決定版!塾選びガイド「塾予備校大全」

大学受験に向けた塾選びは、高校生にとってとても大切なステップです。
しかし、現在の塾市場はさまざまなタイプや指導スタイルが存在し、どこが自分に合っているのか迷う方も多いでしょう。
この記事では、高校1、2年生のために塾選びの基本と4つの主要なタイプ(集団授業型、個別指導型、映像授業型、コーチング型)について、詳しく解説します。

塾選びはプロにお任せください!
学習スタイルに合わせた塾選びは、成績を効率的に伸ばす鍵です。
本記事を通じて、それぞれのタイプの特徴を理解し、自分にぴったりの塾を見つけましょう。
自分に合った塾を選べば、大学受験における成果を最大化できます。
監修者

■柳生 好之(やぎゅう よしゆき)
■リクルート「スタディサプリ」現代文講師。難関大受験専門塾「現論会」代表。
■早稲田大学第一文学部総合人文学科日本文学専修卒業。
■「文法」「論理」という客観的ルールに従った読解法を提唱し、誰でも最短で現代文・小論文ができるようになる授業を行う。その極めて再現性の高い読解法により、東大など最難関大学を志望する受験生から現代文が苦手な受験生まで、幅広く支持されている。
■主な著書に、『大学入試問題集 柳生好之の現代文ポラリス1基礎レベル・2標準レベル・3発展レベル』(KADOKAWA)、『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』(かんき出版)、『入試現代文の単語帳 BIBLIA2000 現代文を「読み解く」ための語彙×漢字』(Gakken)などがある。
執筆者

現論会ジャーナル編集長 寺田貴博
開成中学校・高等学校を経て東京大学農学部を卒業。
現論会を運営する株式会社言楽舎の取締役。
「大学受験参考書を知り尽くしたコーチング指導のプロ」として、日々難関大受験生の自学自走と第一志望校合格をサポートしている。
この記事のポイント
• 「レクチャー」と「ラーン」という学習の基本概念とその比率
• 4つの塾タイプ(集団授業、個別指導、映像授業、コーチング)とそれぞれの特徴
• 各タイプが向いている受験生の特徴と具体的な塾例
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学習の基本:「レクチャー」と「ラーン」を理解しよう
塾選びの前にまず知っておきたいのは、学習には「レクチャー(教わる)」と「ラーン(定着させる)」の二つの重要な段階があるという点です。効果的な学習をするためには、この2つをバランスよく行うことが求められます。特に受験勉強では、「レクチャー3:ラーン7」が最適な比率とされています。
レクチャーとは何か
「レクチャー」は、授業や参考書などを通じて新しい概念や知識を理解する段階を指します。たとえば、学校で初めて学ぶ新しい単元や、まだ知らない単語を覚える際に必要です。学習の「基礎固め」とも言えるフェーズです。
ラーンとは何か
「ラーン」は、レクチャーで学んだことを実際に問題を解いたり、知識を応用したりすることで定着させる段階です。ここではインプットした知識をアウトプットに変えることが求められます。特に受験勉強においては、問題演習や復習を通じて知識を「実際に使える力」にすることが大切です。
集団授業型・個別指導型・映像授業型の違い
次に、それぞれの塾のタイプについて見ていきましょう。特に集団授業型、個別指導型、映像授業型は受験生にとても人気があり、それぞれ異なるメリットが存在します。自分に合ったスタイルを選ぶことで、学習効果をさらに高めることが可能です。
集団授業型の特徴とおすすめの生徒
集団授業型は、駿台予備学校、代々木ゼミナール、河合塾など、全国的に知名度が高い塾が採用している方式です。集団授業の最大の魅力は、同じ目標を持つ仲間と共に学べる環境にあります。特に、ハイレベルな集団で切磋琢磨したい、難関大学を目指す受験生に最適です。
• おすすめの生徒:自習の習慣があり、授業についていける学力がある人。周りにいる同じ志を持つ仲間から刺激を受けたい受験生。
• 注意点:逆転合格を目指す受験生や、ハイレベルな授業についていけない場合は、進度が早く感じることがあるかもしれません。
個別指導型の特徴とおすすめの生徒
個別指導型は、トライや東京個別指導学院、トーマスなどが代表的です。個別指導の最大の魅力は、生徒一人ひとりに合わせた学習ペースと内容で進められること。学力や理解度に応じて柔軟に対応してもらえるため、集団授業ではついていけないと感じる生徒にも適しています。
• おすすめの生徒:授業の進度を自分に合わせたい人や、特定の科目で苦手意識が強い人。
• 注意点:授業単価が高いため、費用を考慮する必要があります。また、進学塾と異なり、ハイレベルな授業は難しい場合があるため、目指す大学や学力レベルによって検討が必要です。
映像授業型とコーチング型の強みと特徴
映像授業型とコーチング型は、学習スタイルの柔軟性と効果を重視する受験生に人気のタイプです。それぞれ異なる強みがあり、計画的な学習や自習のサポートを受けたい方に最適です。
映像授業型の特徴とおすすめの生徒
映像授業型は、東進ハイスクールや河合塾マナビスが代表的で、プロの講師による質の高い授業がいつでも視聴できる点が特徴です。特に、速習に対応しているため、自分のペースで学習を進めたい人や、逆転合格を目指す人に向いています。
• おすすめの生徒:忙しい生活の中で効率よく勉強したい人、またはハイレベルな授業を受けたいが、学校のスケジュールと合わせて進めたい人。
• 注意点:学習を自分で管理する必要があり、自己管理が苦手な場合は進捗が遅れる可能性があります。
コーチング型の特徴とおすすめの生徒
コーチング型は、現論会などが代表的で、学習の進捗や計画立てをサポートするスタイルで、特に自習管理が重要視される現代の受験生に適しています。コーチング塾では、受験生一人ひとりに合わせた計画や定着度チェックが行われ、学習の「最適化」を図ることが可能です。
• おすすめの生徒:計画的に学習を進めたいが、何をすべきか分からない人。また、勉強の方向性を示してほしい人にとって効果的です。
• 現論会の特徴:現論会では、スタディサプリを活用したレクチャーと、市販の参考書や問題集を使った学習指導を行い、効率的に目標達成に向けて勉強できるようサポートします。個々の学習状況を分析し、細かく指導するため、着実に学力を定着させられます。
結論
今回ご紹介した4つのタイプの塾(集団授業型、個別指導型、映像授業型、コーチング型)は、それぞれ特徴が異なり、異なるタイプの受験生に向いています。大切なのは、自分に合った学習スタイルや志望校に応じて、最適な塾を選ぶことです。また、塾選びに迷う方は、無料の受験相談を活用することも有効です。
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