【速報!】2024年度共通テスト物理基礎を当日講評
全体の感想
大問数は3題でマーク数は17,設問数は15と、大問数に変化はなくマーク数、設問数がそれぞれ1,2個ずつ増加した。難易度は昨年並みであり、思考力を要するやや難な問題が増加した一方、定性的に判断できるものや、公式の知識だけを問うものもあった。また、定義(電流など)に関する出題が多くみられた。
試験形式
試験時間 30分(ほかの理科基礎科目と合わせて60分)
配点 50点(第1問:16点,第2問:18点,第3問:16点)
大問数 3つ
マーク数 17個
問題構成
大問 | 出題分野 | 設問数 | マーク数 |
第1問 | 小問集合(熱、力学、電気) | 4 | 4 |
第2問 | 力学 | 5 | 5 |
第3問 | 波 | 6 | 8 |
各大問の講評
第1問 小問集合
問1 熱の分野からの出題だった。比熱に関する典型的な問題であり、計算量も少なくなるようにされている問題だった。
問2 力学分野からの出題だった。仕事とエネルギーに関するきわめて基本的な問題であり、
W(仕事)=(位置エネルギー)+(運動エネルギー)
の公式を変形させるだけの問題だった。
問3 電気の分野からの出題でした。電流の定義をしっかりと理解していれば解くことのできる基本的な問題だった。
問4 電気分野からの出題でした。W(消費電力)とWh(1時間当たりの消費電力)の定義を理解していればすんなり解くことのできる基本的な問題だった。
第2問 力学
問1 浮力に関する出題でした。体積を求め、浮力に関する定義をしっかりと理解した上で実際にその大きさを計算させる少し計算量の多い問題だった。
問2 ア:力のつり合いを考える基礎的な問題だった。
イ:2つのグラフからジャガイモの重力、ばねに働く力を考え、さらにそこから浮力の大きさを求め
る少し思考力を試す問題だった。
問3 キッチンはかりの値に対するばねばかりに加わる力が1次関数となることを考えると定性的に解くことができる易しめの問題だった。
問4 関数が一次関数であることから定性的に解くことのできる易しめの問題だった。
問5 ウ:力のつり合いを考える基礎的な問題だった。
エ:力のつり合いの変化を考える基礎的な問題だった。
第3問 波
問1 波に関する基本的な知識を問い、波の基本式を考える基本的な問題だった。
問2 波の基本的な知識と速度と距離、時間の関係を考える典型的な問題だった。
問3 実験結果の誤差の理由を考える問題だった。
問4 メトロノームの音のずれを考える少し思考力の要する問題だった。
問5 典型的な波の波長を音速を計算させる実験に関する基本的な問題だった。
問6 波の基本式を知っていれば解ききることのできるきわめて基礎的な問題だった。
前年度との共通テストとの比較
難易度は昨年並みで、昨年に比べて計算問題が多くなった。また、所々で思考力の要する問題も出題されたので単純な出題が多かった昨年に比べて差が付きやすい出題だった。また、公式を知っていれば解くことのできる問題や定性的に正しい答えを導ける問題も昨年に比べて多くなった。
ライター、監修
中世古遼太
東京工業大学在学。現論会ジャーナル数学・理科担当副主任。
現論会では受験生のコーチング指導も担当している。
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