【2026年最新版】漢文を最速で得点源に!共通テスト〜二次試験で満点を狙う戦略的勉強法!
大学受験漢文は、短期間で成果が出やすく、極めて時間対効果の高い科目である一方、正しい句法と語彙が完璧になって初めて高得点を狙える教科です。
そのため、正しい順序を踏まずに感覚頼りの勉強を進めると、覚える分量は少ないはずなのに得点が伸び悩んでしまいます。限られた時間で合格点を取るには、基礎知識の定着から読解演習へと正しく段階を踏み、何を・どの順序で・どこまでやるかを見極めた、戦略的な学習が不可欠です。
この記事では、その学習順序の考え方に加えて、新課程入試に対応した具体的な勉強法も紹介していきます。これ一本で大学受験漢文に関する悩みをすべて整理し、合格に向かって迷わず走り出せるはずです!
【漢文を得点源に!】大学受験漢文の勉強で必ず押さえたい3つの視点
漢文でまず知るべき “3つのこと”
まずは漢文の勉強を始める時に知っておかなければいけないことを押さえましょう!
① 志望校から逆算した学習設計
② 学習の正しい順番を押さえる
③ 自分に合った参考書選び
この3点さえ意識できていれば、勉強の視界は一気にクリアになり、漢文は最短ルートで満点が狙える得点源になります。それぞれについて、具体的に見ていきましょう。
① 志望校から逆算した学習設計
まず大前提として、自分の志望校ではどの形式の問題が出るのかを確認しましょう。やみくもに勉強を始める前に、ゴールを見定めることが重要です。
- 共通テストのみで必要なのか?
- 記述問題は出るか?
- 配点はどのくらいか?
こうした情報をもとに、自分には何が必要で、何が不要かを見極めましょう。必要以上に難しい記述対策に時間を使いすぎたり、逆に基礎をおろそかにしたりしないよう、ゴールから逆算して、得点に直結する力を優先的に身につけていきましょう。
② 学習の正しい順番を押さえる
次に大切なのが、漢文学習の正しい順序を知ることです。漢文はなんとなく読んで慣れる科目ではありません。まずは句法・重要単語の完全暗記をした後に初めて読解演習に進むという二段階で進めるのが鉄則です。

漢文は、句法と単語というルールを知らなければ、暗号と同じです。まずは、否定・使役・受身といった句法と、現代語とは意味が異なる重要単語を完全に頭に入れましょう。
ルールが頭に入って初めて、読解演習に入ります。ここではなんとなく読むのではなく、覚えた句法を使って主語・述語・目的語の構造を見抜く練習をします。
このインプット→ アウトプットの順序を厳守することで、漢文読解のスキルは短期間で飛躍的に向上します。
③ 自分に合った参考書選び
漢文では、句法と単語がセットになっている教材を選ぶことが推奨されます。漢文の読解は句法と単語がすべてであり、これらをリンクさせて覚えることで、効率よく定着させることができます。
また、参考書は今の自分に必要な内容が、今の自分のレベルで書かれているかを基準に選びましょう。今の自分にフィットするものを使うことが、最短合格へのカギとなります。
それぞれの内容について、一つずつ丁寧に見ていきましょう!
志望校から逆算した学習設計

配点と出題傾向を把握する
学習を始める前に必ずやってほしいのが、志望校の過去問や募集要項を確認することです。 「漢文が必要だ」と分かっていても、どの程度のレベル・形式で出題されるかを知らなければ、戦略は立てられません。
チェックすべきポイントは以下の通りです。
・共通テストのみか、二次試験も必要か?
多くの理系学部や一部の文系学部では、共通テストのみで漢文が課されます。この場合、マーク式の正誤判定に特化した対策が効率的です。
・記述問題はあるか?
難関国公立の二次試験では、書き下し文や現代語訳を記述させる問題が出題されます。この場合、誤字脱字なく正確に書くトレーニングが必須となります。また内容について正確に把握できるかどうかも重要です。
・配点はどのくらいか?
全体の中で漢文の配点が低い場合、時間をかけすぎるのは戦略ミスです。逆に配点が高いなら、得点源にするための厚い対策が必要です。
敵を知らずして戦うことはできません。まずはゴール地点の要求レベルを把握しましょう。
ゴールから逆算して学習スケジュールを立てる

出題傾向を把握したら、次はいつまでに、何を終わらせるかというスケジュールを逆算して立てます。
二次試験まで見据えた標準ルート
二次試験で漢文を使う国公立や難関大志望者向けです。
最初の1ヶ月は句法・単語のインプットに徹し、定着率9割を目指します 。2ヶ月目はなどで読解ロジックを学び、解説を読み込んでなぜその訳になるかを理解します。3ヶ月目からは記述対策を含めた演習を行い、記述力を磨きます。最後は志望校の過去問で仕上げの演習を行いましょう。
共通テスト特化の短期集中ルート
共通テストのみで使う短期で仕上げたい人向けです。最初の2〜3週間で共通テスト頻出の句法や重要漢字だけを短期で詰め込みます。インプット後は即座に共通テスト過去問演習に入り、1題の解くスピードを身体に染み込ませつつ、知識の穴を埋める作業を本番まで繰り返します。
漢文は正しい手順で進めれば、短期間で共通テスト8割〜満点レベルに到達可能な科目です。ダラダラと時間をかけず要点を絞り素早く仕上げましょう。
次はいよいよ具体的な勉強法を見ていきます!
まずは句法・重要単語を完全攻略!

漢文学習における第1段階の目標は、句法と重要単語を完全に暗記し、初見の短文に適用できる状態にすることです。漢文は理屈が明確な科目のため、このプロセスを最短で完了し、早期に演習へ移行することが重要です。
まず前提として、必ず句法と単語がセットになっている教材を使用しましょう。多くの受験生が句法のみの参考書を選びがちです。しかし、漢文の読解は句法と単語がすべてであるため、知識を漏れなく定着させるには、これらを切り離さず一冊の教材でセットとして学ぶ必要があります。
具体的な学習手順
まず、返り点・送り仮名・書き下し文といった基礎ルールを理解します。その上で、否定・疑問・反語・使役・受身といった代表的な句法を、必ず例文とともに完全に暗記してください。
これと並行して重要単語も暗記しますが、漢文の単語は意味が限定的なものが多いため、現代語との意味の違いに特に注意を払う必要があります。
その典型例として、「大丈夫」という単語を見てみましょう。漢文では「立派な男子」や「偉大な人物」という人間そのものを指す名詞として使われます。 例えば、「此れ大丈夫なり」という文を現代語の感覚で読むと「これは問題ない」となってしまいますが、正しくは「この人こそが、立派な男子である」という称賛の文になります。このように、見た目は馴染みがあっても意味が異なる単語こそが入試の頻出ポイントであり、これらを意識して覚えましょう。
この段階ではまず、句法の例文を見た際に、書き下し文と現代語訳を即座に記述できる状態になっているかを確認してください。そして、句法や単語の定着率が9割以上に達していることも同時に確認しましょう。これらを満たして初めて、次の読解演習へと進みましょう。
句法を活用した読解演習
第1段階で知識を固めたら次は読解演習へと進みます。ここでは、句法の知識を応用し短い文章から入試レベルの長文までを正確に読み解く練習を行います。
この段階での実行原則は、覚えた句法知識を長文の中で識別・適用し、内容を客観的に把握する能力を養うことです。単にストーリーを追うだけでなく、どの句法が使われているかを冷静に判断しながら読む姿勢が求められます。
具体的な学習手順
学習は3つのステップで進めていきます。 まずは精読です。初めは短い文章を使い、分からない箇所があれば必ず句法や単語の知識に立ち返りながら丁寧に読み進め、知識の適用を確認します。
次に長文演習へと進みます。ここでは文章全体の論理的な流れや、登場人物が何を主張しているかを把握する訓練を行います。
最後に設問解法の技術を磨きます。傍線部訳や内容説明、理由説明といった設問に対し、なんとなく答えるのではなく、解答の根拠を文章中から特定する技術を習得してください。
この段階の到達基準は、句法が複雑に絡み合った長文であっても、主語・述語・目的語を正確に判別できるかを確認してください。さらに、時間制限の下で長文を読み切り、設問に正確に解答できる状態を目指してください。
最後に、実際に漢文を勉強する際におすすめの参考書を紹介します!
おすすめの参考書
参考書選びで失敗しないための重要なルールは、自分の現在のレベルと目的に合致したものを選ぶことです。また、漢文ではここまで何度も述べた通り句法と単語がセットになっている教材を選びましょう。ここではレベル別に応じて、現論会が推奨する参考書を紹介します。
おすすめ参考書
漢文ヤマのヤマ 共通テスト対応版

基礎から共通テストや二次試験レベルまでを固めるなら、この一冊が最適解です。
本書の最大の強みは、漢文の句法学習において最重要である句法と重要単語のセット学習が完璧に体現されている点にあります。全66テーマの中で、重要な句法と、試験に出やすい重要単語が紐づけられて解説されているため、これ一冊で漢文の基礎知識を漏れなく網羅することができます。
句法や単語単体の中途半端な学習にならず、最短ルートで基礎を完成させたい受験生にとって、まさに必携の一冊です。
国公立標準問題集CanPass古典

共通テスト対策が終わり、二次試験で漢文を使用する国公立大学を目指す段階でさらに演習が必要な場合は、国公立標準問題集CanPass古典に進みましょう。
この教材の特徴は、古文と漢文が一冊にまとまっており、実戦的な記述演習ができる点です。国公立入試では、書き下し文や現代語訳を正確に記述する力が求められますが、本書は採点基準が詳細に解説されているため、減点されてしまう点はどこか、何を書かなければいけないのかという得点直結のポイントを把握することができます。
これまでにインプットした知識を、実際の入試問題で使える得点力へと変換するための、仕上げの一冊として最適です。
まとめ
ここまで、大学受験漢文を最短で攻略するための根本的な考え方と、実践的な勉強法を紹介してきました。
漢文は、志望校から逆算して今すべきことを正しく実行できていれば、短期間で劇的に得点を伸ばせる科目です。 覚えるべき知識量が少なく、理屈が明確な漢文こそ、戦略の差が結果に直結します。
この記事が日々の学習の指針となり、合格への最短ルートを迷わず駆け抜ける助けになることを願っています!
監修者

現論会ジャーナル編集長 寺田貴博
開成中学校・高等学校を経て東京大学農学部を卒業。
現論会を運営する株式会社言楽舎の取締役。
「大学受験参考書を知り尽くしたコーチング指導のプロ」として、日々難関大受験生の自学自走と第一志望校合格をサポートしている。
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