【コツを伝授】模試で数学の実力発揮するための戦略と復習法
模試でいつもの実力が発揮できない・・・
もっと時間があれば解けたのに・・・
ケアレスミスをたくさんしてしまった・・・
一度の模試が終わると、このようにぼやく数学受験生がたくさん現れます。
どうして普段の実力を出せないのか。
それにはきちんと理由があり、正しい考え方と勉強によって、知らない問題でも対処できる数学力が身につきます!
執筆者
現論会ジャーナル編集長 寺田貴博
開成中学校・高等学校を経て東京大学農学部を卒業。
現論会を運営する株式会社言楽舎の執行役員。
「大学受験参考書を知り尽くしたコーチング指導のプロ」として、日々難関大受験生の自学自走と第一志望校合格をサポートしている。
模試で実力を発揮できない理由
模試で頭が真っ白になってしまい、数学で思うような成績を取れない受験生はちらほらいます。
彼らには共通する特徴があるのです!
まず、模試で実力を発揮できない理由について見ていきましょう!
このような受験生は得てして定期テストや問題集はできる一方で、模試になると実力が発揮できない!というパターンに陥っていることが多いです。
これの原因は二つ。
大きな一つ目の問題は、初見の問題を解くのに慣れていないこと。
何度も取り組んだ問題集や、一度やったことのある定期テストのような問題、すなわちあまり頭を使わなくても知識で解けてしまうような問題しかやれていない場合、ほとんどがこの問題を抱えています。
ですが、それは正しいルート。数学の基礎固めでは解法暗記が一番効きますから。
ただ、標準的な問題に取り組んでいかないと、いつまでたっても模試で点数を取ることはできません!
また、第二の問題は、模試特有の空気感や緊張感に気圧されてしまうパターン。
恐れや不安に狩られて焦ってしまい、緊張による見落としや計算ミスが頻発してしまうのです。
これは、場数を踏むことでしか克服できない課題。
本格的な受験生なら一年に何度も模試を受ける機会があると思います。
夏までにはこうした模試ノイローゼから脱せるように、意識して臨むことが大切です。
初見の問題演習不足・そして模試特有の緊張感が二大原因!
初見の模試数学を解いていくためには
数学ができない状態だと、数学ができる人たちがどのように頭を使って問題を解いているのかサッパリだ!という人も多いでしょう!
なので、今から初見の問題をどう解いていくかについてお答えします!
さて、基礎力が固まってはいるものの、未知なる問題に対応できず模試でうまくいかない時期は誰しも必ずあります。
この時重要なのは、数学における頭の使い方を知っておくこと。
数学ができる人は初見の問題をどうやって解いているのか考えてみましょう!
それは、端的にいうと
問題を切り分けて、樹形図的に解法を考えるという作業をしている!ということに尽きます。
問題の切り分けというのは、その問題を解くために解かなくてはいけない壁をリストアップすること。
確率漸化式などはわかりやすいですが、確率を紐解き、法則を導き、漸化式を立て、それを解く事で答えが出ますよね。
問題演習を重ねていくとこのような解答の順序、いわば解答案のレイアウトのようなものが頭の中に浮かぶようになるのです!
そしてそのあとは、樹形図的に解法が浮かんでいる状態が待っています。
樹形図とは、一つ目の解法をを試してみて、ダメだったら2番目の解法を試してみる、それでもダメなら根本から異なる第三の解法をやってみよう!という考え方のこと!
つまり、解法の細分化と、解法の樹形図化ができているかどうかで数学のできるできないは変わってくるということです!
また、これにはもう一つ効果があります。
それは、解答の道筋を問題を見ただけで立てることができるようになるので、時間配分にも応用可能であること。
これができれば気持ちに余裕ができ、模試や受験本番の緊張に心を乱されることがなくなっていくのです!
数学ができる人は、問題を見た瞬間、解答用紙のレイアウトを思いついている!
数学ができる思考力を手に入れるために
さて、数学における頭の使い方を学んだところで、模試のような道の問題に対処できるために、日頃からどのような勉強をしていくべきなのか、最後にまとめておきましょう!
数学では、問題を見た際に解法のイメージがいくつできるか。これにかかっていると言っても過言ではありません。
なので、日頃の勉強でも問題に対して解法を思いつけるような頭を作ろう!と意識することが大事です。
具体的には、一問一答のように、このタイプの問題の解き方はこれだと1秒かからず思いつけるようにすることです!
この意識をしながら、問題集も自分のレベルに合わせて、基礎→標準→応用とステップアップしていきましょう。
そして何度も復習を繰り返すことが数学ができるようになるためには欠かせません。
模試の復習においては、まず解答を見ずにもう一度解いてみることが大事。
緊張から解放されて、時間をかけたら解けるかもしれませんからね!
一度解いてみたあとは、どんな解法を組み合わせて解いているのかインプットしてきます。
不明な解法があったら、次見た時には解けるようにしておくようにしましょう。
3ヶ月後ほど経って忘れた頃に、もう一度1から解いてみるのも良い復習になりますよ!
まとめ
数学の模試が解けるようになるためには、解法を一発で思いつくようになるぞ!という意識を持って、初見の問題に対応する訓練をすることが必要です。
日頃の勉強でもこれを意識することで、確実に数学力が上がり、模試という場でも変な緊張に負けることなく、実力を発揮できるようになるはずですよ!