難関大受験専門塾 現論会

校舎を探す 無料受験相談

難関大受験専門塾 現論会

校舎を探す 無料受験相談

難関大受験専門塾 現論会

校舎を探す 無料受験相談

現論会ジャーナル

Home現論会ジャーナル科目別勉強法物理【2025年最新版】共通テスト物理基礎の勉強法を徹底解説|高得点を狙うための最短ルート

【2025年最新版】共通テスト物理基礎の勉強法を徹底解説|高得点を狙うための最短ルート

物理は難解な科目、そう思っている受験生も少なくありません。ですが、共通テストの物理基礎は、そのイメージとは異なり、正しい戦略に沿って学習すれば効率よく得点できる科目です。

出題テーマと解法はある程度パターン化されているため、的を絞った対策が非常に有効です。膨大な暗記に時間をかける必要はなく、いくつかの重要な原理や公式を理解して使いこなせれば、大きく得点を伸ばすことができます。

この記事では、共通テストに対応できる明確な攻略ルートを示し、他の科目に時間を割きながらでも効率よく物理基礎の得点力を伸ばす方法を解説します。

物理基礎の位置づけと特徴

基礎4科目の特徴を知る

大学入試の理科基礎には、物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎の4科目があります。それぞれに特徴や難易度があり、得点のしやすさや学習負担は大きく異なります。自分の得意分野や学習スタイルに合う科目を選ぶことが、限られた時間で高得点を狙うための第一歩です。

表のように、物理基礎と化学基礎は、理科基礎の中でも計算を伴う問題が多い科目です。思考力や計算力に自信がある人は、こうした科目を選ぶと得点源にしやすい傾向があります。

一方、生物基礎と地学基礎は暗記が中心となります。計算問題が少ない分、覚える量は多めですが、コツコツ暗記が得意な人には適しています。特に地学基礎は計算問題がほとんどなく、暗記で得点を積みやすい科目とされています。

物理基礎の難易度と学習時間

物理基礎は、理科基礎4科目の中で 暗記量が最も少なく、計算の比重が大きい科目 です。

暗記の負担は少ない一方で、物体の運動やエネルギー保存則などの物理法則を数式で表し、論理的に答えを導く思考力と計算力 が求められます。ただし、扱うのはあくまで基本的な法則の応用であり、複雑な数学の知識は必要ありません。公式の意味を理解し、正しく使う練習を重ねれば、十分に高得点を狙うことができます。

また、出題パターンは限られており、他の暗記中心科目に比べて学習時間がかさみにくいため、効率よく学習すれば短期間で仕上げやすい という利点もあります。

こうした特徴から、計算や数式の扱いに抵抗のない受験生にとって、物理基礎は共通テストで安定した得点源になりやすい科目です。


こうした特徴を踏まえ、最適な科目を選択することが、共通テストで安定した得点を実現する近道となります。

物理基礎を攻略するための3つの視点

共通テストで高得点を取るためには?

共通テストの物理基礎で高得点を狙うには、やみくもに問題を解き始めるのではなく、まず全体像を押さえてから学習に入ることが大切です。

そのために意識してほしいのが、次の3つの視点です。

  1. 物理基礎について知る
    科目の特徴や出題範囲を理解し、どんな力が必要かを把握します。
  2. 共通テストについて知る
    試験時間や大問構成、出題傾向を知ることで、学習の方向性を掴みます。
  3. 学習の進め方を設計する
    正しい学習順序と計画を立てることで、効率的に高得点を狙います。

この3つを整理してから学習を始めれば、無駄のない勉強ができます。
正しい手順に沿って進めるだけで、物理基礎を安定した得点源に変えられるでしょう。

物理基礎について知る

内容と出題範囲を理解する

物理基礎は、高校物理全体の中でも、力学を中心に、エネルギー・熱・波・電気といった基本的な原理を幅広く学ぶ科目です。

出題範囲には、力のつり合いや運動方程式、仕事とエネルギー、熱とエネルギー、波の性質、電気回路などが含まれます。高校物理の発展的内容(円運動や電磁誘導などの複雑な計算)は扱われないため、物理全体の2〜3割程度に絞られた範囲に集中しているのが特徴です。

また、他の理科基礎科目に比べて暗記事項は少なく、その分、公式の意味を理解し、現象を数式化する力が強く求められます。

共通テストでは、教科書全体から幅広く出題されることが明言されているため、特定の単元に偏らず、全分野をバランスよく学習することが高得点への近道です。

共通テストについて知る

試験形式と出題傾向を理解する

まず試験形式を押さえましょう。

共通テストでは、理科の基礎科目(物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎)の中から2科目を選択し、2科目合わせて60分で解答する形式になっています。物理基礎の試験構成は 大問3題・合計50点 で、比較的コンパクトな形式です。

近年の物理基礎では、知識をそのまま答えるのではなく、思考力や読解力を伴う問題 が増えています。風力発電など身近な事象を物理的に考察させる問題や、実験データのグラフや表を読み取り物理法則と結びつける問題が典型例です。さらに、生徒同士の会話を通じて思考のプロセスを追わせる形式も見られます。こうした出題では、公式の暗記だけでは不十分で、原理を理解し、未知の状況をモデル化して論理的に答えを導く力が求められます。

実際、物理基礎の平均点は直近で50点満点中 およそ25点前後〜30点前後 という推移で、直近では6割に届かない年度が続いています。これは、教科書レベルの知識を暗記するだけでは得点が伸びにくく、公式を正しく理解して計算運用する力や、データを読み取って考察する力が不可欠であることを示しています。

しかし裏を返せば、こうした特徴は戦略的に準備をすれば周囲と差をつけやすいことも意味します。出題分野や形式を押さえ、計算手順やデータ読解に慣れておくことで、物理基礎は共通テストで安定して高得点につなげやすい科目となります。

学習の進め方を設計する

実力を段階的に積み上げる

物理基礎は、正しい順序で学習を進めれば誰でも着実に得点を伸ばせる科目です。その学習は、大きく3段階に分けて積み上げていくのが基本です。

まず概要把握では、教科書や参考書を通じて全体の枠組みをつかみます。力のつり合いや運動の法則、仕事とエネルギー、熱・波・電気といった基本概念を体系的に理解しましょう。公式を丸暗記するのではなく、導出の流れも追いながらなぜそうなるのかというイメージを持つことが重要です。

次に問題演習で学んだ内容を確認します。計算手順や用語の使い方を繰り返し練習し、知識を使える形に変えていくことが大切です。典型的なパターン問題を数多く解くことで、公式の適用条件や解法の流れを自然と身につけることができます。

最後に過去問演習に取り組みます。ここでは解いて終わりにせず、解き直しや分析・復習を重ねることが肝心です。限られた時間の中で解答練習を積み、出題形式への慣れと時間配分の感覚を養うことで、本番に強い実戦力が身につき、安定した得点源に変わります。

本番から逆算した学習計画を立てる

共通テストまでの限られた時間で高得点を狙うには、質の高い学習計画が不可欠です。

まずは本番から逆算して、学習内容を月単位で可視化していきましょう。以下は、実際に現論会で生徒向けに作成された年間スケジュールの一例です。

このように年間をフェーズごとに明確に区切ることで、自分が今どの段階にいるのかを常に把握しやすくなります。

年間スケジュールは全体像をつかむために大切ですが、それを実行に移すには週単位での計画が必要です。

このように週ごとにやるべきタスクを具体化することで、年間計画は実行可能なプランに変わります。

他の教科とのバランスを意識しながら効率よく仕上げていきましょう。

概要把握

物理基礎を体系的に理解する

物理基礎を効率よく仕上げるには、まずは教科書レベルの内容を体系的に理解する概要把握から始めましょう。

高1・高2生

多くの学校では、高2で物理基礎を履修するのが一般的です。授業で扱う運動の法則やエネルギー保存などの基本概念を一つひとつ丁寧に理解していけば、受験に必要な基礎力は十分に身につきます。特に文系の場合、理科に割ける時間が限られるため、学校の授業を最大限に活用することが効率的です。

高3生

すでに学習を終えていて理解に不安が残る場合や、もう一度体系的に復習したい場合には、参考書を利用するのが効果的です。『橋元の物理基礎をはじめからていねいに』は図解や解説が丁寧で、独学でも理解を深めやすく、短期間で基礎を再確認するのに役立ちます。


概要把握の段階では、公式を丸暗記するのではなくなぜそうなるのかを理解する姿勢が欠かせません。特に、公式の導出過程や、どのような考え方や実験の積み重ねから生まれたのかを知ることは理解を大きく助けてくれます。

さらに、公式について現象をイメージすることも効果的です。具体的な数値を代入したり、身近な例を思い浮かべたりすることで、式が実際の現象を表していることが自然に理解できます。こうした姿勢を早い段階で身につけておくと、その後の計算練習がスムーズになり、物理への苦手意識も軽減されます。

問題演習

解法の流れを身につける

概要把握で知識の全体像を押さえたら、次は問題演習を通じて理解を定着させていきます。学んだ内容を実際に問題で確認することで、計算手順や公式の運用方法が身につきます

取り組む時期としては、高3の夏休みまでに一通り仕上げるのが理想です。この段階で基礎的な問題を繰り返し解いておけば、その後は共通テストの演習に集中できます。

使用する教材は、『リードLight物理基礎』が定番です。教科書内容に沿った構成で、基礎事項を確認しながら解答できるようになっており、演習の最初の一冊として取り組みやすい教材です。共通テスト対策に必要な基本問題を一通り網羅しているため、ここで演習を仕上げておけば十分な基礎力が整います。


物理基礎の問題演習では、立式のプロセスを明確にすることが特に重要です。答えだけを合わせるのではなく、どの法則を使い、どのように式を立てたかを確認してください。また、数値計算の前に式の左右で単位が揃っているかを確認するだけでも、思わぬ計算ミスを防ぐことができます。

解けなかった問題はそのままにせず、必ず解き直してできる状態に変えることを徹底しましょう。間違えた原因を分析し、必要に応じて教科書や授業ノートに立ち戻って確認することが、確実に得点力へと結びつきます。

共通テスト対策

実戦形式で得点力を完成させる

概要把握と問題演習で基礎を固めたら、最後は共通テスト形式の演習で実戦力を仕上げます。物理基礎は計算問題とグラフや表の読み取りの比重が大きいため、時間を計って解く練習を重ねることが特に重要です。

まずは夏の段階で過去問を数回解き、計算にかかる時間の感覚や自分の計算ミスの傾向を把握しておきましょう。これによって弱点分野を明確にし、秋以降の学習を効率的に修正できます。本格的に共通テスト対策を始めるのは高3の秋以降で十分ですが、夏に一度触れておくと安心感が生まれます。

過去問に加えて、さらに演習量を増やしたい場合は、『大学入学共通テスト 物理基礎 短期攻略』 のような問題集を利用すると効果的です。典型的な出題形式を短期間で網羅でき、時間配分の感覚をつかむのに役立ちます。


演習では、リード文を丁寧に読み取り、状況を物理法則に置き換える練習が欠かせません。特に、グラフや表の読み取りをもとに式を立てるプロセスに慣れておくことが、高得点につながります。物理基礎の共通テストでは、公式の暗記だけでなく、状況を理解して自分の考えで立式できることが大切です。

まとめ

物理基礎は、範囲が比較的限られており、正しい順序で学習を進めれば着実に得点源にできる科目です。

重要なのは、なぜそうなるのかを理解しながら進めることです。必須テーマを確実に押さえ、グラフやデータをもとに現象を数式で表わす力を養いましょう。解いた問題は必ず復習し、できる状態に変えていくことが得点力の安定につながります。

計画的に段階を踏んでいけば、物理基礎は大きな負担なく得点源にできます。他の主要科目とのバランスを取りながら効率よく学習を進め、共通テスト本番で高得点を狙いましょう。

本記事が、その一助となれば幸いです。

現論会ジャーナル編集長 寺田貴博

開成中学校・高等学校を経て東京大学農学部を卒業。
現論会を運営する株式会社言楽舎の取締役。
「大学受験参考書を知り尽くしたコーチング指導のプロ」として、日々難関大受験生の自学自走と第一志望校合格をサポートしている。

YouTubeチャンネル・Twitterのご紹介

毎日受験生の皆さんに役立つ情報を発信しています!
ぜひフォローしてみてください!

TAGS タグ

SCHOOL BUILDING

全国に校舎を展開中

RECRUITMENT &
BUSINESS PARTNERS

現論会では、一緒に働く仲間を募集中です

無料受験相談 資料請求