【速報!】2026年度共通テスト『生物基礎』を翌日講評
2026年1月17日、1月18日に行われる大学入学試験共通テストについて、今年も翌日分析と講評を行います!
2027年の共通テストを攻略するためのおすすめの参考書ルートや勉強法も紹介しているので、
ぜひ最後までご覧ください!
監修

現論会ジャーナル編集長 寺田貴博
開成中学校・高等学校を経て東京大学農学部を卒業。
現論会を運営する株式会社言楽舎の取締役。
「大学受験参考書を知り尽くしたコーチング指導のプロ」として、日々難関大受験生の自学自走と第一志望校合格をサポートしている。
今年も現論会でコーチを務める現役難関大学スタッフが実際の試験時間で解いて、徹底分析をしてくれました!
全体講評
今年度の生物基礎は、昨年度と比較してやや易化しました。生物学的な思考力さえあれば素直に正解へと辿り着ける、受験生の実力が極めて適正に反映されやすい試験構成だったと言えます。
その中で高得点を獲得するために要求されたのは、まず知識を道具として使う応用力です。用語を覚えていることは大前提として、既習の知識を用い、初見のデータをいかに解釈するかという、知識の運用能力が問われました。
さらに、これらを試験時間内で処理するためには、決して短くはないリード文に圧倒されず、解答に必要な情報だけを素早く抽出する情報処理をするための読解力も変わらず求められました。
総じて、今年度の生物基礎は、盤石な基礎知識と生物的な思考力のセットが、そのまま得点に直結する良質な問題セットだったと総括できます。
【正解について】
2026年度共通テスト『生物基礎』の解答(正解)はこちら(大学入試センターHPに遷移します。)
試験形式
試験時間 30分(目安)
配点 50点
大問数 15問
マーク数 16個
問題構成
| 大問 | 出題分野 | 設問数 | マーク数 | 配点 |
| 第1問 | 生物の特徴と遺伝情報 | 4問 | 5こ | 16点 |
| 第2問 | ヒトのからだの仕組み | 6問 | 6こ | 18点 |
| 第3問 | 生物の多様性と生態系 | 5問 | 5こ | 16点 |
各大問の講評
第1問
Aパート:生物の共通性、光合成と呼吸の収支
前半の細胞に関する問題は、植物特有の構造と、全生物に共通する構造を正確に区別できていれば、迷うことなく即答できたはずです。
後半は緑色個体と白色個体のCO2吸収速度を比較するグラフの読み取りでした。 一見複雑に見える白色個体という設定も、冷静に光合成機能を失い、呼吸だけを行っている植物と定義できれば、グラフのマイナス値の意味がすんなりと理解できます。光合成と呼吸の収支という生物基礎の重要概念を、実際のデータとリンクさせることができるかを問う非常に解きやすいパートでした。
Bパート:DNAの構造、半保存的複製
Bパートでは、遺伝子のミクロな世界を頭の中でシミュレーションできるかが問われました。 DNAの塩基組成に関する基本的な知識問題に加え、この大問の山場となったのが半保存的複製に関する考察です。
DNAの2本鎖がほどけ、それぞれが鋳型となって新しい鎖が作られるプロセスを頭の中で映像化し、標識された鎖と新しい鎖がどのような比率で分配されるかを数的に処理する論理的思考力が必要でした。単なる知識の確認にとどまらず、遺伝子の挙動を動的に理解しているかを問う出題だったと言えます。
第2問
Aパート:自律神経の働き、体温・発汗量のグラフ読み取り
Aパートでは、体内環境の維持に関するオーソドックスな知識と、グラフ処理能力が問われました。
差がつきやすいのは、運動時と安静時加温時の体温変化・発汗量を比較するグラフ考察です。運動開始直後に体温が急上昇しているのはなぜかという問いに対し、筋肉での熱産生という生理現象をグラフの動きとリンクさせることができたかがポイントでした。グラフの形と言葉を対応させるという、生物ならではの読解力が試されました。
Bパート:獲得免疫、ワクチンの効果と感染者数データ
Bパートは、今年度のハイライトとも言える出題でした。新型コロナウイルス感染症やワクチン接種を題材に、免疫の仕組みが問われました。
この大問の山場は、最後に配置されたワクチン未接種者・1回接種者・2回接種者の感染者数推移を示すグラフの読み取りです。一度抗原が入ると免疫記憶ができ、次の侵入に対して素早く強力に反応するという教科書の原理を、実際のパンデミックのデータに当てはめて解釈できるかが問われました。ニュースでみたような事実を生物学の知識として冷静に分析できるかという知識の運用力が、高得点の鍵を握りました。
第3問
Aパート:一次遷移、乾燥耐性と光合成
Aパートでは、裸地に植物が侵入し森林へと変化していく遷移の過程が問われました。土壌の形成や森林限界といった基本知識に加え、植物の乾燥耐性を調べる実験データの読み取りが出題されましたが、ここは非常に典型的な考察パターンでした。基礎トレーニングを積んでいれば、特段迷うことなく正解を選べた問題です。
Bパート:種間関係、間接効果
差がついたのは、このBパートです。在来種と外来種、そして捕食者である魚類という3種の生物の「食う・食われる」の関係を考察する問題でしたが、単純な食物連鎖の知識だけでは太刀打ちできませんでした。
ここで要求されたのは、複数の実験結果を統合する力です。問題文から行動習性のデータを掛け合わせる必要がありました。捕食者がいると、むしろ在来種の個体数が回復するという一見直感に反する現象が、競合相手の外来種の個体が減ることに由来するからという事実を論理的に導き出せたかが勝負の分かれ目です。
前年度との共通テストとの比較
今年度の生物基礎は、判断に迷う紛らわしい選択肢はなく、全体的な難易度は易化しました。基礎知識と読解力があれば素直に正解できる、生物基礎の完成度が点数に反映されやすい試験構成となりました。
分量面では、大問3題という構成は変わりませんが、解答数が昨年の17個から16個へと減少しました。たった1つの減少ですが、設問の素直さと相まって、試験時間に対する圧迫感は昨年度よりも軽減されています。
出題の質に関しても、図表が難解すぎて読めないという理不尽さはありませんでした。代わりに、第2問のワクチンや第3問の外来生物のように、与えられた条件を整理して論理を積み上げれば正解に辿り着ける良問が中心であり総じて解きやすい問題セットでした。
新高3生・高2生へのアドバイス
多くの受験生にとって、生物基礎はそこまで時間をかけられない科目でしょう。だからこそ、今回の共通テストのような試験で効率よく高得点を狙うためには、学習時の意識が重要になります。
まずは、丸暗記より図で理解することです。用語を必死に書き出して覚えるよりも、資料集の図やイラストとセットで仕組みを理解する方が遥かに近道です。常に現象の流れをイメージできるようにしましょう。
また、普段の演習をデータ慣れの場にすることも不可欠です。共通テストでは教科書にないグラフが必ず出題されますが、その答えはすべてグラフの中に隠されています。演習の際は、暗記の確認だけで終わらせず、初見のデータを読み解くトレーニングの機会としてフル活用してください。
来年共通テストを受験する方へ!おすすめ勉強戦術を紹介!
来年(2027年度)以降の共通テストを受験するみなさんに、現論会の戦略をご紹介します。
- 共通テストで必要な合計点を考える
- 生物基礎の目標点を決める
- あと1年(~2年)でどのように勉強していくか計画する
勉強の方針
生物基礎は、正しい手順で学習すれば短期間で高得点が安定する科目です。以下のような参考書ルートで必要な力を培っていくことができます。

80%台が目標の場合
多くの国公立文系志望者や、中堅私大利用の方が目標とすべきラインです。基礎の徹底だけで到達可能なので、細かい考察に深入りせず、教科書レベルを穴なく仕上げることを優先します。
田部の生物基礎をはじめからていねいに【改訂版】

教科書のように堅苦しい説明ではなく、語りかけるような講義口調で進むため、読むだけで現象のストーリーが頭に入ってきます。 図解が非常に大きく、豊富なイラストで視覚的に理解できるのが最大の特徴です。まずはこの1冊を読み込んで、生物基礎の基礎を身につけましょう。
90%以上を目指す場合
最難関国公立文系などの上位層が目指すべきラインです。考察力が鍵であり、知識があるのは大前提でそれを使いこなすトレーニングが必要です。
改訂版 リードLight生物基礎

90%以上を狙うために絶対に必要なのは、基礎知識の高速処理です。 この本は用語の穴埋めから基本的な計算問題まで網羅されており、これを完璧に仕上げることで試験本番での迷う時間を削ぎ落とせます。考察問題に時間を残すためにも、この1冊で基礎体力を盤石にし、基礎問題に即答できる実力を完成させてください。
生物の勉強法はこちらもチェック!
ライター
現論会ジャーナル編集部 大広純也
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