【2025年最新版】共通テスト歴史総合の勉強法を徹底解説|高得点を狙うための最短ルート歴史総合
歴史総合は2022年度に新しく導入された歴史の必修科目です。
近現代の日本と世界の歴史を学び、現代的な諸課題の形成に関わる近現代の歴史を考察、構想することが目的です。
共通テストで歴史を選択する場合、「歴史総合・日本史探究」「歴史総合・世界史探求」から選ぶことになり、歴史を選ぶ受験生は避けて通れない科目となっています。
実際の受験勉強では国語、数学、英語が対策の中心となり、歴史総合を含めた地歴公民科目にはあまり時間を割くことができません。
限られた時間で合格点を取るには、何を・どの順番で・どこまでやるかを見極めた、戦略的な学習が不可欠です。
本記事では、共通テストに対応できる攻略ルートを明確に示し、他の科目に時間を割きながらでも効率良く歴史総合の得点力を伸ばす方法を解説します。
この記事では、コスパよく共テ歴史総合を対策していく方法をお伝えしていきます!
歴史総合を攻略するための3つの視点
共通テストで高得点を取るためには?
共通テストの歴史総合で高得点を狙うには、やみくもに問題を解き始めるのではなく、まず全体像を押さえてから学習に入ることが大切です。
そのために意識してほしいのが、次の3つの視点です。
- 歴史総合について知る
科目の特徴や出題範囲を理解し、どんな力が必要かを把握します。 - 共通テストについて知る
試験時間や大問構成、出題傾向を知ることで、学習の方向性を掴みます。 - 学習の進め方を設計する
正しい学習順序と計画を立てることで、効率的に高得点を狙います。
この3つを学習に取りかかる前に整理できれば、準備は万全です。
あとは正しい手順に沿って勉強を進めるだけで、歴史総合を安定した得点源に変えることができるでしょう。
歴史総合について知る
内容と出題範囲を理解する
歴史総合は近現代の日本史と世界史を学習する複合的な科目です。
おもに18世紀以後の日本と世界の歴史、そして歴史からつながる現代の諸課題について学びます。
以下の図のように、日本史探究、世界史探究は歴史総合の発展科目という位置づけになっています。

共通テストについて知る
試験形式と出題傾向を理解する
共通テストでは、歴史・地理・公民のうち、必要な1科目、もしくは2科目を選択して解答します。
歴史を選択する場合、ほとんどの人が「歴史総合・日本史探究」「歴史総合・世界史探究」から1科目選択することになります。
以下は令和7年度の共通テスト概要です。

令和7年度共通テストの歴史総合は、
という特徴がありました。
歴史で共テ8~9割、満点という高得点を狙うには、歴史総合の対策が必須ですね!
番外編:日本史と世界史はどっちにしよう?
多くの受験生は、世界史・日本史・地理から1科目を選ぶことになります。
理系は地理選択、文系は歴史選択の人が多いでしょう。
ここで迷うのは、日本史と世界史をどのような基準で選ぶか、という点です。

(大学入試センター 共通テスト 受験者数・平均点の推移(本試験))
上は令和7年度の共通テストについての表です。世界史に比べ日本史を選ぶ受験生が多いです。
おそらく、日本史は中学までの歴史の知識をベースに学習できること、地理の把握が簡単であることが理由であると考えられます。
世界史は、世界地図を覚える必要があり、なじみのない人名や用語も多く、通史も複雑で情報量が多いです。しかし、広く浅く学習するため、入試では日本史ほど細かい知識を問われることはありません。
実際に選ぶ理由は様々です。
世界史の4分の1は中国史(漢字)なので、注意が必要です!
学習の進め方を設計する
正しい学習順序を知る
歴史総合は、正しい順序を踏めば誰でも着実に得点を伸ばせる科目です。
その学習は、大きく3段階に分けて積み上げていくのが基本です。

体系学習
歴史総合の全体を把握します。
問題演習
重要単語となっている年号や戦争、様々な事象の背景、内容を理解します。人によっては、問題演習をとばして過去問や共テ対策に進んでも大丈夫です。
過去問
共テは資料や図から読み取る問題や、文章を読んで考える問題が出題されます。共テに対応できるよう、過去問や模試で練習していきましょう。
本番から逆算した学習計画を立てる
共通テストまでの限られた時間で高得点を狙うには、質の高い学習計画が不可欠です。
まずは本番から逆算して、学習内容を月単位で可視化していきましょう。以下は、実際に現論会で生徒向けに作成された年間スケジュールの一例です。
歴史総合・日本史探究の年間計画

歴史総合・世界史探究の年間計画

このように年間をフェーズごとに明確に区切ることで、自分が今どの段階にいるのかを常に把握しやすくなります。
年間スケジュールは全体像をつかむために大切ですが、それを実行に移すには週単位での計画が必要です。
歴史総合・日本史探究の週間計画

歴史総合・世界史探究の週間計画

このように週ごとにやるべきタスクを具体化することで、年間計画は実行可能なプランに変わります。
他の教科とのバランスを意識しながら効率よく仕上げていきましょう。
自分に合った参考書選び
参考書・問題集の選び方を知る
現論会が歴史総合でおすすめする参考書は、「カリスマ講師の 日本一成績が上がる魔法の歴史総合ノート」「よくわかる高校歴史総合 問題集」の2冊です。


「カリスマ講師の 日本一成績が上がる魔法の歴史総合ノート」は項目ごとに「日本史」「世界史」と書かれているため、学校の授業で選択していない分野を学習しましょう。
「よくわかる高校歴史総合 問題集」は、共テ対策の演習量を確保したい方におすすめの問題集となっています。
復習におすすめ!スタディサプリ
映像授業のスタディサプリでは、
- 「共通テスト対策講座歴史総合、世界史探究」(大問ごとの対策)
- 「共通テスト対策講座歴史総合、日本史探究」(大問ごとの対策)
という講義が視聴できます。
歴史総合の授業をもう一度聞きたい!という方や、高校の授業の復習用に視聴するのもおすすめです!
スタディサプリは講義ごとに確認テストがあるので、受けっぱなしにならない点がメリットです。
講義内容の理解度を把握できるので、復習のための手掛かりにもなります。
また、
- スマホでいつでも講義を見られる
- 分からない部分を巻き戻せる
- 何度も同じ講義を受けられる
もスタディサプリの強みです!
現論会では志望校に合わせて、参考書とスタディサプリを組み合わせた学習計画を作成しています!
歴史総合の勉強法
いよいよ各段階の具体的な勉強法を紹介していきます!
体系学習=学校の授業と参考書学習
歴史総合の体系学習では、
まずは科目全体の流れと主要なキーワードを把握します。
高1生
多くの高校では、高1で歴史総合、高2以降に日本史探究、世界史探究の授業が行われます。
放課後や休日の学習では数学、英語などの主要科目に時間を割けるよう、学校の授業を最大限に活用することが効率的です。
高2~3・受験生
体系学習に不安がある場合は、「カリスマ講師の 日本一成績が上がる魔法の歴史総合ノート」での復習がおすすめです!
日本史探究を選択した人は高3夏までに日本史の通史を、世界史探究を選択した人は高3夏までに世界史の通史を完成させて、秋以降は歴史総合の復習をしましょう。
歴史総合は、学校の授業をしっかり受けて定期テスト対策を行い、復習として参考書をきちんと学習していれば、知識面では不足なく対策できると思います!
共テは知識と思考力が求めれらるため、
という目的で体系学習を行いましょう!
問題演習
高3生・受験生
歴史総合の問題演習は、「よくわかる高校歴史総合 問題集」がおすすめです。
共テの過去問を1年分解いてみて、もっと演習量が必要だ!と感じたら、この問題集に取り組んでみてください。
慶応の文学部など、私大二次でも歴史総合が必要な場合があります!
また問題集を解く際は、不正解だった選択肢の内容を検討してください!
正解の選択肢は、なぜ正しいのか、その根拠となる記述や時代背景を教科書や参考書で確認します。
不正解の選択肢は、どこが間違っているのかを確認し、正しい記述に書き直してみましょう。
選択肢になりやすい語句や、選択肢にあったら気を付けるべき単語が、だんだんと分かるようになってきますよ!
過去問
日本史探究、世界史探究で選択していない分野は内容を忘れがちなので、しっかりと演習しておきましょう!
高2冬~高3
日本史探究、世界史探究の授業が一通り終わった高2冬から高3の夏休みまでには、1年分でよいので共テの過去問を解いてみましょう。
1年分を解いた結果で、必要であれば体系学習や問題演習に戻るのも手です。
受験までの残り時間が少ない人、歴史に重きを置かず他の科目に注力したい人などは、過去問演習だけでも十分かと思います。
共テで9割や満点を目指す人、二次試験で歴史総合が必要な人は問題演習を行ったあとに過去問演習を行うと万全ですね!
共テは資料読解や思考力を問う問題が多いことが特徴です。
単なる知識の有無だけでなく、「与えられた資料から何を読み取れるか」という情報処理能力も同時に確認しましょう。
共通テスト対策
2025年度の共テでは、探究を軸にした資料読み取りや長い会話文による問題が出題されました。
そのような問題に対応していくには、応用問題の演習を行うこと、そして知識問題で時間を使わないことが重要です。
知識問題の対策は、とにかく問題演習を重ねていきましょう。
問題集や共テの過去問、センター試験の過去問の復習を中心に、弱点をつぶす演習を心がけましょう。
読解を求められる問題は、共テやセンター試験の過去問で、出題形式に慣れていきましょう!
長い問題文を読む時間を確保するためにも、知識問題で迷わないようにすることが大切です!
まとめ
ここまで、共通テスト歴史総合を伸ばすための根本的な考え方と、実践的な勉強法を紹介してきました。
歴史総合は、志望校から逆算して今すべきことを正しく実行できていれば、必ず伸ばせる科目です。
この記事が日々の学習に役立つことを願っています。合格まで一歩一歩着実に歩んでいきましょう!
監修者

現論会ジャーナル編集長 寺田貴博
開成中学校・高等学校を経て東京大学農学部を卒業。
現論会を運営する株式会社言楽舎の取締役。
「大学受験参考書を知り尽くしたコーチング指導のプロ」として、日々難関大受験生の自学自走と第一志望校合格をサポートしている。
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