【速報!】2026年度共通テスト『歴史総合、世界史探究』を翌日講評
2026年1月17日、1月18日に行われる大学入学試験共通テストについて、分析と講評を行います!
2027年の共通テストを攻略するためのおすすめの参考書ルートや勉強法も紹介しているので、
ぜひ最後までご覧ください!
監修

現論会ジャーナル編集長 寺田貴博
開成中学校・高等学校を経て東京大学農学部を卒業。
現論会を運営する株式会社言楽舎の取締役。
「大学受験参考書を知り尽くしたコーチング指導のプロ」として、日々難関大受験生の自学自走と第一志望校合格をサポートしている。
今年も現論会でコーチを務める現役難関大学スタッフが実際の試験時間で解いて、徹底分析をしてくれました!
全体講評
前年度から出題傾向に大きな変化は見られなかったです。世界史の基礎知識と資料読み取りが必要で、両方を同時に求める問題も出題されていました。今年度は特に資料読み取りの重要度が増しました。難易度はやや難化だったといえます。読み取り問題でいかに正答率を高められたかが重要です。
【正解について】
2026年度共通テスト『歴史総合・世界史探求』の解答(正解)はこちら(大学入試センターHPに遷移します。)
試験形式
試験時間 60分
配点 100点
大問数 5問
マーク数 32
問題構成
| 大問 | 出題分野 | 設問数 | マーク数 | 配点 |
| 第1問 | 歴史総合 | 8問 | 8 | 25点 |
| 第2問 | 世界史上における「法」 | 7問 | 7 | 21点 |
| 第3問 | 歴史にふれるきっかけ | 6問 | 6 | 18点 |
| 第4問 | 「帝国」の在り方 | 6問 | 6 | 18点 |
| 第5問 | 税制度と社会変容 | 5問 | 5 | 18点 |
各大問の講評
第1問
歴史総合範囲からの出題で、範囲全体から偏りなく問題が選定されている印象です。標準的な難易度で、問題傾向に特殊なものもありません。
問1 近現代のパリについての読み取り問題
近現代のパリにおける、社会階層による住み分けについて冷静に取り組めば解答できる。
問2 フランス皇帝の在位期間の出来事
知識問題。日本史範囲の知識が必要。
問3 江戸・東京の都市構造の歴史
文化住宅など日本史範囲の知識が必要。
問4 東京都の住宅に関するグラフ読み取り問題
グラフの読み取り問題。列島改造や平成不況など日本史範囲の知識が必要。
B
問5 東南アジアにおける宗主国と植民地の関係
宗主国と植民地の組み合わせを覚えていれば、解答できる。
問6 日本統治時代の京城(ソウル)について
読み取り問題。政府開発援助か三・一独立運動の時期を把握できていれば解答できる。
問7 戦後の香港について
1950年代のアジアにおける戦争に関する知識と文章の読み取りが問われている。
問8 植民地都市における住民構成について
複数の資料を踏まえた読み取り問題。全体を踏まえた上で解答する必要がある。
第2問
世界史上における様々な法についての出題で、様々な時代、地域からまんべんなく出された。
問1 唐の律令制について
資料と会話から判断する必要がある。
問2 唐の官僚制について
中国史の官僚制の知識が必要。特に唐代での官僚制の知識が身についていれば、解答できる。
問3 中世ヨーロッパの荘園について
中世ヨーロッパにおける荘園の仕組みについての知識が必要。
問4 中世ヨーロッパの農奴について
農奴の移動の自由についての知識と資料から判断すれば解答できる。
問5 アフリカ分割について
アフリカ分割における欧米の植民地の位置についての知識が必要。
問6 読み取り問題
資料とパネルを読み取れれば解答できる。
問7 古代ローマの法について
コロヌスの移動禁止令を発布した古代ローマの皇帝が分かれば、解答できる。
第3問
歴史にふれるきっかけや歴史を伝える手段から出題された。特に図などから推察する問題が中心だった。
問1 フランス革命について
フランス革命の出来事についての年代整序問題。フランス革命についての漫画からバスティーユ牢獄襲撃を読み取り、フランス革命前後の出来事が理解できていれば、解答できる。
問2 フランス革命期における女性の役割について
ヴェルサイユ行進とナポレオン法典についての知識を必要とする。オランプ=ド=グージュで判断するのは少々厳しいかもしれない。
問3 「歴史の記録」に関して時代・地域を横断的に問う問題
叙述形式など各資料の特徴を理解できていると解答できる
問4 絵画・風刺画から人物を特定し、それについての知識を問う問題
絵画・風刺画からセオドア・ルーズベルトを特定し、セオドア・ルーズベルトについての知識があれば、解答できる。
問5 グラフの読み取りと社会主義経済の内容を問う問題
グラフの読み取り。加えて、カザフスタンが社会主義国であったことから、社会主義経済について知識があれば解答できる。
問6 ソ連についての正誤組み合わせ問題
十月革命の指導者がレーニンである知識と、パネルからの読み取り、を総合的に判断する必要がある。
第4問
歴史上における「帝国」について、資料などの読み取りが求められる問題が多かった。
問1 本文の語彙の意味を問う問題
「インペリウム」という語句の意味を資料から読み取ることができれば、解答できる。
問2 ローマ帝国の支配域の変化を並び替える問題。
ユスティニアヌス帝が地中海世界を再統一したということが理解できていれば解答できる。
問3 ムガル帝国について
ムガル帝国の皇帝についての知識が整理できていれば、解答できる。
問4 読み取り問題
資料から読み取ることができれば、解答できる。
問5 読み取り問題
「北のアメリカ」と「我らのアメリカ」を地理的位置関係から類推できれば解答できる。
問6 地域・時代を横断する正誤問題
様々な帝国の知識をしっかり把握できている必要がある。
第5問
世界史における税制度と社会変容について、時代・地域を横断する複合的な知識を問う問題が多く出題。
問1 明・清の税制についての出題
明・清の税制についての基本的な知識と資料読み取りで解答できる。
問2 オスマン帝国の税制についての出題
オスマン帝国の税制についての基本的な知識と資料読み取りで解答できる。
問3 経済学者リストについての出題
資料読み取りと、貿易に関係した税制度への理解が問われた。
問4 第二次世界大戦後の体制について
第二次世界大戦の要因と戦後の経済協力体制を理解していれば解答できた。
問5 読み取り問題
大問全体を通して資料を読み取れれば解答できる。
前年度との共通テストとの比較
資料・会話文問題が前年度より大幅に増加し、資料を読み取りつつ、知識を活用して解答する必要があります。歴史総合分野の出題も、日本史分野の学習をしていないと解答しにくい問題が出題された。時代、地域を横断して複合的に世界史を理解しておく必要があります。
かなり資料や会話、リード文を読む必要があり、時間はかなりかかると予想されます。
知識自体は、基本的なもので対応可能なため、資料読み取りなどの形式に慣れることがより重要になったと言えます。
新高3生・高2生へのアドバイス
資料を読み取りつつ、知識を活用しないと解けない「思考力」を問う問題が多く出題されます。知識自体は基本的なものが多いので、まずはそこを固めましょう。
歴史のおおまかな流れをまず押さえ、出来事の因果関係を整理しましょう。また、時代のタテとヨコを意識しつつ、時代の前後感覚を掴みましょう。資料問題などには、過去問や模試などで、形式に慣れる必要があります。
来年共通テストを受験する方へ!おすすめ勉強戦術を紹介!
来年(2027年度)以降の共通テストを受験するみなさんに、現論会の戦略をご紹介します。
- 共通テストで必要な合計点を考える
- 世界史の目標点を決める
- 時代や地域の得意不得意などを参考に、それぞれの目標点を決める
- あと1年(~2年)でどのように勉強していくか計画する
歴史総合・世界史探究の目標点別のおすすめ参考書は以下の通りです!

70点台が目標の場合
共テの頻出問題にそった効率的な対策をする
・整序問題など出来事の因果関係を聞く問題が多いので、まず基本的な歴史の流れを完璧にしましょう。
・知識自体はかなり基礎的なものが大半を占めているため、基本的な知識を重点的に扱っている参考書で効率的に学習しよう。
・基本的な知識が身についたら、過去問などに取り組み、傾向を早めに知り、学習に活かそう。
80点台が目標の場合
自分の落としやすい問題や共テ特有の問題に時間を使い点数を上げる
・資料読み取り問題で落とさない
・文化史や地図などのないがしろにしがちの対策を徹底する
・時代の流れ+年号まで確認
・共テの過去問や模試で問題演習をしっかり積む
ことが重要になってきます。
しかし、共通テストで聞かれる文化史や地図、年号などは大半が、教科書や先ほど紹介した『時代と流れで覚える世界史用語』でしっかりと対策できます。ですので、知識系はこれらの参考書を完璧にしつつ、過去問などに早めに取り掛かり、問題演習を積むことが高得点に繋がると言えます。
90点台が目標の場合
周りが解けない問題や少し細かい知識の問題、歴史総合の問題などをしっかり対策しましょう
問題の考え方・解き方に加えて、ミスの傾向や、問題文にあるヒントの見抜き方、似たような問題で間違えないようにするための考え方を学びましょう。
解くスピードにも意識して、見直しの時間を設けられるようになると、ケアレスミスでの失点が減ると思います。
①『きめる!共通テスト 歴史総合+世界史探究』

世界史が共通テストまででよい方におすすめのインプット本
共通テストまでに覚えておくべき重要知識が効率よく取り上げており、フルカラーかつ図も豊富に掲載されているので非常に覚えやすいです。
② 過去問に取り組む

『共通テスト過去問研究 歴史総合,世界史探究』は 本試験のみならず、追試験も収録し、計11回分の過去問・演習問題を演習できます。詳しい解説がついており、過去問にありがちな復習のしづらさのようなものは皆無です。こちらで過去問演習を積み、共通テストの形式に慣れましょう。
③『時代と流れで覚える!世界史用語』

通史を一通り学習した人におすすめです。
段落に複数空いている空欄を穴埋めする形で入試必修の重要語をアウトプットできる参考書です。
基本的な世界史用語を出来事の流れや因果関係と共に覚えられるので共通テストとの相性が良いです。
④『世界史探究 詳説世界史』

共通テストの出題は多くが、教科書をベースに作成されます。図やグラフ、地図などの周辺情報まで網羅できると点数に繋がります。
⑤『共通テスト 受験生の50%以下しか解けない「差がつく」問題と解き方 世界史』

大学入学共通テストとセンター試験で、50%以下の受験生しか解けなかった問題と、その類似問題です。これらの「難問」に挑戦し、その解き方を身につけて、他の受験生に差をつけましょう!
世界史の勉強法はこちらもチェック!
ライター
現論会教務部・現論会渋谷校教室長 松本康希
現論会ではただいま無料受験相談を実施しています!
現論会はオーダーメイドのコーチング指導をお届けしている塾で、 生徒一人ひとりに受験戦略や勉強法のアドバイスを日々お伝えしています。
受験にむけてどう勉強したらよいかわからない、ライバルの受験生はどのくらい勉強しているのか、どの参考書を使えばよいのかわからない……
このようなお悩みをお持ちの方は、現論会で無料受験相談を受けてみることをおすすめします!
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