【徹底比較】世界史教科書はどれが良い?使い方も含めて完全解説!
世界史において教科書の通読は欠かせない作業です。
しかし、教科書毎に大事にしているテーマが異なるため、大学で課せられる世界史の内容に沿って教科書を選ぶ必要があります。
この選び方について解説していきます!
1.世界史を教科書で学ぶメリット
まず、世界史における教科書が、どれだけ有用な教材なのかを見ていきます!
世界史通史を読むだけで理解できる点で、教科書に勝るものはありません。
必要最低限の単語を使っているので、センター対策などの基礎知識は入りますし、当然学習指導要領に則って数年おきに改定されているので、その年の受験に必要な知識を確実に得ることができます。
まさにバイブルですが、これは大学受験作成者としても同じこと。
試験問題の作成者も教科書の歴史解釈を参考に問題を作るのが一般的。
さらに、難関大学においては、大学受験を作成する大学教授陣が教科書自体を書いていることも。
受験の最前線でも使われているので、通史の基礎は教科書を使って固めましょう。
一番最初に自分の中でできる世界史の歴史観や時代感覚を教科書のものとすり合わせることが大事です!
教科書は世界史受験におけるバイブル!
2.世界史を複数の教科書でやるべきか?
教科書で世界史を学ぶ上で、どの教科書を使うかは大事です。
ただ、2冊以上やる必要があるかは、受験する大学によって変わってきます。
全ての世界史受験生は、一度教科書を使って世界史を勉強する必要があります。
ただ、その基礎固めを終えて、もう一冊教科書を買う必要がある受験生は一部のみ。
それは、難関国公立にて記述式試験を課せられる人たちです。
逆に、私大や中堅大なら、学校でもらった教科書一冊で全く問題ありません!
その代わり、教科書以外で知識問題への対策をしていく必要があります。
難関私大になってくると、どの教科書にも載っていないような非常にニッチな知識問題が問われることも多いため、教科書での学習に限界があるのです。
一方、国公立大学の世界史では、教科書における通史理解をきちんと押さえているかが問われます。
教科書で得られる通史理解を上回るような出題が論述形式で行われる難関国公立を受験する人は、教科書を2つ以上読み込むのが必須となってくるでしょう。
難関国公立の世界史受験生は、教科書を2冊以上読み込め!
3.論述に使えるおすすめの世界史教科書3選と特徴
さて、それではいよいよ、オススメの教科書についてご紹介していきますよ!
自分に合った教科書を探していきましょう!
山川出版
世界史の教科書といったら、薄い青のこの教科書を思い描く人が多いでしょう。
受験世界史におけるスタンダードとなっている、山川出版の教科書は、今も変わらず非常に良い教科書です。
非常に一般的な通史理解を説いており、単語の説明も簡潔丁寧。
よほどの理由がなければ、一冊持っておくべき教科書と言えるでしょう。
王道!通史の捉え方も一般的!補助教材豊富!
東京書籍
東京近郊の大学教授が執筆しており、東京近郊の難関大学ではこれを元に論述を作っているのではないかと噂になるほどの教科書。
大学教授が書いているので、大論述でも用いたくなる表現や文章が多く入っています。
コラムなどで紹介される視点が難関大学の大論述でそのまま出題されることがあり、難関大を目指すなら一度読んでおくべきでしょう。
ただ、最新版は山川出版に近い雰囲気になっており、古いバージョンを手に入れる方がオススメです。
大論述対策にピッタリなコラムが豊富!
帝国書院
関西圏の先生方を中心に作っており、読んでいて面白い、がクセのある教科書です。
さまざまな視点から通史を眺めたページが豊富にあり、基礎固めというよりは応用的な視点を身につけるにもってこい。
筆者(東大世界史8割弱)はよく使っていて、ここで出てくる視点がそのまま問われることもあったので、非常に重宝しました。
難関大学世界史受験者は、東京書籍と見比べて、自分の好みの教科書を使っていくと良いでしょう。
通史理解にクセあり!ただ、その視点は非常に貴重!
4.教科書の使い方
最後に、教科書の使い方について解説です!
選んだ教科書から一つでも多く知識を得るために実践すべき勉強法ですよ!
教科書の勉強において、基本はとにかく読むことです。
覚えた気になっていることも多いので、何周もしていきましょう。
この時、まとめノートに要点をまとめ直していくと、記憶が定着しやすいです。
まとめノートは縦軸を年代にしておくと良いでしょう。
また、模試などで得た新たな観点や知識は全て教科書に書き込むことが大事です。
結局、世界史の受験勉強において一番使うのは教科書なので、一番みる本を充実させていく意識を持ちましょう!
また、最後ですが、蛍光ペンはほどほどに。
あとあと書き込みで重要なところが増えていきますから、最初の段階から引いてしまうと後で困ります。
とにかく見やすい教科書作りを心がけましょう!
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