【古文を得意に!】古文に頻出の敬語をマスターできる覚え方とは?
古文において、文法の重要性は述べるべくもありません。
そして古文文法において重要なものが、助動詞と敬語でしょう。
今回は、古文敬語を勉強するときに必要な考え方、そして東大生オススメの勉強法を解説していきます!
古文助動詞の勉強法はこちらの記事で解説しています!
敬語の特徴
現代語でも難しいとされる「敬語」ですが、その特徴と種類を覚えてしまえば簡単です!
助動詞を学ぶ時と同じですが、その文法がどういう特徴を持っているのか、そこを突き詰めて考えておく必要があります。
まず、古文における敬語は、謙譲語・尊敬語・丁寧語の3種類。
そしてここが重要ですが、そのそれぞれの使われ方が明確に定まっています。
尊敬語は、動作の主体に対する敬意。
謙譲語は、動作の受け手に対する敬意。
丁寧語は、話の聞き手に対する敬意
を表しています。
ここで重要なのは、この敬語の性質を使うことによって、古文読解で肝となる、「主語の把握」を簡単に行えるということです!
例えば、物語の中に、貴族とその使用人が出てきた場合、敬意を向けられるのは貴族だけですよね?
そうすると、尊敬語の動詞は家族が主語、謙譲語の動詞は使用人が主語と分かります!
このように敬語をマスターすることで、主語間違いによる致命的な読解ミスを防ぐことができるようになるのです!
ただ、例えば貴族が複数出てきた場合、互いに敬意を向けつつ、自分の動作にも敬意が払われますよね。
このように異なる種類の敬語を使う時、古文では、その順番が必ず決まっています。
それは謙譲語・尊敬語・丁寧語の敬語の順番です。
このようなミックス敬語に出会った場合も、落ち着いて文章を分解し、主語を把握していきましょう!
敬語の性質を使って主語を把握するのが古文のコツ!
古文敬語の覚え方
古文敬語は必須な知識が多いですが、紛らわしく覚えにくいのもまた事実。
オススメの敬語の覚え方を教えます!
さて、古文における敬語の大事さが分かったところで、その敬語の覚え方を解説していきましょう!
まず古文敬語が苦手だと考える受験生は、
「敬語の単語をちゃんと覚えていない」
「読解量が少ない」のどちらかであることが多いです。
受験に出てくる古文の敬語はあまり多種類ではありません。
まずは参考書などを用いて地道に覚えていく作業が必要です。
その際、語呂合わせなどで覚えるのはNG!
なぜなら、語呂合わせは、それ自体に意味がなく、一度忘れると思い出すのが非常に難しいからです。
語呂合わせの代わりに、有名な文章を丸ごと覚えるのをオススメしています!
例えば、
「世になく清らなる玉の男御子さへ生まれたまひぬ」
源氏物語
源氏物語の始まり、光源氏の生まれたシーンです。
これを見れば、たまふという動詞がよく分かります。
生まれる、の主体は光源氏ですからね!
さらに
「源氏になしたてまつるべく思しおきてたり」
源氏物語
という一節もあります。
これは、光源氏に対する謙譲語「たてまつる」と、発言者である桐壺への尊敬語「思しおきつ」が使われています。
このように有名なフレーズの中には自然に敬語が使われているため、自然な文脈で敬語を暗記していくことができます!
これに加えて、問題演習を通じた読解量の増強を経て、古文敬語の知識・読み取り方・判別などがスムーズにできるようになります!
非常にオススメの覚え方ですよ!
古文の敬語は、有名なフレーズとともに覚える!