【効率的!】定着率が段違い!東大生の古文助動詞の覚え方!
古文をやっていく上で必要不可欠な文法。
その中でも一番重要性が高いと言えるのは、「助動詞」ですね!
古文が苦手な人は、この助動詞をうまく使えてない可能性が非常に高いです。
これを克服するために必要な勉強と、東大生がオススメする「助動詞の覚え方」を徹底解説します!
執筆者
現論会ジャーナル編集長 寺田貴博
開成中学校・高等学校を経て東京大学農学部を卒業。
現論会を運営する株式会社言楽舎の執行役員。
「大学受験参考書を知り尽くしたコーチング指導のプロ」として、日々難関大受験生の自学自走と第一志望校合格をサポートしている。
助動詞の接続とは
助動詞をきちんと覚えるためには、必ず「接続」について知っていなくてはなりません。
古典文法における基礎中の基礎ですよ!
助動詞の重要な性質として、直前の動詞などの活用形が定まっている!というものがあります。
動詞に限らず、形容動詞なども含めた活用できるもの(用言)は、未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形の形を持っていて、この助動詞はこの活用形の後でしか使えない!というような状態になっているのです。
この「接続」という性質をうまく使うと、助動詞の意味をきちんと捉えることが出来ます!
そしてこれこそが助動詞のマスターに必須なのです!
例えば、「ぬ」
例えば、助動詞「ぬ」。
有名なジブリの映画、「風立ちぬ」は、風が立ったという意味になりますが、これは完了の「ぬ」は連用形接続だという決まりを知っていれば迷うことなく判断できますね。
接続を理解していれば、決して否定の「ず」が活用した「ぬ」と勘違いすることはないのです!
助動詞の活用
古文の助動詞においてもう一つ必要な観点は、「活用」。
同じ助動詞のようでいて、全く違う助動詞が使われているということもあるのです!
助動詞の接続が大事だという話をしてきましたが、それに加えて「活用」も非常に大事です。
一見同じ助動詞を使ったように見える文でも、実は活用を細かく分析していくと違う助動詞が使用されたことがわかるのです!
先ほど例に出した「ぬ」ですが、ここで、「ず」の活用を見てみましょう。
未然 ず
連用 ず
終始 ず
連体 ぬ
已然 ね
命令 ◯
お気づきでしょうか、連体形が「ぬ」になっていることを!
このように、古文の助動詞は形を変えていろんな所に現れます。
これを見抜くために、接続と活用をきちんとマスターしておかねばなりません!
〇〇せぬ人、というように体言に接続した活用だなというように見抜いていく必要があるのです!
これが古文読解において基礎中の基礎。
毎回考え込むことなく、接続を当てられるようになるまで、インプットを重ねましょう!
助動詞は、接続と活用をマスターすれば必ず判断できる!
古文助動詞の覚え方
さて、古文助動詞の重要性はわかったものの、どうやって覚えたらいいのかわからないよというあなたに、東大生が実際にしていた覚え方を伝授します!
古文助動詞を覚える上でのスタンダードは、参考書や教科書に必ずある助動詞の一覧表。
基本的にはこれを丸暗記していく方針です。インプットというのはそういうものです。
ただ、それをサポートする覚え方があります。
まず良くない覚え方としては「語呂合わせ」。
語呂合わせ自体を覚えるのが大変ですし、忘れてしまった時に意味のある文章ではないので、思い出すのが非常に難しいです。
したがって、筆者がオススメするのは有名な文の中で覚えること!
例えば、土佐日記の書き出し。
男もすなる日記といふものを女もしてみむとするなり
という文がありますが、ここでは、「なり」が伝聞と断定、「む」が意思で使われていますよね!
特に二つの意味で出てきている「なり」は、「す」という動詞がきちんと接続に合わせて活用しているので非常に良い例文となっています。
他にも
逢ふことの絶えてしなくはなかなかに人をも身をもうらみざらまし
といったような反実仮想の有名な和歌などもあります。
こうした覚えて意味のある文の中で使うことで、古文力の底上げ、ひいては教養も身につきます!
オススメの覚え方ですよ!
古文助動詞は、有名な文章と共に覚えることで定着率アップ!