【2022最新版】東京大学地理対策推奨参考書と勉強ルート

• 東京大学地理の概要と傾向・対策
• 「学習段階」に分けて紹介する東大対策用地理参考書

日本最難関大学・東京大学の受験地理、ひいては社会科選択科目について皆さんはどのようなイメージを持っていらっしゃるでしょうか？「東大の地理なんだから難しいに決まってる」「用語集の隅に載っているような超詳細な知識まで聞いてくるんじゃないの？」などといったイメージが多いのではないでしょうか。しかし、皆さんのこのようなイメージとは真逆と言ってもいいほど、東京大学の社会科選択科目で問われる知識は深くありません。知識だけでいうならむしろ早稲田大学や慶應義塾大学の方が、重箱の隅をつつくような詳細な知識を聞いてくることが多いです。
「詳細な知識を問われないのになぜ難しいの？」今度はそんな疑問を抱かれたのではないでしょうか？本記事では東京大学の地理をベースとして、社会科選択科目の特徴も一緒に分かりやすく説明していければと思っています！最後まで是非お付き合いください。

東大地理の概要

冒頭でも説明しましたが、東大の社会科選択科目とりわけ日本史・世界史は、早慶で問われるような詳細な知識が必要とされることはありません。知識レベルだけで言ったら共通テストレベルの知識で十分です。ではなぜそんな浅い知識なのに「難しい」のか。それは東京大学の社会科選択科目が「知識量を問うのではなく簡単な知識をもとにした柔軟な思考力・問題対応力を問う試験」だからです。東京大学は共テレベルの知識を基礎として様々な角度から「考えさせる問題」を出題してきます。早慶のように知識で瞬殺できる問題はほとんどありません。
以下、東大地理の傾向と対策でさらに詳しく見ていきましょう！

出題形式

地理の試験は大問3つで構成されています。概要でもご紹介した通り、東京大学の地理では「考えさせる問題」すなわち「論述問題」が比重の多くを占めています。様々な地理現象がどのような仕組みで生まれているのかなど、俯瞰的な視点が求められることが多いです。また、論述問題のみというわけではなく、時折暗記のみで対応可能な単答問題も出題されます。

配点・合格者平均

地理全体の配点は60点です。合格者平均は公表されていませんが、各予備校さんが公開しているデータから推測するに35~40点くらいであると考えられます。

目標点数

合格者平均から推測するに、6~7割とることができれば合格ラインに乗ることは明白です！ですので得意な方は8割である48点、苦手な人は6割である36点を目標にすると良いと考えられます。地理は日本史や世界史に比べて比較的伸びやすく、早い段階で合格最低点まで届きうる科目ですので、焦らずにゆっくり学習していくことをお勧めします！

出題傾向

上記出題形式にも記している通り、東大地理は論述問題が中心になっています。その論述問題ですが、字数は30~120字で、特に60字程度の記述問題が最も多いです。論述問題の出題数は12~15題くらいで、完璧な解答をするには時間制限が少々厳しいです。出題範囲はもちろん地理B全体からで、系統地理の範囲では農工業や人口移動分野などでの国際比較、地誌の範囲では日本からの出題が多く、都市発展・人口移動などの範囲が特に多く出題されています。

東大地理 学習段階別おすすめ参考書

現論会推奨！「学習段階」ってなに？

現論会では、地理に限らず全科目で「分野別対策」を推奨しています！大まかに説明しますと地理には「体系学習」「基礎演習」「発展演習」という3つの学習段階がある、ということです！
ですのでいきなり演習から学習を進めようと思ってもうまくはいきません。演習段階に入るまでの「体系学習」という基礎がないと、意味のある問題演習は行えないのです。

体系学習おすすめ第1位

村瀬のゼロからわかる地理B［系統地理編］/村瀬のゼロからわかる地理B［地誌編］

テレビ番組「ネプリーグ」等で地理の解説をしていることでおなじみの村瀬先生の著した参考書です。地理学習において最も重要であるといっても過言ではない「なぜそうなるのか」という地理現象の裏側を丁寧に、親切に解説してくれています。単純に用語の名前を覚えれば得点できてしまう日本史や世界史と違い、地理は徹底した現象の背景理解がなければなかなか得点できません。特に東大はその傾向が激しいと上記で説明してきました。その「なぜ？」に一つ一つ丁寧に向き合ってくれており、加えてイラスト・図表も豊富でとても分かりやすいです。レベルも共テ～東大と、最難関レベルまで対応していますので、地理学習の一歩目としてこれ以上にふさわしい参考書は無いように思います！

体系学習おすすめ第2位

瀬川聡のセンター試験地理B［系統地理編］/瀬川聡のセンター試験地理B［地誌編］

この参考書の最終到達点は「共テ9割レベルの実力がつく」ことです！講義形式で読みやすい文体のおかげで、地理の解き方・地理学習のポイントがスッと頭の中に入ってくるため、地理が苦手な人でも取り組みやすい内容となっています。入試の典型問題を中心に、どの要素やどこでどの考え方を用いればよいかなど、「解答のパターン」を体にしみこませることができるでしょう。この参考書でわからなかったところは、同シリーズから出ています、講義形式の参考書で復習すると、より理解度が高まると思います！

体系学習おすすめ第3位

センター試験地理Bの点数が面白いほどとれる本

体系学習おすすめ第2位の著者である瀬川先生の参考書です。上記2冊と同様に、短い期間で地理Bの範囲を履修することができるので非常に効率が良いです。地理で問われる問題の解き方というよりは「考え方」を重視して書いておられるので、できるだけ早い段階から取り組むのが理想です。図表も非常にカラフルで、視覚的にも勉強のモチベーションを上げてくれるような、そういった工夫が施されています！

基礎演習おすすめ

センター試験過去問地理B/共通テスト地理B試行調査

体系学習ではランキング形式でおすすめ参考書を紹介させていただきましたが、②基礎演習③発展演習に関しては、 東大地理攻略に関して言うのであれば現論会では基本的に決まった単一の教材しか使用していません。それがセンター試験・共通テストの予想問題です。東京大学の一次試験であり、かつ基本問題を中心に構成されているため、東大や国公立大学地理対策基礎演習でめちゃくちゃ良い教材となるのがこの2つです。センター試験の過去問を十年分ほど解き、解説に書いてあった未知の情報をノートにまとめます。知らない地名や統計などが出てきたら、その都度地図帳と統計集を参照し、問題は選択肢を暗記するぐらいまで何周も繰り返すと良いでしょう。

東大対策用発展演習おすすめ①

スタディサプリ高３地理＜論述編＞

再三お伝えすることになりますが、東大の地理は7~8割が論述問題です。その論述問題対策としておすすめなのが、スタディサプリの地理論述講座です。この講座では論述問題に挑む際の考え方・理想的な解答の書き方など、基本的な知識を十分に学ぶことができます。もちろん体系学習が前提となる難易度で構成されていますので、地理初学者がいきなりこの講座を見ても理解はできません。体系学習・基礎演習を一通り終わらせ、過去問の一段前の段階として学習するのが理想的です。

東大対策用発展演習おすすめ②

東京大学地理過去問

スタディサプリで論述の基本的な考え方を学び終えたら、東大の過去問で実践演習を積みましょう。10年分ほど解き、未知の情報や、論述に使えるフレーズをノートにまとめます。未知の情報に関しては、教科書や参考書、地図帳、統計集などを参照し、関連する情報もあわせて学習することで効率的に身に着けることができます。問題は何周も繰り返し、解答を暗記するまで解き直しましょう。

いかがでしたか？ここまで東大地理の傾向対策・おすすめ参考書をご紹介してきました。やることは意外に少ないと感じた方が多いのではないでしょうか？そうなんです！学習段階もそこまで多くはないので、日本史・世界史に比べて短時間で合格点までもっていくことが可能です。しかしその分一つの参考書・一つの問題への密度を高め、何度も何度も解いて自分の体の一部になるまで繰り返し学習しなければなりません。地図帳や統計集など、地理学習の手助けとなる参考書も十分に活用し、東京大学地理を得点源にしていきましょう！
現論会では地理のほかにも英語・国語・数学をはじめ全科目の対策記事を設けさせていただいています！ご興味がありましたらぜひのぞいてみて下さい！最後まで読んでいただきありがとうございました！

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