【速報!】2026年度共通テスト『地理総合、地理探究』を翌日講評
2026年1月17日、1月18日に行われる大学入学試験共通テストについて、分析と講評を行います!
2027年の共通テストを攻略するためのおすすめの参考書ルートや勉強法も紹介しているので、
ぜひ最後までご覧ください!
監修

現論会ジャーナル編集長 寺田貴博
開成中学校・高等学校を経て東京大学農学部を卒業。
現論会を運営する株式会社言楽舎の取締役。
「大学受験参考書を知り尽くしたコーチング指導のプロ」として、日々難関大受験生の自学自走と第一志望校合格をサポートしている。
今年も現論会でコーチを務める現役難関大学スタッフが実際の試験時間で解いて、徹底分析をしてくれました!
全体講評
昨年と同様、6題構成の構成となっていました。問題数も30問となっていて、問題タイプも同様でした。近年の傾向として、地誌の出題が少なくなっていることも踏襲されており、今回はメコン川、ナイル川、ドナウ川に関連する出題となっていました。レベルとしては資料の比較をする必要のない問題が少し増加したため、やや易化したと言えます。また、日本に関連する問題は10/30となっており、引き続き日本に関しても学ぶ必要があると言えます。
試験形式
試験時間 60分
配点 100点
大問数 6問
マーク数 30
問題構成
| 大問 | 出題分野 | マーク数 | 配点 |
| 第1問 | 乾燥地域における生活について | 4 | 13点 |
| 第2問 | 津軽平野中心の地域調査について | 4 | 12点 |
| 第3問 | 世界の自然環境と自然災害について | 6 | 21点 |
| 第4問 | 衣料品類の生産、流通、再利用・再資源化についての探究 | 5 | 17点 |
| 第5問 | 人口と都市について | 6 | 20点 |
| 第6問 | ドナウ川、ナイル川、メコン川の地誌 | 5 | 17点 |
各大問の講評
第1問
第1問は乾燥地域・半乾燥地域について気候から特徴を考える問題でした。今年度の共通テスト全体から考えるとやや易で全問正解を目指したい大問です。
問1は北アフリカの住居や農業についての正誤問題でした。
問2は河川がどこに流れているかを把握しておくとすぐに解けたと思います。ただ、それが分かっていなくても、標高を読み取れば解くことは可能です。
問3は南アフリカにおける伝統的な生活文化(リャマ・アルパカの飼育など)がどこで行われているのかと、ある程度気候を把握しておくことが大切です。また、アンデス山脈がどこに位置しているかは必須の知識でした。
問4はインドの牛を把握していれば問題なく正答できます。
第2問
第2問は津軽平野とその周辺地域の地域調査の問題で、今回の共通テストでは一番難しい大問でした。
問1は図1と資料1を見比べて解く必要があり、問われている内容自体は難しくありませんが、解きづらい問題でした。
問2、問3は読み取り問題でした。
問4は北半球と南半球で区切って考えれば、解きやすい問題でした。
第3問
第3問は世界の自然環境とそれを材料に自然災害を考える問題で、レベルとしては標準的な問題が中心でした。
問1は海溝と海嶺がどのように分布しているかを聞く問題でした。
問2は二酸化炭素の量が植物の光合成であることに気付けるかどうかがカギでした。
問3は日本の山脈や河川、平野の分布を土壌という視点で考える問題でした。
問4は各地域の気候に特徴を問う問題でした。
問5は各地域の降水量と人口をもとに考える問題でした。
問6は馴染みがなく、この大問で一番難しく感じる問題でした。ただし、資料1に考えるための知識は書いており、ほとんど読み取りの問題でした。
第4問
第4問は衣料品類の関連した産業についての出題で、比較的簡単な問題でした。
問1はジュートが南アジアの生産量、綿花のアメリカの生産量が多いことが分かれば解答できる問題でした。
問2は第4問の中では難しい問題でしたが、日本の産業の発展の流れが理解できていれば解答できる問題でした。
問3は東アジア、東南アジアの発展の順序が分かっていれば解答しやすい問題でした。
問4はどの産業がどこに分布するかを理解しているか問う問題でした。
第5問はヨーロッパとアフリカにおける衣料品類の傾向を問う問題で、ヨーロッパが発展していることを考えれば、解きやすい問題でした。
第5問
第5問は人口と都市についての出題で、標準的なレベルの出題でした。
問1は地域別の人口を把握していると解答できる問題でした。
問2UAE、インドネシア、フランスの産業の発展順、また現在の労働者の流れを考えると解答できる問題でした。
問3は産業の発展順を考えると解答しやすい、比較的簡単な問題でした。
問4は先進国の職業就業者割合の特徴からアメリカの二つの都市について考える問題でした。
問5はそれぞれの都市の特徴を押さえていれば簡単に解ける問題でした。
問6のような問題は少し細かい正誤を聞かれる場合があるので、消去法をおすすめします。ただ、この問題は都市の立地から考えれば解答できる問題でした。
第6問
近年、各国地誌や、各地域ごとの地誌ではなく、河川(今年度)やインド洋を取り巻く地域(2025年)など出題範囲が広くなりました。今年度の第6問では河川についての設問で、一見慣れておらず難しいと感じる設問でしたが、少し時間をかければ解答できる問題でした。
問1は赤道と、温帯の分布をある程度理解しておく必要があり、それが分かっていれば解答しやすい問題でした。
問2はアフリカと東南アジアの特徴及び経済発展などを把握していれば解答できる問題でした。
問3は上流と下流における輸送の違いを判定する問題で、推測でも解答できますが、知識があると解答しやすい問題でした。
問4は各河川の流域の特徴の正誤を判定する問題でした。ここは覚えていなければ厳しい問題です。
問5各地域の発展段階を把握し、経済関係を把握していることが必要な問題でした。
前年度との共通テストとの比較
前年度の共通テストと比べると難しい読み取り問題が減少したという点で易化したと言えます。ただ、その分知識問題で正解できるところが少し増加した傾向にありました。問題の出題の仕方で新しいものはなく、考え方も例年通りでした。
新高3生・高2生へのアドバイス
地理は地理総合を勉強して、地理探究を勉強するという流れはあまりおすすめできません。系統地理から順番に学習をして、地誌に進むのがおすすめです。
近年、地誌の出題が減少していると書きましたが、各大問で地誌で学ぶ内容が必要であったりするため、地誌を省略することはお勧めできません。具体的な学習法は下記を参考にしてください。
来年共通テストを受験する方へ!おすすめ勉強戦術を紹介!
来年(2027年度)以降の共通テストを受験するみなさんに、現論会の戦略をご紹介します。
- 共通テストで必要な合計点を考える
- 地理の目標点を決める
- あと1年(~2年)でどのように勉強していくか計画する
地理の攻略は、まず用語や事象の因果関係を整理して全体像を掴む「体系学習」からスタートします。 次に、早い段階で「過去問」に触れて出題形式と自身の弱点を特定し、その課題を「問題演習」で重点的に克服して得点力を磨きます。 やみくもな暗記ではなく、志望校から逆算した正しい順序で段階的に積み上げることが高得点への近道です。
70点台が目標の場合(80点以上を目指す人も読んでください!!)

下記の参考書を過去問を軸に取り組みましょう!最初の参考書で地理の全体概要を体系的に学び、そのうえで一度過去問に取り組みましょう。過去問に取り組む意図は問題を把握して、どのような問題が出るかを知ったうえで、問題の解き方を学んでいきましょう。この時の過去問は本格的な演習ではないため、一年分取り組み、しっかりと分析を行うことが大切です。
- 『改訂第2版 大学入学共通テスト 地理総合、地理探究の点数が面白いほどとれる本 』
- 過去問
- 『改訂版 瀬川聡の 大学入学共通テスト 地理総合、地理探究[系統地理編]超重要問題の解き方』
- 『瀬川聡の 大学入学共通テスト 地理B[地誌編]超重要問題の解き方』
80点以上を目指す場合

途中までは70点の戦略の人と変わりません。ただ、80点以上を目指すならば、他の受験生が間違えてしまう問題も正答する必要があります。そのためにもう一冊参考書を追加します。その後は過去問演習をさらに行うことが大切です。
- 『改訂第2版 大学入学共通テスト 地理総合、地理探究の点数が面白いほどとれる本 』
- 過去問
- 『改訂版 瀬川聡の 大学入学共通テスト 地理総合、地理探究[系統地理編]超重要問題の解き方』
- 『瀬川聡の 大学入学共通テスト 地理B[地誌編]超重要問題の解き方』
- 共通テスト 受験生の50%以下しか解けない「差がつく」問題と解き方 地理
①『改訂第2版 大学入学共通テスト 地理総合、地理探究の点数が面白いほどとれる本 』

通称黄色本と呼ばれています。地理用語の意味だけでなく、現象がなぜ起こるのかが詳しく書かれているのがこの本の特徴です。この本で、地理の前提となる考え方を学び、体系的に地理を学んでいきましょう。
②過去問に取り組む

「この段階で過去問に取り組むの?」と思う人もいると思います。ただ、何が問われているかを把握したうえで、これからの学習に取り組むことができるかどうかが最短で目標スコアに到達するために必要なことです。過去問では正答率よりもどのような問題が出題され、自分が今できることは何なのか、できないことは何なのかを分析することが大切です。点数で一喜一憂せず、自己分析、過去問分析を心がけましょう!
③『改訂版 瀬川聡の 大学入学共通テスト 地理総合、地理探究[系統地理編]超重要問題の解き方』

系統地理を一通り学び、過去問に取り組んだ後に、解き方を知るための参考書です。この参考書に載っている問題もかなり多いので、よい問題演習にもなります。地理が得意な人も苦手な人も解き方を画一するうえでとても大切になる参考書です。
④『瀬川聡の 大学入学共通テスト 地理B[地誌編]超重要問題の解き方』

系統地理編と合わせて取り組むことで地誌の見方も身につきます。地誌的な見方は系統地理とは異なるため、こちらの参考書でその力も養っていきましょう。
⑤『共通テスト 受験生の50%以下しか解けない「差がつく」問題と解き方 地理』

この参考書は正答率が50%以下の問題を集めた参考書で、ある程度実力がついた受験生が80%の殻を破るためにちょうど良い参考書です。
地理の勉強法はこちらもチェック!
ライター
現論会教務部、現論会新宿校教室長 大川峻矢
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現論会はオーダーメイドのコーチング指導をお届けしている塾で、 生徒一人ひとりに受験戦略や勉強法のアドバイスを日々お伝えしています。
受験にむけてどう勉強したらよいかわからない、ライバルの受験生はどのくらい勉強しているのか、どの参考書を使えばよいのかわからない……
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