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Home現論会ジャーナル科目別勉強法2024年度共通テスト化学対策を現役東工大生が解説(2023年度の分析付き)

2024年度共通テスト化学対策を現役東工大生が解説(2023年度の分析付き)

今回は、2024年度共通テスト化学対策を現役東工大生である私が解説していきたいと思います。是非、2023年度の問題を実際に参照しながら、この記事を読んでいってください。
共通テスト化学は、知識問題、計算問題、考察問題など幅広い出題形式で多くの内容を問う試験となっています。苦戦する人も多い試験だと思うので、しっかりと対策をすることで自分が目標としている得点を本番で取れるようにしていきましょう。
この記事を読んで、自分の目標に合わせた戦略を立てられるようにしましょう!

共通テスト化学の概要

配点 100点
1⃣20点、2⃣20点、3⃣20点、4⃣20点、5⃣20点

試験時間 60分

各年度の平均点

年度平均点
2023年度54.01点
2022年度47.63点
2021年度57.59点

2023年度の分析

全体として

全体としては、知識問題や計算問題ともに分量が多く、時間制限の厳しい試験でした。化学が得意な人でも、計算問題では時間がかかってしまうと思います。複数の計算過程を経る問題は、問題の状況把握が難しいと感じました。多くの類題を解いたことのある人にとっては、問題の内容を理解するまでの時間を短縮できるが、それでも時間内に解き切るのは非常に難しいと感じます。例えば、理科2科目は物理化学選択の場合は、物理を40分ほどで終わらせて、80分化学に使用するなどして、上手く化学に時間を割けるような戦略をとることが重要となってくると思います。

【第1問】物質の構造・状態

第1問では、問1,2は知識問題、問3,4は計算問題でした。全体的に解きやすい問題であったが、問4のCに関しては、教科書では”発展”として扱われているので、少し難しく感じた人もいたかもしれません。知識問題にあまり時間をかけずに、計算問題に時間を割けるように解いていくとよいと思います。もし、計算問題で詰まったら次の問題に行き、余った時間や見直しの時間で解きなおす方が全体としての得点はなると思います。

【第2問】物質の変化と平衡

第2問では、問1,3が計算問題、問4が考察問題でした。この大問の計算問題も問題集に頻出であるものなので、確実に得点したいです。問4に関しては、共通テスト化学特有のグラフが絡んでくる総合問題でした。しかし、特別な知識などは必要なく、今までしっかりと対策していれば十分に解答できる内容なので、落ち着いて解いていけばよいと思います。

【第3問】無機物質

第3問では、問1,2が無機化学の基本的な知識問題、問3が計算も絡んでくる総合問題でした。特に問3に関しては、グラフを用いた計算問題があったので、苦戦した人もいたと思います。このような問題に関しては、共通テスト前にしっかりと共通テスト形式の演習を行えば慣れてくると思うので、得点できるようにしていきましょう。

【第4問】有機化合物、高分子化合物

第4問は有機化学の問題で、全体的に得点しやすい内容になっていました。有機化学は得意、不得意が分かれるが共通テスト化学では特に得点源になるので、苦手なひとは本番までに克服してほしいです。この大問に関しては、いかに早く回答できたかがポイントになってくると思います。第4問は時間のかかる計算問題はないので、ここで時間をロスせずに、他の大問に多くの時間が割けるように意識して解いていきましょう。

【第5問】無機物質、物質の変化と平衡

第5問は、問1,2が化学平衡と滴定の問題であり、問3が考察問題であった。問1,2に関しては、受験生にとってはよくあるテーマだが、苦手にしている人も多いので、苦戦した人もいたでしょう。このようなよく出るテーマは確実に得点できるように、問題演習をしましょう。問3に関しては、非常に共通テスト化学らしい問題だと感じました。受験生はこの問題が最後に出題され、あまり時間がなく、思うように得点できなかった人も多くいたと思います。

2023年度の特徴的な1問

2023年度の問題の中から共通テストらしさがある問題を紹介します。それは、第5問の問3です。
この問題は、共通テストらしさが詰まった問題なので解説していきます。
今回のテーマは、光の透過率に関する実験考察問題でした。このような設定の問題は多くの受験生にとっては馴染みがなく、戸惑った人も多くいたと思います。まずは、実験の設定をしっかりと読みましょう。条件の見落としがないように正確に実験の内容を把握しましょう。また、最後の設問には実験結果をグラフに落とし込んでから回答する問題でした。このような実際に自分でグラフを描く問題は共通テスト化学特有の問題なので、過去問や予想問題集を使って慣れておくべきだと思います。
以上のように、見慣れない問題にに出会っても、問題を読み、適切な処理をすれば完答できるので、諦めないで問題に取り組んでほしいと思います。

2024年度の対策・戦略(目標点別)

90点~100点を目指す方

【当日の戦略】

物理化学選択の場合、化学に多くの時間を割くべきだと思います。基本的に前から解いていき、大問の最後にあるような時間がかかりそうな計算問題は、詰まったらその問題は飛ばして次の問題に行きましょう。知識問題は確実に得点し、計算問題をいかに早く正確に処理できるかがポイントです。また、有機化学がメインの大問(今年は第4問)は、知識問題が多く、時間のかかる計算問題も出にくいので、素早く解いて違う問題に時間を割けると良いでしょう。

【これからの対策】

二次試験に必要な知識量と素早い計算の処理を目標にした学習をしてほしいと思います。そのためにはまず苦手な分野を作らないことと、多くの設定の問題を解くことが重要です。テストでは、初見の問題にあたると問題の内容を理解するまでに時間がかかるので、多くの問題を解き、テストに出る問題は自分が解いてきた問題の類題になるようにすることが理想です。共通テスト化学の過去問は、1ヵ月前から形式慣れとして解くと良いでしょう。

80点~90点を目指す方

【当日の戦略】

基本的に90〜100を狙う人と戦略は変わりません。また、重要なこととして、計算の見直しを確実にしてほしいと思います。時間をかけたにも関わらず、点数が来ないのはもったいないので、計算ミスがないか問題を解いている最中に確認しながら問題を解いてほしいと思います。

【これからの対策】

90〜100を狙う人と基本的な方針は変わりません。しかし、80点~90点が目標であると、まだ知識問題で落としている可能性があると考えられます。その点においては、普段の勉強で改善できると思うので、今までやった参考書を確認し直して、知識の抜け漏れがないようにしましょう

70点~80点を目指す方

【当日の戦略】

まずは知識問題でしっかりと得点できるようにしましょう。そして、計算問題に関しては自分ができると思った問題に時間をかけて、確実に点を稼ぎましょう。時間がかかりそうな計算問題に関しては、飛ばして余った時間で取り組むようにしましょう。

【これからの対策】

まずは基本的な計算問題や問題を解く上で暗記すべきことを地道に暗記していきましょう。基本問題が一通りできるようになるまでは過去問などには入らず、問題集中心で勉強するべきだと思います。

共通テスト化学の勉強法

【化学の勉強法】

詳しい化学の勉強法は以下の動画をご覧ください

過去問、予想問題集の使用法

共通テスト化学の対策として、過去問や各予備校の予想問題集を解くことが有効です。共通テストの1~2か月前に解き始めても十分に間に合うと思います。予備校の予想問題集を1冊やった後に、過去問を行うのがスムーズでしょう。
各予備校の予想問題集は、大きな差はないのでどれを選んでも良いと思います。

駿台 2024-大学入学共通テスト 実戦問題集 化学
Z会 2024年用共通テスト実戦模試(9)化学
河合塾 2024 共通テスト総合問題集 化学
 

共通テスト化学が伸び悩んでいる人

共通テストの化学は難しいです。難易度的には他の理系科目と比べると、難関大の二次試験と最も距離の近い科目だと思います。だからこそ得点が伸ばしにくいことを、まずは悲観しすぎないようにしましょう。
その中で、化学はまず知識量が重要です。理論、無機、有機に限らず、知識がないとその時点で解けない問題が多くあります。なので、まずは計算をするために必要な公式や、無機・有機の物質の名前などは暗記しましょう。
そして、多くの人がつまずく計算問題に関しては、理論化学の概要を理解したうえで多くの問題を解くことが重要です。多くの問題を解くことで、いつ、どのような場面で何の公式を使うべきかを頭の中で整理でき、試験で問題を見た時に素早く方針を立てることができます。それができるようになれば、必然的に問題を解くスピードも速くなってくると思います。
過去問演習については、形式慣れや問題を素早く処理する練習として、5〜10回分くらい解くと良いでしょう。また、過去問をやる中で間違えた知識問題などはメモをして同じ間違いをしないようにしましょう。

最後に

今回は、共通テスト化学の分析と対策についての記事でした。この記事を読んでみて、自分の目標に合わせた戦略は考えることはできることはできたでしょうか?
この記事を参考に是非、自分の勉強に生かしてみてください!受験勉強頑張ってください!

監修

高賀茂大介

東京工業大学在学。現論会ジャーナル数学・理科担当主任。
現論会では実際に生徒のコーチングも行っている。

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