【ゼロから独学!】独学世界史のための勉強計画や参考書を一挙公開!
世界史の独学を決意したみなさん。
世界史は英数国に比べ独学しやすい科目です。
ただし、正しい学習の順序を踏まなければ、成績が伸び悩んでしまうのもまた事実。
笹田先生と共に、世界史の独学勉強法を学んでいきましょう。
世界史独学の目標を決める
独学は全て自分で管理しなくてはいけません。
毎日の勉強が何に繋がっていくのか考えながら、勉強することが合格の秘訣です。
世界史の独学における目標は、単純に「自分はどの大学に受かりたいのか」から考えましょう。
理系の人なら、センター試験で何割取りたいかですよね。
文系の人でも、難関私大に受かりたいのか、難関国公立に受かりたいのかで過去問対策や日々の勉強がガラリと変わってきます。
入試において何点くらい取りたい、そしてそのためには偏差値がこれくらい必要で、このような問題を解けるようにしておくべきなのだというイメージを作ります。
理系の人がセンター世界史で9割を目指すなら、教科書と一問一答を中心に知識重視の勉強を進めていくことになるでしょう。
難関私大を目指す人も、覚える単語のレベルが上がるだけで、これと変わらない勉強を進めていくことになります。
一方で、難関国公立では論述問題があるので、教科書に加えて通史理解を促してくれる参考書を用いて理解重視の勉強を中心に据える必要があります。
敵を知り、己を知れば、百戦危うからず、です。
2.世界史独学の大まかな流れ
あらゆる勉強に言えますが、その科目の全体像を理解し、個別的な暗記へ移っていくのが基本の流れです。
世界史の場合は、
いつどこで何が起こって何に繋がったのか、を
教科書などを用いて理解することから始めることが大切です。
ただの暗記科目だと思っていると、知らない問題を全く解けなくなってしまうので気をつけましょう。
世界史は独学でやるのが難しい教科ではないです。
なぜなら理解も大事ですが、暗記する作業もかなりのウェイトを占める教科だから。
もともと授業だけでは成績が上がらない科目が、世界史なのです。
ただ、暗記も通史理解ができているからこそ効果を発揮するもの。
まずは、通史理解から初めて、知識の暗記を進め、問題演習へ入っていく流れを取りましょう!
3.世界史の流れを理解する
「まずはこれ!と選んだ教科書を何周もします。
最初は物語を読むような感覚で出来事を追っていくと良いでしょう。
世界史で重要なのは、タテとヨコの視点。
まずは、時系列で何が起こったのか知っていくタテの視点を身につけましょう。」
世界史の勉強においては、最高の教材は教科書です。
理系のセンター世界史受験者も、東大受験生も、教科書で勉強していきます。
従って、教科書を何周もしながら、頭の中で世界史の流れや、地域史の相互関係を想像できるようにしましょう。
もちろん、その中で、重要単語を覚えるのも大事ですよ。
教科書が読みにくいと感じる方は、「ナビゲーター世界史」が有名です。
教科書を噛み砕いた通史理解には最適な教科書です。
また、難関国公立を目指す方は、ある程度基礎が固まったら、世界史の見取り図を使いましょう。
論述に必要なタテとヨコの視点が手に入る良い参考書です。
世界史の勉強において最高の教材は教科書!
この段階はかなり重要なところなので、時間をかけて取り組みましょう。
独学勉強期間の3~4割程度は必要です。
一年間だったら、4ヶ月近くかける計算になりますね!
4.細かい知識の暗記を進める
世界史は残念ながら暗記をしなくては進みません。
ただ、独学生徒と授業ありの生徒に違いが無くなるのもこの分野。
上記の通史理解を元に一問一答などで知識を深めていきましょう!
世界史と切っても切り離せない暗記の勉強に最適なツールは、やはり一問一答です。
センター世界史や論述のある国公立志望者は、山川の一問一答。
難しい知識問題がある難関私大志望者は東進の一問一答を使うのがオススメです。
一問一答も基本的には何周もする参考書。
すぐ答えが出なかったら、単語の隣に正の字でチェックを入れていきましょう。
ある程度知識を覚えてきたら、過去問前に問題集を解いても良いかもしれません。
しかし、独学なのでなかなか時間に余裕がないでしょうから、無理にやる必要はありません。
さらに一問一答は電車の中など、スキマ時間にも進めることができます。
ゲーム感覚で進められると良いでしょう。
独学仲間がいるのならば、問題を出し合ったりするのも、楽しくて良いですよ。
一問一答などをやっている間にも、通史理解のための教科書と照らし合わせる作業などは欠かさないようにしてください。
通史も含めつつ、志望校のレベルに匹敵する知識を蓄えるまで、独学勉強期間の8割を使って、取り組みましょう。
なんども反復、これだけが独学世界史の王道!
5.過去問演習へ
ここから先は、過去問を取り入れながら、実践的な問題演習に映ります。
センター世界史の場合は、過去問を解き、理解や知識の穴を見つけてはそこを復習するという作業です。
私大の場合も同じような進め方ですが、小さな論述などもあるので、時間配分を考えましょう。
また、過去問で問われた知識を全て覚える必要はないので、取捨選択が大事です。
論述の場合は、出題傾向を知りましょう。
通史理解が求められる、ヨコの視点が大事、文化史が好きか経済史が好きかなど大学によって千差万別です。
また、構成を考える時間配分などを過去問演習を通じて、身に染み込ませておくことも必要です!
6.独学で難しいこと
センターなど知識重視の問題が出題される場合、十分独学で満点を狙えます。
自信を持って勉強を進めましょう。
一方、論述問題は自分の答えの間違いが分かりづらいため、対策しづらいのも事実。
模試などをうまく活用することが大事です。
独学で難しいのは、やはり難関国公立の論述問題対策。
必要な視点を手に入れることは参考書を進めることでできますが、
採点や添削がないと学習効率が落ちてしまうこともあります。
もし独学の仲間がいるのならば、恥ずかしさを忍びつつ、論述の答え合せをし合うのもひとつの手です。
他人の視点を入れることで、論述の精度は抜群に上がりますよ!
独学仲間がいない場合、まずは時系列や出来事の因果関係など、自分が書いたことが歴史上の事実として間違っていないかを中心に確認し、自分の書いたものと解答の趣旨がどのように違うのかという視点を持って読み返すことが大事です。
また、世界史の論述では、問題文の誘導にどれだけ気づくことができるかが重要なターニングポイントとなります。
自分のものと解答の趣旨が違う場合、問題文の誘導に乗れていない可能性が高いので、もう一度確認することが必要です。
まとめ
世界史を独学で勉強していく上で、どのような手順で勉強していけば良いのかをまとめてきました。
基本的には教科書で世界史の流れを把握し、一問一答で世界史頻出単語を覚え、問題演習へという流れでした。
独学で世界史を学ぶ人は、授業がある人とは違って文字ベースで勉強することが多くなります。
しかし、世界史という科目の特性上、歴史を文字で追い続けられることはアドバンテージにもなり得るものです。
自信を持って楽しみながら世界史の独学を進めていってください!
YouTubeチャンネル・X(旧Twitter)のご紹介