【速報!】2026年度共通テスト『地学基礎』を翌日講評
2026年1月17日、1月18日に行われる大学入学試験共通テストについて、今年も翌日分析と講評を行います!
2027年の共通テストを攻略するためのおすすめの参考書ルートや勉強法も紹介しているので、
ぜひ最後までご覧ください!
監修

現論会ジャーナル編集長 寺田貴博
開成中学校・高等学校を経て東京大学農学部を卒業。
現論会を運営する株式会社言楽舎の取締役。
「大学受験参考書を知り尽くしたコーチング指導のプロ」として、日々難関大受験生の自学自走と第一志望校合格をサポートしている。
今年も現論会でコーチを務める現役難関大学スタッフが実際の試験時間で解いて、徹底分析をしてくれました!
全体講評
全体的な出題傾向は2025年度と比べて大きな変更はない。地学基礎の知識を用いながらグラフや資料を読み解くのは例年通りであった。しかし、問題文や図表から解答に必要な情報を抽出する力がより強く求められるようになっている。知識面では、従来よりも細かい知識を必要とする解答しにくい問題が増えた。難易度としては昨年に比べるとやや難化しただろう。
【正解について】
2026年度共通テスト『地学基礎』の解答(正解)はこちら(大学入試センターHPに遷移します。)
試験形式
試験時間 30分(2つの科目で60点)
配点 50点
大問数 4問
マーク数 15個
問題構成
| 大問 | 出題分野 | 設問数 | マーク数 | 配点 |
| 第1問 | A 地球の構造と地震 B 火山と岩石 C 生物の大量絶滅と地質構造 | 6問 | 6個 | 20点 |
| 第2問 | 大気と海洋 | 3問 | 3個 | 10点 |
| 第3問 | 宇宙 | 3問 | 3個 | 10点 |
| 第4問 | 自然災害 | 3問 | 3個 | 10点 |
各大問の講評
第1問
全体概要
- 出題形式:A(地球の構造と地震)、B(火山・岩石)、C(地質・地球史)の3部構成
- 中心テーマ:地球分野
- 特徴:
- 基本的な用語や知識を問う問題が中心
- 単なる暗記だけでなく、グラフを用いた計算や、問題文のヒントから論理的に推測する力が求められた
- 岩石の問題で鉱物の写真が使用されるなど、視覚情報の読み取りも含まれている
各問の詳細内容とポイント
| 問題 | テーマ | 具体的な内容 | 対策・ポイント |
| 問1 | 地球の内部構造 | 地球の層構造と構成物質と状態に関する知識問題。 | 基本的な知識問題であり、地殻・マントル・核の区分や構成物質を正確に覚えておく必要がある。 |
| 問2 | 地震(走時曲線) | グラフから地震の発生時刻を推定する計算問題。 | 震源距離と初期微動継続時間が比例すること(大森公式の理解)を利用する。 |
| 問3 | 火山(噴火・地形) | 火山噴火、カルデラ、および火山噴出物の特徴の知識問題。 | 「広範囲に分布」という記述や図からから、溶岩流ではないと推測する。 |
| 問4 | 岩石(変成岩) | 石灰岩と大理石(変成岩)に関する知識。方解石の写真判読。 | 変成作用による岩石の変化と鉱物の知識を整理。 |
| 問5 | 地球史(中生代末) | 白亜紀末の隕石衝突の証拠、クレーターの特徴。 | 「細かい知識」である。教科書のコラムや詳細記述まで目を通しておく必要がある。ムズイ。 |
| 問6 | 地質構造 | 褶曲構造(向斜と背斜)の識別。 | 向斜と背斜の形状と名称を正確に区別できているかが鍵。 |
今後の対策
- 計算プロセスの習熟:地震の計算問題では、単に公式を覚えるだけでなく、グラフから数値を読み取り、比の計算などを素早く行えるよう演習量を確保する。
- 図版・写真への対応:岩石や鉱物、地質構造については、文字情報だけでなく、図録や教科書の写真を見て視覚的に判断できるようにしておく。
- 文章の丁寧な読解:図の読み取りが解答の根拠になることがあるため、問題の条件を見落とさない訓練が必要。
第2問
全体概要
- 出題形式:A(日本の天気・大気大循環)、B(海洋の深層循環)という二部構成
- 中心テーマ:大気と海洋分野
- 特徴:
- 単なる名称の暗記では対応できない、原理的な理解と図表読解力が試された
各問の詳細内容とポイント
| 問 | テーマ | 具体的な内容 | 対策・ポイント |
| 問1 | 日本の天気(梅雨) | 梅雨期の気圧配置、オホーツク海高気圧の勢力と気候の関連が問われた。 | 季節ごとの典型的な天気図と気圧配置の特徴を押さえておく。 |
| 問2 | 大気大循環 | ハドレー循環と実際の循環の違いから熱輸送、転向力が問われた。 | こういったメカニズムは丸暗記ではなく理解が必要。良問。 |
| 問3 | 海洋(深層循環) | 海水中の酸素飽和度の鉛直分布グラフの読み取り、深層循環と溶存酸素の関係を考察する。 | 問題文の定義を読み、深層(概ね1000m以深)の動きに注目する。 |
今後の対策
- メカニズムの根本理解:大気大循環については、単に循環細胞の名前を覚えるだけでなく、「なぜその風が吹くのか」「転向力がどう働くのか」といった原理的な理解を深めておく必要がある。
- 初見の図表への対応:教科書で見慣れない図が出ても焦らず、問題文中の定義と、既知の知識をリンクさせて論理的に推測する訓練を行う。
- 深層循環の整理:深層循環については、海水の沈み込み場所や、長い時間をかけた移動経路、それに伴う水質の変化についても整理しておくと良い。
第3問
全体概要
- 出題形式:A(宇宙の歴史・太陽)、B(太陽系天体の思考実験)の2部構成
- 中心テーマ:宇宙分野
- 特徴:
- 問1・問2は宇宙論や恒星に関するオーソドックスな知識問題であった。
- 問3は「もし条件が現在と異なったらどうなるか」を問う思考実験形式の出題であった。
各問の詳細内容とポイント
| 問 | テーマ | 具体的な内容 | 対策・ポイント |
| 問1 | 宇宙の誕生 | 宇宙の晴れ上がりの時期と理由が問われた。 | 宇宙の誕生の流れと細かい時系列を覚えておく必要がある。 |
| 問2 | 太陽系誕生と太陽 | 太陽系の誕生、太陽中心部での核融合反応が問われた。 | 太陽の誕生の流れと細かい時系列を覚えておく必要がある。 |
| 問3 | 太陽系(思考実験) | 太陽・地球・月の状況が現在と異なると仮定した場合の現象の変化を考察する問題。 | 様々な仮定に対し、起きる現象を考察する必要があり、様々な現象に関する知識が必要で、難しい。 |
今後の対策
- 数値の確認:宇宙分野では年数や距離などの数値が重要になる。
- 「なぜ?」の言語化:天体現象について、単に結果を覚えるのではなく、原理を他人に説明できるレベルまで理解しておく。これにより思考実験問題にも対応できるようになる。
- 分野横断的な学習:地学は各分野(大気、海洋、宇宙など)が密接に関わっている。特に惑星としての地球を考える際は、天文学的な条件が気象や海洋にどう影響するかをリンクさせて学習する。
第4問
全体概要
- 出題形式:一部での構成
- 中心テーマ:自然現象と災害
- 特徴:
- 津波と波浪の比較が問われた。
- 自然現象と災害を結び付ける問題でもあった。
各問の詳細内容とポイント
| 問 | テーマ | 具体的な内容 | 対策・ポイント |
| 問1 | 津波の性質 | 津波と波浪とを波長と成因の観点から比較する問題。 | 「津波」と「波浪」の物理的な違いを明確に区別して理解する |
| 問2 | 津波(計算) | 津波の伝播速度の計算と、到達時刻の算出。 | 公式を用いた計算自体は平易だが、単位の換算を正確に行う処理能力が必要。 |
| 問3 | 土砂災害・風化 | 土石流が発生しやすい地質の性質、風化の種類、火成岩の組織が問われた。 | 会話文のヒントからそれぞれ用語を選ぶことが必要。 |
今後の対策
- 現象の「違い」の理解:「津波と波浪」「土石流と地滑り」など、似たような災害や現象について、それぞれの発生メカニズムや特徴の違いを表にして整理しておく。
- 計算の基本動作の徹底:速度や距離の計算問題では、必ず「単位」を確認する癖をつける。
- 会話文からのヒント抽出:共通テスト特有の「会話形式」の問題では、何気ないセリフが正答への重要なヒントになるため、読み飛ばさない訓練が必要。
- 分野横断的な視点:「岩石(地質分野)」の知識が「土砂災害(環境分野)」で問われるように、分野をまたいだ知識のネットワークを作っておくことが重要。
前年度との共通テストとの比較
全体的な出題傾向は2025年度と比べて大きな変更はない。地学基礎の知識を用いながらグラフや資料を読み解くのは例年通りであった。しかし、第2問や第3問の一部の問題が難しく、全体としての難易度は上がったように思える。単なる知識の暗記ではなく、地学の現象のメカニズムの理解が求められている。
新高3生・高2生へのアドバイス
理科基礎は日頃から学校の授業や定期テストでしっかり取り組むことが重要である。できるだけ高3の時に理科基礎の勉強をしないためにも、今この時点から頑張ろう。高3になったら、模試前だけに少しチェックするだけの状態にしたい。また内容面では、単語の丸暗記ではなく、現象のメカニズムの理解と横断的な分野の繋がりを意識して欲しい。
来年共通テストを受験する方へ!おすすめ勉強戦術を紹介!
来年(2027年度)以降の共通テストを受験するみなさんに、現論会の戦略をご紹介します。
- 共通テストで必要な合計点を考える
- 理科基礎の目標点を決める
- 理科基礎二科目の得意不得意などを参考に、それぞれの目標点を決める
- あと1年(~2年)でどのように勉強していくか計画する
地学基礎の目標点別のおすすめ参考書は以下の通りです!

80%台が目標の場合
- 青木の地学基礎をはじめからていねいに【改訂版】
- 共通テスト・センター過去問
90%以上を目指す場合
- 青木の地学基礎をはじめからていねいに【改訂版】
- 共通テスト・センター過去問
- 改訂版 リードLightノート地学基礎
勉強の方針
まずは高校2年生が終わる前に一通りの概要把握(インプット)は終わらせましょう。基本的には学校の授業と教科書を活用すれば良いですが、読みにくいかったり、理解しにくかったら「青木の地学基礎をはじめからていねいに【改訂版】」を使いましょう。そこからは問題集ではなく、共通テストやセンター試験の過去問を使ってアウトプットかつ過去問演習をやりましょう。知識の定着だけでは無く、共通テスト特有の設問に慣れることが大事です。高得点を取りたいという方は細かい知識の対策をしましょう!それには「改訂版 リードLightノート地学基礎」をおすすめします。ただ、気を付けて欲しいのは、理科基礎の勉強をやりすぎないことです。多くの人は国立志望でしょう。全体の配点として低いので、英語、国語、数学、社会科目の勉強が疎かにならないようにしましょう!
地学基礎の勉強法はこちらをチェック
ライター
横井裕人 現論会立川校教室長
現論会ではただいま無料受験相談を実施しています!
受験にむけてどう勉強したらよいかわからない、ライバルの受験生はどのくらい勉強しているのか、どの参考書を使えばよいのかわからない……
このようなお悩みをお持ちの方は、現論会で無料受験相談を受けてみることをおすすめします!
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