【2025最新版】長文読解に必須のスキル!!英文解釈を攻略


「英文解釈をどのように勉強を進めて良いかわからない。」 「英文解釈の勉強はいつの時期にすれば良いの?」 このようなお悩みに徹底的にお答えしていきたいと思います!
そしてこのサイトでは以下の内容を詳しく解説していきます!
- 英文解釈の全体像と具体的な勉強方法
- 英文解釈に適した参考書や問題集
- 偏差値70に到達するための効果的な学習戦略
また、英文解釈を勉強する前に、英語の勉強法の全体像がわからないという人は下記の記事を参考にしてみてください!
英語の勉強法の詳しい情報についてはこちら
英文解釈の攻略法
英文解釈とは?

英語の勉強法は「単語」「文法」「英文解釈」「長文読解」という段階に分類できます。
単語
英語の4技能すべての基礎になる、英単語と英熟語を学習する段階です。 今後学習をしていく「文法」「解釈」「長文」「英作文」などの各段階においても、単語の習熟度が低いと勉強効率が落ちるため、英語学習において最も重要な段階です。
文法
英語のなかで最も触れる頻度も高く、重要度も高いのが文法です。4技能の基礎にあたります。 究極的には英文法が身についていれば、解釈や英作文も専用の対策をせずともできるようになりますが、現実的にはそうはなりません。 大切なことは、文法は完璧主義になりすぎずに軽く勉強をしておき、その後に各学習段階で特化して勉強していくことです。
英文解釈
解釈というのは、「読んだり聞いたりするのに必要な文法」を学ぶことです。言い換えると「英文の構造を掴む訓練」のことです。英語は配置の言語と呼ばれるほど文構造に敏感な言語です。逆にいうと文構造さえ掴んでしまえば、簡単に意味を掴むことができます。「解釈」の訓練をしっかり行えば、ゆっくりとですが確実に英文を読むことができます。
長文読解
長文はただ解くのではなく、再現性を持って点数を取ることが大切になります。そのためには長文の読み方と解き方を身につけたうえで、同じやり方で問題演習をしていくことが重要になります。
上から順に英語の基礎を積み上げていき、最終的に入試問題にも対応できる英語力を身につけていく必要があります。
特に、英文解釈とは文構造を捉え英語を正しく読むための技術のことを指します。単語や文法などの前提知識を活用しながら、文の骨格を理解する力を養います。
英文を一文ずつ丁寧に読む力がつくことで、長文を攻略することができます。
英文解釈の理解度が長文の理解度に直結するので共通テストを受験する人や志望大学の試験に長文読解が含まれる受験生はここが英語の正念場になるでしょう。
英文解釈を学ぶ3つのメリット
問題を解く?

英文解釈の学習は、単語や文法といった基礎知識を、実戦で使える「真の英語力」へと引き上げるための重要なステップです。単に知識を蓄えるだけでなく、それを活用して複雑な英文を読み解く技術を身につけることで、以下のような大きなメリットが得られます。
1. “なんとなく”から“根拠”を持って読めるようになる
単語と文法をある程度学習した多くの受験生が陥りがちなのが「フィーリング」で英文を読むことです。簡単な文章ならそれで通用するかもしれませんが、入試レベルの複雑な長文では、曖昧な理解では設問に正答できません。英文解釈は、英文の主語(S)・動詞(V)といった文の骨格や、修飾語句(M)の範囲を正確に把握するトレーニングです。このスキルが身につくと、文章の論理展開や因果関係を正確に追えるようになり、「なんとなく雰囲気で選ぶ」のではなく「根拠を持って判断できる」ようになります。
2. 単語・文法を“使える知識”に変換できる
英文法はルールブックのようなもので、一つひとつの文法項目を理解することは大切です。しかし、複数の文法事項が複雑に絡み合った実際の英文を前にすると、「どの文法ルールを適用すればいいかわからない」という状況に陥りがちです。英文解釈は、まさにこの「文法知識と実際の英文の橋渡し」を担います。学習した文法知識を、実際の英文の中で見つけ出し、適用する訓練を繰り返すことで、単なる暗記で終わっていた知識が、実戦で通用する”使える武器”へと変化します。これは、英作文や和訳問題でも大きな強みとなります。
3. 複雑な英文でも安定したスピードで読めるようになる
英文解釈を身につけることは、結果として長文読解のスピード向上にも繋がります。一見矛盾しているように感じるかもしれませんが、これは「読む速度の安定」が鍵となります。英文解釈を学んでいないと、複雑な構文に出くわすたびに思考が止まり、読解スピードが不安定になります。一方、解釈力を身につけると、どのような複雑な文構造であっても、正しい読解プロセスを瞬時に適用できるようになります。これにより、難解な文章でも迷うことなく読み進められるようになり、結果的に長文全体を安定したスピードで読み切る力が身につきます。大学入試の制限時間内で正確に問題を解くためには、この「安定した読解スピード」が不可欠です。
英文解釈の勉強法
先ほど説明した通り、英文解釈は単語・熟語や文法を基に成り立つ学習段階になります。
まだ、単語・熟語や文法の学習が進んでいない方は、まず以下の記事を参考に英文解釈の基盤を固めることをお勧めします。

次に具体的な英文解釈の勉強法について紹介します。
STEP 0. 解釈の問題集に取り組む
この後の項目で解説する「おすすめ参考書と効果的な学習戦略!!」において紹介されるような解釈の問題集に取り組みましょう。
STEP 1. 解説を見ながら英文構造を完全に理解する
英文解釈の問題に取り組んだら、まずはすぐに解説を確認しましょう。この段階では、単に答え合わせをするのではなく、英文の構造を完全に理解することが最も重要です。
- 主語(S)・動詞(V)・目的語(O)・補語(C)の確認:英文の骨格となる要素を正確に特定します。これにより、文全体の意味の土台を築きます。
- 修飾語(M)の特定:どの部分がどの単語や句を修飾しているのかを明確にします。形容詞句や副詞句、関係詞節などの役割を理解することで、文の意味が立体的になります。
- 文法事項の適用:関係詞、分詞構文、倒置、省略など、特定の文法事項がどのように使われているかを確認します。これにより、ただの単語の羅列ではない「文」としての意味を深く理解できます。
このプロセスを通じて、英文の論理的な構造や各文の役割について徹底的に分析しましょう。分からなかった点はその場で解決し、「なぜこの和訳になるのか」を自分の言葉で説明できるレベルまで深く掘り下げることが、次のステップへ進むための鍵となります。
STEP 2. 自分で全文を翻訳し、アウトプットする
解説を読んで理解しただけでは、まだ自分の力として定着していません。次のステップでは、解説を見ずに、自分で一文ずつ丁寧に翻訳してみましょう。
この作業は、ただ日本語に直すだけではありません。
- 英文の語順と日本語の語順の違いを意識する:英語の文法や語順、語彙のニュアンスを、自然な日本語にどう置き換えるか工夫します。これにより、英語の思考回路をより深く理解できます。
- 文脈に合った語彙を選ぶ:一つの英単語に複数の意味がある場合、その文脈に最も適した日本語訳を選択する練習になります。
- 曖昧な理解を明確にする:少しでも曖昧な部分があると、自分で翻訳する際に手が止まります。この段階で、自分の理解がどこまで正確かを測ることができます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、アウトプットの練習を何度も繰り返すことで、英文を正確に読み解く力が飛躍的に向上します。
STEP 3. 音読を繰り返して、英文を読む速度を上げる
最後に、完璧に理解し、自分で翻訳できるようになった英文を、繰り返し音読していきましょう。
- 頭の中で英文構造を素早く処理する訓練:音読は、目で英文を追いながら声に出すため、頭の中で英文の構造を瞬時に把握する回路を強化します。
- リズムとイントネーションを意識する:ネイティブが話すような自然なリズムで音読することで、英語の感覚が身につき、速読力の基盤を築くことができます。
- リスニング力の向上:耳から自分の声を聞くことで、リスニングにも良い影響があります。目と耳で同時に英語を処理する力を養うことは、入試の長文やリスニング問題で非常に有利になります。
音読を通じて英文を速く、正確に理解する力を高めることは、試験で限られた時間内に多くの問題を解くために不可欠なスキルです。この3つのステップを丁寧に繰り返すことで、英文解釈のスキルは確実に向上し、長文読解の正答率とスピードに直結するでしょう。
- 解説・和訳を見ながら英文構造を全て理解する
- 全文翻訳する
- 繰り返し音読をして、英文を読む速度をあげる
おすすめ参考書と効果的な学習戦略!!

現論会でも使用している、【2025最新版】志望校レベル別おすすめ参考書と効果的な学習戦略を紹介します。
ここでは、英文解釈の学習に特化した、おすすめの参考書とその効果的な使い方を、具体的な学習ステップに沿って解説します。
東京一科、難関国立医学部レベル(偏差値70~)
🔹 対象: 最難関大学を志望し、合格圏内に入りたい人
🔹 目標: 東京一工・医学部の二次試験で高得点を取る
おすすめ参考書
ポレポレ英文読解プロセス50

学習戦略
このレベルの受験生は、英文解釈の基礎はすでに習得済みです。『ポレポレ』を、難解な英文を深く読み解くための「思考法」を学ぶための教材として活用します。
【STEP 1. 解説を読んで英文構造を理解する】
- 1問1問に時間をかけ、自力でどこまで考えられるか限界まで挑戦してから解説を読みます。
- 解説を読む際は、「なぜその訳し方になるのか」という著者の思考プロセスを追体験することを意識し、自分の考え方との違いを徹底的に分析します。
- 多義語のニュアンスや文脈に応じた解釈を学び、曖昧さをなくします。
【STEP 2. 全文翻訳に挑戦する】
- 解説を読んだ後、何も見ずに自力で和訳します。
- この和訳は、入試の和訳問題で満点を狙うための練習です。不自然な表現や曖昧さが一切ない、洗練された日本語訳を目指しましょう。
- 模範解答と自分の和訳を比較し、表現の差を細かく分析します。
【STEP 3. 繰り返し音読する】
- ポレポレの例文は、論理的で美しい文章が多いため、毎日継続して音読することで、最難関レベルの英文に抵抗感がなくなり、初見の長文でも臆することなく読み進められるようになります。

このレベルでは、『ポレポレ』の例文一つひとつから、入試で問われる本質的な思考法を学び取ることが最重要!
あわせて読みたい
旧帝大、難関国公立、早慶レベル(偏差値~65)
🔹 難関大レベルを目指し、共通テスト9割以上を狙いたい人
🔹 難関大二次試験で合格点を取れるようにする
おすすめ参考書
大学受験スーパーゼミ 徹底攻略 英文解釈の技術100

学習戦略
このレベルでは、『技術100』を応用力と時間配分を磨くための「実践訓練書」として活用します。
- 【STEP 1. 解説を読んで英文構造を理解する】
- 『技術100』の100の例文すべてを完璧にし、様々な文構造の解法パターンを増やします。
- 解説を読む際は、複数の文法事項が絡み合った複雑な文を、一つずつ丁寧に分解する意識を持ちましょう。
- 【STEP 2. 全文翻訳に挑戦する】
- 『技術100』の例文を使って、和訳問題や記述問題の練習をします。
- 自力で翻訳することで、文法知識をアウトプットする力が身につき、初見の文章でも戸惑わなくなります。
- 過去問で解けなかった長文を、『技術100』の解説を読むように文構造を分析し直すことで、知識を過去問に活かす訓練をします。
- 【STEP 3. 繰り返し音読する】
- 毎日『技術100』の例文を音読し、英文を読むスピードを向上させます。
- これにより、長文読解にかかる時間を短縮でき、本番での時間配分を有利に進めることができます。

このレベルでは、『技術100』で得た知識とスキルを、過去問演習で「使える力」に変換することがカギ!
地方国公立、GMARCH理科大、関関同立、共通テスト8割レベル(偏差値~60)
🔹 対象: 基礎はある程度できていて、共通テストで8割を目指したい人
🔹 目標: 共通テスト8割、二次試験の基本問題を解けるようにする
おすすめ参考書
入門英文解釈の技術70

学習戦略
このレベルでは、『入門70』を弱点克服と知識の体系化のための「基礎固め」として徹底的に活用します。
- 【STEP 1. 解説を読んで英文構造を理解する】
- 70の例文すべてで、S/V/O/C/Mを振る練習をします。
- 解説を熟読し、なぜその和訳になるのか、なぜその文法が使われているのかを完全に理解します。
- 曖昧な理解をなくし、知識を正確に活用する力を養います。
- 【STEP 2. 全文翻訳に挑戦する】
- 『入門70』の例文を使って、自分で一文ずつ丁寧に翻訳してみましょう。
- このアウトプットの練習は、自分がどこまで文構造を正しく理解しているかを確認するのに最適です。
- ミスの原因が「構文の誤解」だった場合、英文解釈の観点からその原因を分析し、同じミスを繰り返さないようノートにまとめます。
- 【STEP 3. 繰り返し音読する】
- 『入門70』の例文を毎日継続して音読しましょう。
- これにより、英文を瞬時に構造化するスピードが上がり、速読力の基盤を築くことができます。

このレベルでは、『入門70』を完璧にし、英文解釈の基礎を盤石にすることが鍵!
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まとめ
英文解釈は、単語や文法といった「知識」を「使える技術」へと進化させるための不可欠なステップです。この記事で解説したように、英文解釈のスキルを身につけることは、単に和訳問題を解けるようになるだけでなく、長文読解の安定性やスピード向上、さらには英作文の正確性にも直結します。
あなたに合った一冊から始めよう
あなたの現在の学力レベルに合わせて、最適な参考書から学習を始めましょう。
- 基礎固めには『入門英文解釈の技術70』
- 応用力強化には『英文解釈の技術100』
- 思考力養成には『ポレポレ英文読解プロセス50』
それぞれの参考書で、「解説の確認」「全文翻訳」「音読」という3つのステップを丁寧に実践することが、英文解釈攻略の最短ルートです。
英文解釈のその先へ
英文解釈を完璧にしたら、次は長文読解の実践演習に移りましょう。英文解釈で得た「正確に読む力」を武器に、長文の論理展開を素早く掴む練習を重ねれば、志望校合格に必要な英語力は間違いなく身につきます。
もし、どの参考書から始めれば良いか迷っている、あるいは自分の学習法が正しいか不安を感じているなら、ぜひ一度、プロの専門家にご相談ください。
あなたに最適な学習計画を立て、志望校合格まで徹底的にサポートします。
監修

現論会ジャーナル編集長 寺田貴博
開成中学校・高等学校を経て東京大学農学部を卒業。
現論会を運営する株式会社言楽舎の取締役。
「大学受験参考書を知り尽くしたコーチング指導のプロ」として、日々難関大受験生の自学自走と第一志望校合格をサポートしている。