【速報!】2024年度共通テスト化学基礎を当日講評
全体の感想
全体の形式は例年通りで変化はなく、設問数、マーク数ともに減少した。
第1問の小問集合では、知識問題や計算問題が出題されるが、グラフが絡んでくる問題に関しては思考力が必要な問題となった。
第2問は、宇宙ステーションの空気制御システムがテーマの問題であったが、文章を読み進めながら、見たことのない反応式であっても問で何が問われているのかを的確にとらえることで、高得点を狙っていきたい。
試験形式
試験時間 理科基礎2教科合わせて60分
配点 50点(第1問30点、第2問20点)
大問数 2
マーク数 18
問題構成
大問 | 出題分野 | 設問数 | マーク数 |
第1問 | 小問集合 | 10問 | 10 |
第2問 | 電気分解 | 3問 | 8 |
各大問の講評
第1問
第1問では、10問の小問が出題された。全体としては、基本的な知識問題や計算問題が多く、難易度としては例年通りであった。
問1では、常温・常圧での単体の状態を答える問題。
問2では、第4周期までの典型元素に関する問題。
問3では、物質の状態変化が含まれている記述を選ぶ問題。
問4では、化学電池に関する問題。
問5では、ケイ素と二酸化ケイ素に関する問題。
問6では、4つの気体から容器に詰められている気体を答える問題。
問7では、メタンの完全燃焼した際の生成する二酸化炭素の質量を答える計算問題。
問8では、酸、塩基及び酸性と塩基性に関する問題。
問9では、物質の酸化数を求める問題。
問10では、混合気体に含まれる物質の物質量を求める計算問題。グラフからの読み取りもしなければならないので、難しく感じた人も多くいただろう。
問3、問5、問10に関しては、細かい知識やグラフを読み取る計算問題なので、差が付く問題といえるだろう。
第2問
第2問では、宇宙ステーションの空気制御システムに関する問題であった。サバティエ反応という受験生があまり目にしたことのない反応がテーマの問題であったが、この反応を知らなくても問題を読み進めていけば十分に解答可能な問題である。
問1では、電気分解に関する問題。
問2aでは、原子の酸化、還元を判断する問題。
問2bでは、与えられた反応式から、生成できる二酸化炭素の物質量が最も多い反応式を選ぶ問題。
問2cでは、5つの分子から無極性分子を2つ選ぶ問題。
問3aでは、反応式から生成される水の質量を求める問題。
問3bでは、1molの二酸化炭素を使用したときに使用する水素と水の物質量の関係を表したグラフを選ぶ問題。この問題は、グラフの意味と反応式の係数をみてグラフを選択しなければならない。
問3cでは、二つの与えられた反応式から生成する水の質量を求める計算問題。
問3に関しては計算問題とグラフを読み取る問題であり、複数の過程を経る計算問題もあったので、計算問題に対する苦手意識をなくして、しっかりと得点できるようにするべきである。
前年度との共通テストとの比較
2023年度の化学基礎に比べて、基本的に形式の変化はなく、難易度に関しても例年通りといえる内容だった。小問集合では、様々な分野からの知識問題が出題がされるので幅広い、正確な知識で対応しなければならない。問2では、文章を読みながら化学反応式を用いて、計算問題やグラフを選ぶ問題が出題されたが、正確に読み進めていけば、十分に解答可能な難易度である。
ライター、監修
東京工業大学工学院在籍。
現論会ジャーナル数学・理科担当主任。
現論会渋谷校教室長。
現論会では受験生のコーチング指導も行っている。
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