【2025年最新版】新課程対応!共通テスト英語リーディングの対策の進め方とおすすめ参考書を徹底解説!
「共通テストのリーディング、何から対策すればいいのか不安…」
「量が多くて時間内に解き切れる気がしない…」
「二次試験対策とどう両立すれば良いの?」
このようなお悩みに徹底的にお答えしていきたいと思います!
この記事では以下の内容を詳しく解説していきます!
- 共通テストリーディングの特徴とその狙い
- 9割到達のための学習スケジュールと効果的な学習法
- 共通テスト対策に最適な問題集
また、共通テストリーディングの共通テスト対策に取り組む前に、 英語の勉強法の全体像がわからないという人は下記の記事を参考にしてみてください!
英語の勉強法の詳しい情報についてはこちら
共通テストリーディングを知る
まずは共通テストリーディングの基本情報をおさえましょう。

共通テスト英語リーディングは、試験時間80分・大問8題構成(解答数約40個前後)のマーク形式で行われます。選択問題はなく、すべての問題が必答となります。
第1問から第8問まで、パンフレットやブログの読解から始まり、物語文、小論文、Eメール、そして複数の意見や資料を統合する問題など、多岐にわたる形式の英文が出題されます。
特に後半(第5問以降)は文章量が非常に多く、長い物語文や複数の記事を読み解く必要があります。第8問では小論文の要約を作成する新傾向の問題も導入されています。
読む分量が非常に多いため、時間配分と情報処理の戦略がカギになります。また、新課程入試では単語力に加えて、文章から事実や意見を把握する読解力がより一層求められる傾向にあります。
新課程について知る
2025年度入試から新課程対応となり、大問数が6題から8題へと増加しました。特に新傾向の問題は、単なる読解力だけでなく、情報を整理・構築する力が問われます。これらを踏まえた上で、過去問をどのように活用すべきかを見ていきましょう。
①新課程での主な変更点
最も大きな変化は、大問数が6題から8題に増え、より実践的な情報処理が求められるようになったことです。 第4問に英文の推敲、第8問に小論文の要約作成といった新形式が登場しました。 試験時間は80分のままですが、設問ごとの切り替えが増えたため、時間配分の難易度がさらに上がっており、即座に要点を見抜く能力が不可欠になっています。また、語彙レベルも全体的に上昇しているので、より単語力も求められるようになりました。
②旧課程・センター試験の過去問活用法
新課程に完全対応した過去問はまだ少ないため、古い過去問も活用する必要がありますが、その際は使い分けが重要です。
旧課程 共通テスト(2021〜2024年): 大問構成は異なりますが、複数の資料から情報を読み取る形式は共通しているため、演習として非常に有効です。 特に第5問・第6問の長い文章は、タイムマネジメントの練習に最適です。ただし、新傾向の問題は含まれていないため、別途予想問題等で補う必要があります。
センター試験(〜2020年): 現在の共通テストのような情報整理の練習にはなりません。しかし、語彙・文法・構文把握などの英語の基礎体力を鍛えるドリルとしては優秀です。 形式慣れを目的にするのではなく、精読力を高めるための読解練習と割り切って使いましょう。
共通テストで問われる力とは?
共通テスト英語リーディングで問われているのは、単なる和訳能力ではなく、膨大な情報を処理し、論理的に流れを整理する情報処理能力です。
問題文には、Webサイト・ブログ・パンフレット・日誌・チャット画面など、実生活で見かける多様な媒体が多く登場します。これらをもとに、必要な情報はどこにあるかや書き手の意図は何かを瞬時に判断する力が試されます。また、共通テストでは、事実と意見を正確に識別し、複数の情報を統合する力も必要となります。
つまり、共通テストリーディングで高得点を取るには、単語の暗記量に加えて情報を取捨選択する能力と、論理構成を見抜く力がポイントになります。
次に、その力を効率よく養うための時期ごとの学習計画と対策法を見ていきましょう。
対策スケジュール

共通テスト本番までの期間で、どのように学習を進めていくかを明確にしておきましょう。
共通テスト対策は、二次試験対策を進める中で行わなければならないため、全体のスケジュール感をつかんでおくことが重要です。
時期ごとの目的を整理し、限られた時間の中で効果的に得点力を伸ばしていきましょう。
共通テスト対策に入るまでに(〜11月)
この時期は、共通テスト対策を意識するよりも、二次試験に必要な英語のスキルを磨くことを優先しましょう。志望校に合わせて、要約能力が必要なら要約のための練習をし、和訳や精読が必要なら精読の練習を徹底します。
また、単語・熟語と英文解釈に不安がある場合は、この時期までに補強しておきましょう 。焦って形式演習に入るよりも、時間をかければ確実に読めるという英語の地力を底上げしておくことが、結果的に共通テストの点数安定につながります 。
冬(11〜12月):形式と時間感覚を掴む
準備が整えば、ここからは共通テスト特有の形式に慣れ、時間内で解き切る感覚を身につける時期です。この段階では、単に問題を解くだけでなく、設問の該当箇所をいかに素早く見つけるかを鍛えることが大切になります 。
共通テスト英語リーディングは文章量が膨大で、すべての英文を前から真面目に訳していては時間が足りません。この時期は、過去問や共通テスト形式の問題集を使い、80分通して解く練習を重ねましょう。
解き終えた後は、どの問題で時間を使いすぎたのかやどの形式の問題で間違いやすいのかなど自分の失点パターンを明確にすることが重要です。
また、二次試験との両立を意識する人は、週単位で学習リズムを設計するのがおすすめです。日によって記述問題や共通テスト対策などテーマを分けることで、感覚を失うことなく対策を行えます。
直前期(1月):仕上げと最終調整
ここからは、本番に向けて仕上げと最終調整を行う段階です。時間を測って過去問や予想問題パックを解き、本番と同じ80分の感覚で処理する練習を続けましょう。
冬に身につけた感覚が活きているか、どの順番から解くか、大問ごとにどれだけ時間をかけるかの自分なりのルールを確認しておくことが大切です 。
また、不安な要素が残っている場合は、使い慣れた問題集や過去問の中の同じ形式の問題を使ってピンポイントで復習しましょう。これまでやってきたことの完成度を高めるのが合格への近道です。
共通テストリーディングへのアプローチ

共通テスト英語リーディングで点数が伸び悩む原因は、崩れないリーディングの型を持っていないことにあります。ここでは、得点力を劇的に安定させるアプローチを解説します。
設問から逆算して読む
共通テスト英語における最大の攻略法は、本文を読む前に何を探すべきかを設問から特定することです。漫然と上から一文一文丁寧に読み進めるのではなく、設問に含まれるキーワードを意識しながら、本文中の該当箇所の周辺で必要な情報を丁寧に探します。
解決の糸口は、多くの場合、キーワード周辺や段落の変わり目に隠されています。設問に先に目を通し、これから何を聞かれるのかやどのキーワードに注目すればいいのかを把握する。これだけで、全文を丁寧に読まなければならないというストレスから解放され、読む際の負担は劇的に減ります。分量の多い英語リーディングでも、最後まで集中力を保ちながら突破できるテクニックです。
情報を視覚的に整理する
英語リーディングでのミスは単なる語彙力不足だけではなく、膨大な情報量をまとめきれず処理落ちしてしまうことから生じます。問題文を思考のプロセスを可視化する場所として活用することで、こうした失敗は劇的に減らせます。
まず、重要な情報を視覚的に整理しましょう。固有名詞や数詞、設問に関する重要な情報に大きく丸をつけることはシンプルですが有効です。また、特に物語や記事は登場人物や時系列が複雑になりがちです。頭の中だけで整理しようとすると、読み返しの際に時間をロスしてしまいます。簡単な相関図や時系列メモを余白に書き出すことは、思考を整理することと同じであり、結果として解答スピードの向上につながります。
80分を制するための時間配分
解答すべき問題数が大問8題と多い英語リーディングでは、時間配分が最も重要です。例えば、比較的文章量の軽い第1問には時間をかけず、読み込みが必要な第6問の物語文や第8問の複数資料問題には10分強の時間を割くといったように、大問ごとの特性に合わせたタイムスケジュールが考えられます。
共通テストで失敗する一番の原因は、1つの長文や設問に固執して時間を浪費してしまうことです。特に英語は、厳しい制限時間の中で一度読むリズムが崩れると、焦りもあり内容が頭に入ってこなくなります。必ず練習の中で、自分が各大問に対して何分かければ最低限全問解答できるかを把握した上で、自分に最適なタイムスケジュールを組みましょう。
おすすめ参考書
共通テスト対策の問題集は、目的別に自分に合うものを使うことが大切です。
過去問

共通テスト本番のクオリティに最も近く、一番質が高い問題です。基本的にはここにある問題を解けるようにすることを最優先にします。
それぞれの特長と収録回数に合わせて選びましょう。まず、共通テスト過去問研究(赤本)は計8回分を収録されていて、解説は簡潔で要点が整理されており、本番形式に慣れる練習用として非常に使いやすい構成なのが強みです。対して大学入学共通テスト過去問レビュー(黒本)は、センター試験分を含めた最多の13回分を収録しており、詳しい解説で弱点を徹底補強したい人に向いています。
予想問題・パック系

実戦問題集や各予備校の出している予想問題中心の教材です。過去問に比べると問題の質にバラつきがあることもありますが、初見の誘導に乗る練習やマークシート形式への慣れとしては最適です。
テクニック・解法系

短期攻略 大学入学共通テスト 英語リーディング実戦編や大学入学共通テスト 英語リーディングの点数が面白いほどとれる本などの大問ごとの演習を通して共通テスト対策のためのパターンを掴む問題集です。ただ問題を解くだけでなく、共通テストを有利に進めるための解法パターンや時短テクニックなどの武器を仕入れるための教材です。ただし、共通テストは小手先の技術以上に英語の本質的な理解が問われる試験です。教科書レベルの基礎が伴っていない段階でテクニックに走っても点数は伸びません。基礎に不安がある場合は、まずそちらを最優先してください。
まとめ
2026年度入試に向けた、共通テスト英語リーディングの対策について解説してきました。
新課程になり読まなければいけない文章量がさらに多くなりましたが、恐れる必要はありません。共通テストが求めているのは、情報を整理し、論理的に要点を掴み、素早く処理するという地道な力です。
点数が取れないと嘆く前に、この記事で紹介したような設問をガイドにする読み方や書き込みによる整理術を試してみてください。戦略と意識を変えるだけで、点数は必ず伸びます。この記事が参考になり、本番で高得点が取れることを祈っています。
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監修者

現論会ジャーナル編集長 寺田貴博
開成中学校・高等学校を経て東京大学農学部を卒業。
現論会を運営する株式会社言楽舎の取締役。
「大学受験参考書を知り尽くしたコーチング指導のプロ」として、日々難関大受験生の自学自走と第一志望校合格をサポートしている。
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