把握する精読力が前提として必要です。
このような精読力は「ポレポレ」や「英文読解の透視図」を通じて学ぶことができます。
難単語を訳する必要も多いので、文章の論理展開(対比や抽象・具体の関係)から単語の意味を類推する能力も養って下さい。
また、それだけでなく英文をしっかりとした日本語に訳す能力も京大英語では求められます。
英文をしっかりとした日本語に訳す上で注意すべきことが2点あります。
1点目は、訳文の主語・述語、修飾・被修飾の関係や因果関係が正しい日本語になっているかどうかです。
先ほども説明した通り、京大英語は非常に構文が難しく、1文も長いです。
そのため、たとえ部分部分の訳自体が正しくても、訳全体を見たときにでたらめな日本語になってしまうことが多くあります。
このような訳は採点者には伝わらないため、大幅に減点されることがあるので注意しましょう。
訳が意味の通るものであるか確認しよう
2点目は単語の訳が長文の内容にあっているかどうかです。
例えば、単語帳では「transform」は「変形する」という意味で載っています。
ですが、「insect」と「transform」とが出てきた時に「虫」が「変形する」と訳してしまうと不自然な日本語となってしまいます。
正しくは「虫」が「変態する」とするのが良いでしょう。
他にも、日常生活の会話文の訳に憤慨や歓喜などの単語を含めると、違和感のある日本語となるでしょう。
京大英語では、このように単語帳通りの訳をすると違和感のある訳になることが多々あります。
要するに、京大英語では、元の単語の意味を踏まえた上で、前後の語や文の関係に合わせて訳す必要があるのです。
訳が文の内容に合っているものか確認しよう
説明・要約問題
京大英語の説明問題・要約問題は、まず1文1文の解釈がきちんとできていることが前提です。
その上で注意すべきことがあります。
それは文章の論理展開を正しく理解できているかどうかです。
例えば、対比構造、抽象・具体の関係、論と例の関係などを理解することが重要です。
これを理解できていないと説明問題や要約問題で大きく間違うことがあるので注意しましょう。
文章の論理展開については「パラグラフリーディングのストラテジー」という参考書で詳しく知ることが出来るため、ぜひチェックして下さい。
文章の論展開を把握しよう!
京大英語:英作文
次に、京大英語英作文の特徴を見ていきましょう!
概要
京大英語では昔から和文英訳が出題されていました。
ですが、ここ数年前から条件英作文や自由英作文が出題されるようになっています。
和文英訳では和文自体が難しいことが特徴です。
例えば、2017年度の和文英訳では、「生兵法」という語が和文の中にありました。
他にも「機能第一主義」・「年功序列の社会」・「心の琴線」など、一筋縄では英訳できないような語が出題されています。
条件英作文や自由英作文は、形式が年によって大きく異なるため、まさしく今が京大英語の形式変化の最中にあると言えます。
そのため、様々な問題形式にあらかじめに触れておくことが重要であると言えます。
和文英訳の対策
先ほども述べたように京大英語の和文英訳では、そもそもの和文が難しいため、英訳することが困難です。
では、このような和文英訳をどのように対処していくと良いのかについて説明します。
大事なことは問題文が言いたいことを掴むことです。
京大英語の和文英訳では、難単語・慣用句・比喩表現を訳さないといけない場面が多くあります。
例えば、「努力の結晶」という語を訳す際に、それをそのまま「crystal of efforts」と訳すと間違いで、正しくは「the fruits of one’s labor」です。
このように慣用句を直訳すると間違ってしまう上に、正しい表現やコロケーションを受験生がすべて覚えておくことも困難です。
なので、問題文が言いたいことを掴み、それを訳しやすいように言い換えて英訳することが重要です。
先ほどの例に照らし合わせて考えると、「努力の結晶」を「長年努力してきた」と言い換えると良いです。
他にも、「沈黙は金」を「黙っていることが大事である」や「黙っている方が良い」とすると英訳しやすくなることが分かるでしょう。
このような言い換えの具体的なやり方や考え方は「竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本」で詳しく書かれているため、ぜひチェックしてみて下さい。
和文を意味が通るように言い換える
自由英作文の対策
京大英語の自由英作文の対策については、ポイントが二つあります。
一つ目は、自分の知っている表現以外をあまり使わないことです。
その理由は先ほど挙げた例からも分かるように、和文の直訳が常に意味的に正しい英文になるとは限らないからです。
また、コロケーションと呼ばれる単語と単語の繋がりもあります。
強い雨はstrong rain ではなく、heavey rainが正しいことがその例です。
なので、和文英訳の勉強などで覚えている、確実に知っている表現を使うようにして下さい。
確実に知っている表現を使おう!
二つ目は、問題文をしっかり読み、要求にしっかり答えるようにすることです。
当たり前のことだと思う方もいるかも知れませんが、意外とこれができていない受験生は多いです。
学校のクラブ活動の是非を問う問題が出たときに、どのように答えますか?
この問題で答えるべきことは、客観的に見たクラブ活動の利点や欠点であって、書き手の主観的な経験ではありません。
ですが入試で、自身の経験を中心に書く人が一定数いるのです。
このような聞かれたことに対してしっかりと答えていない答案には、点数はあまりきません。
経験をふまえて書くことを要求されれば、経験を踏まえて書き、客観的な事実を書かなけれならない時は客観的事実を書くなど、問題文の要求にしっかり答えるようにしましょう。
問題文をしっかり読み、要求に応えよう!
三つ目は、英文の基本的な論展開を知っておくことです。
例えば、主張→具体化→再主張などの英文の基本的な書かれ方を知り、それに則り英文を書くことが重要です。
このような自由英作文の方法については「英作文ハイパートレーニング自由英作文編」に詳しく載っているのでぜひチェックして下さい!
英文の論展開を理解しよう
京大英語の過去問について
最後に過去問に関して解説します!
京大英語の傾向は近年大きく変化しているため、過去問演習はあまり意味がないのかと疑問に思う方もいると思います。
結論から述べると京大英語の過去問演習はかなり重要です。
理由は、京大英語で出題される長文や英作文は他の大学の問題に比べて、硬いことや抽象的なことが多いため、難単語や構文の処理に対する慣れが必要だからです。
また、京大英語の過去問の中には、難単語の被りがよくあるので、その意味でも過去問は重要です。
例えば、enjoyという単語は基本単語ですが、京大英語では度々「享受する」という意味で長文中に出てきます。
次に演習の方法について説明していきます。
京大英語は文法問題以外は、ほぼすべて記述問題です。
そのため、減点されない答案の書き方が京大英語では必要になります。
「学校の先生に添削」してもらう方法やZ会などの添削サービスを利用することが効果的な方法です。
また自己添削も自身の欠点を把握するのに良い手段なので、人からの添削指導を受けるとともに、自分でも添削して下さい!
添削時に生じた疑問点は、先生に聞くや、参考書や辞書を見て必ず解決するようにして下さい。
駿台から出版されている「京大入試詳解25ヵ年」は解説が多く、丁寧なのでおすすめです!
また、京大英語の特徴として「時間制限がゆるい」という点もあげられるので、初めのうちは時間を気にせずできるかぎり最高の答案を作成するようにしましょう!
京大英語は時間制限は気にしないで大丈夫!必ず添削をしよう!
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