【2025最新版】古文読解に必須のスキル!!古文解釈を攻略古文
このサイトでは以下の内容を詳しく解説していきます!
- 古文解釈の全体像と具体的な勉強方法
- 古文解釈に適した参考書や問題集
- 偏差値70に到達するための効果的な学習戦略
また、古文解釈を勉強する前に、英語の勉強法の全体像がわからないという人は下記の記事を参考にしてみてください!
古文の勉強法の詳しい情報についてはこちら
古文解釈の攻略法
古文解釈とは?
古文の勉強法は「単語」「古典文法」「解釈」「長文読解」という段階に分類できます。
単語
古文の4技能すべての基礎になる、古文単語を学習する段階です。名詞や動詞、形容詞など、単独で文節となることができる自立語の現代語訳を学習します。
文法
文法では、品詞の種類やその活用、また助動詞や敬語といった付属語について学習します。単語をどのように文章として組み立てるのか、というルールを学習します。
解釈
直訳するのではなく、省略されている主語や指示語を補い、敬意の方向や接続詞などから文脈に沿って文意を読み解く方法を学習します。
長文読解
長文はただ解くのではなく、再現性を持って点数を取ることが大切になります。そのためには長文の読み方と解き方を学習したうえで、同じやり方で問題演習をしていくことが重要になります。
古文解釈を学ぶ3つのメリット
古文解釈を学ぶメリットを3つ紹介します!
1. “なんとなく”から“根拠”を持って読めるようになる
多くの受験生が陥りやすいものに、「知っている単語をつなぎ合わせて、なんとなくストーリーを想像する」という読み方があります。しかし、古文解釈を学ぶことで、この「当てずっぽう」な読み方から脱却できます。
2. 単語・文法を“使える知識”に変換できる
単語帳や文法書で覚えた知識は、そのままでは「部品」にすぎません。古文解釈は、その部品を組み立てて動かすための「設計図」を学ぶ工程です。
3. 安定したスピードで読めるようになる
「丁寧に解釈していると時間が足りなくなるのでは?」と思われがちですが、実際はその逆です。解釈力が身につくと、読むスピードは安定し、結果的に解答スピードは速くなります。
古文解釈の勉強法
先ほど説明した通り、古文解釈は単語・熟語や文法を基に成り立つ学習段階になります。
まだ、単語・熟語や文法の学習が進んでいない方は、まず以下の記事を参考に古文解釈の基盤を固めることをお勧めします。
STEP1: 品詞分解ができる
まずは、文章を最小単位まで分解し、文法的な裏付けを確認する作業です。感覚に頼らず、ルールに従って読み解くための土台作りです。
方法:基本は「自立語(動詞や名詞など、それだけで意味がわかる言葉)」の前で区切ります。
効果:どこまでが1つの単語で、どこからが次の単語かが視覚的に明確になります。特に複合動詞や、助動詞が連続している箇所で威力を発揮します。
②識別ができる(文法の適用)
方法:「なむ」の識別であれば、未然形接続なら願望、連用形接続なら完了+推量、のように「接続(直前の語形)」と「文脈」をヒントに識別します。
ポイント:全ての助動詞・助詞について、「なぜその意味になるのか」を文法的に説明できる状態を目指します。
STEP2:現代語訳ができる
古文では、分かりきっている主語は省略されるのが当たり前です。現代語訳をする際は、必ず( )を使って省略された主語を補いましょう。
ポイント:
・述語(動作)を見つける
・接続助詞を見る
・敬語を見る
②敬意の方向を特定する
敬語は単なる丁寧な言葉ではなく、「人間関係を表す座標」です。「誰から、誰に向けられた敬意なのか」を明らかにすることで、登場人物の関係性と動作主を正確に把握します。
ポイント:現代語訳や問題文に「(書き手から帝への敬意)」のようにメモ書きする習慣をつけると、複雑な会話文でも誰の発言かを見失わなくなります。
おすすめ参考書と効果的な学習戦略!!
ここでは、古文解釈の学習に特化した、おすすめの参考書とその効果的な使い方を、具体的な学習ステップに沿って解説します。
①日東駒専・産近甲龍合格レベル、共通テスト7割レベル(偏差値~55)
🔹 対象: 基礎に不安がある人、共通テストで7割を目指したい人
🔹 目標: 共通テストの過去問7割、日東駒専・産近甲龍の基本問題を解けるようにする
おすすめ参考書
『岡本のここからつなげる古典文法ドリル』は、「助動詞の活用表は覚えたけれど、実際の文章になると識別ができない」という方におすすめです!

学習戦略
『岡本のここからつなげる古典文法ドリル』は全30テーマで構成されており、1日1〜2テーマ進めることで、約2週間〜1ヶ月で完走できます。
ポイント:なんとなくで読むのではなく、「自分はこのルールを誰かに説明できるか?」という視点でチェックしてください。あやふやな箇所があれば、手持ちの文法書(インプット用)に戻って復習します。
Step2:問題演習(アウトプット):実際にドリルを解く
ポイント:1問あたりに時間をかけすぎず、パッパッと判断できるか確認します。
また、単に答えを選ぶだけでなく「なぜその答えになるのか」の理由を頭の中で言語化しましょう!
Step3:解説の熟読(分析):岡本先生の解説は「思考プロセス」が丁寧に書かれています。
ポイント:正解していても解説を読みます。自分の考え方と、解説のプロセスが一致しているか確認してください。
知らない識別や分からない文法があれば、『体系古典文法』などの学校で配布される文法書で確認し「例外」を押さえていきましょう。

②地方国公立、GMARCH理科大、関関同立、共通テスト8割レベル(偏差値~60)
🔹 対象: 基礎はある程度できていて、共通テストで8割を目指したい人
🔹 目標: 共通テストの過去問8割、二次試験の基本問題を解けるようにする
おすすめ参考書
『古文インプット52』は、「文法用語はわかるのに、現代語訳がズレる」「なんとなくの雰囲気で読んでしまう」という方におすすめです!

学習戦略
『古文インプット52』は、1日2〜3テーマ進め、約3週間〜1ヶ月で1周することを目指します。
ポイント:綺麗な日本語にする必要はないので、「文法に忠実な直訳」を作りましょう。
Step2:解説で「訳出のプロセス」を確認する:自分の訳と解説の訳を見比べる
ポイント:重要なのは「なぜその訳になるのか」という思考のプロセスが解説と同じだったかを確認することです!
Step3:和歌の修辞をマスターする(和歌編)
ポイント:和歌のルールは、入試では「知識」として知っているだけで解ける問題が多いです。ここはルールを暗記してしまいましょう。
③旧帝大、早慶、東京一科レベル(偏差値~70)
🔹 最難関大レベルを目指し、共通テスト9割以上を狙いたい人
🔹 難関大二次試験で合格点を取れるようにする
基礎を徹底できたら、まずは過去問を解きましょう!
過去問を解いてから、苦手な部分や知識の足りていないものを参考書で補っていきます。
おすすめ参考書
『古文解釈はじめの一歩』は、「単語も文法も覚えたけど、過去問でつまづいた」という方におすすめです!

学習戦略
ポイント:間違えた問題や、なんとなく解いてしまった問題を分析しましょう。
Step2:過去問で間違えた分野を『古文解釈はじめの一歩』で補強する
ポイント:間違えたり分からなくなったりしたとき『古文解釈はじめの一歩』を復習し、復習した内容を過去問や問題集で活用しましょう
④旧帝大、早慶、東京一の文学系(偏差値70)
🔹 最難関大レベルを目指し、共通テスト9割以上を狙いたい人
🔹 難関大二次試験で合格点を取れるようにする
『古文解釈の方法〈改訂版〉』は、「古文は日本語ではない、外国語だ」という前提で進む参考書です。難関大の文学部志望など、「古文を極めたい人」におすすめです。

学習戦略
ポイント:解説を読む際は「なぜそうなるのか」という理屈を理解することを目指しましょう!
Step2:例題、設問を品詞分解、現代語訳する
ポイント:解説で学んだ内容を使って品詞分解と現代語訳をします。そして、関谷先生の解説(分解)と自分の分解が一致するか確認します。
Step3:品詞分解、現代語訳を比べる
ポイント:関谷先生の品詞分解や現代語訳と自分の品詞分解や現代語訳を比較します。文法的な見落としがないかチェックしましょう。
まとめ
古文解釈は、単語や文法といった「知識」を「使える技術」へと進化させるための不可欠なステップです。
古文解釈を鍛えることで、古文の点数は伸びていきます!
あなたに合った一冊から始めよう
あなたの現在の学力レベルに合わせて、最適な参考書から学習を始めましょう。
それぞれの参考書で、「品詞分解」「現代語訳」の2ステップを丁寧に実践することが、古文解釈攻略の最短ルートです。
古文解釈のその先へ
古文解釈を完璧にしたら、次は長文読解の実践演習に移りましょう。古文解釈で得た「正確に読む力」を武器に、長文の論理展開を素早く掴む練習を重ねれば、志望校合格に必要な古文の力は間違いなく身につきます。
もし、どの参考書から始めれば良いか迷っている、あるいは自分の学習法が正しいか不安を感じているなら、ぜひ一度、プロの専門家にご相談ください。
あなたに最適な学習計画を立て、志望校合格まで徹底的にサポートします。
監修

現論会ジャーナル編集長 寺田貴博
開成中学校・高等学校を経て東京大学農学部を卒業。
現論会を運営する株式会社言楽舎の取締役。
「大学受験参考書を知り尽くしたコーチング指導のプロ」として、日々難関大受験生の自学自走と第一志望校合格をサポートしている。
