【東大生がおすすめ】シス単とターゲットどっちがオススメ??【2023年度最新版】
どの単語帳を使えばいいのか?
これは受験生にとっての永遠の悩みです。書店に行き、あまりの単語帳の多さに途方に暮れた人も多いと思います。
さらに、センター試験が行われていた時代に出版された単語帳って、共通テストにも対応しているの?という不安もありますよね。
この記事では、2つの王道単語帳、『システム英単語』と『ターゲット1900』を紹介し、比較します!それぞれの単語帳の特徴を説明するので、自分の勉強スタイルによって選んでください!
執筆者
現論会ジャーナル編集長 寺田貴博
開成中学校・高等学校を経て東京大学農学部を卒業。
現論会を運営する株式会社言楽舎の執行役員。
「大学受験参考書を知り尽くしたコーチング指導のプロ」として、日々難関大受験生の自学自走と第一志望校合格をサポートしている。
システム英単語とターゲットの共通点
受験界の二大単語帳を比較する前に、まず共通点をあげていきましょうか。
まずは収録語に関して。
ターゲット1900は文字通りの1900語です。そして、シス単は2021単語に加えて181の多義語を用意しています。語数に関してはシス単に軍配が上がりますが、難易度はどちらも同じ。中学レベルの非常に基礎的な単語は乗っておらず、高校2年生以上を対象にした標準〜応用までの単語をカバーしています。
次にレイアウトに関して。
どちらも赤シートで重要な意味を隠しながら覚えていくという形式をとっており、英単語を暗記するには最適な構成となっています。意味や例文も載っており、日本語訳だと直感的に理解できない動詞などの単語も実際の使われ方を見ながら暗記が可能。
受験英語に関してはこうしたレイアウトの単語帳を使っていくことが一番良いです。その点ではどちらも全く遜色ない英単語帳でしょう。
さらに2つの単語帳は付属のアプリも備えていて、スマホで勉強することもできます。
そして、ここで言いたいのは、単語帳は一冊を何周も繰り返してその一冊を完璧にするのが大事、ということです。何冊もの単語帳に手を出し、結局一冊も完璧にならなかった経験のある人もいると思いますので、言っておきます。
シス単もターゲットもどちらか一冊を完璧にすれば、東大・早稲田・慶応のような最難関大にも十分対応できますし、共通テストで満点も狙えます。
ターゲット1900の特徴
さて、それでは英単語帳として非常に優秀な2つの単語をどういう視点で決めるべきか、それぞれの特徴を説明する中で解説していきます。
まずはターゲット1900の特徴から。
その特徴を一言で表すと「一語一訳」。つまり1つの単語で1つの意味を覚えることを重視した構成になっています。
ターゲットでは単語を2ページに渡って紹介しており、左で単語と一義の紹介、右で例文という形です。赤い文字で印刷されているのは両ページに渡って一単語一義だけであることが多く、「単語は一語一義で覚えるのが効率が良いんだ!」という編集方針が垣間見えますね。
もちろん、多義語や派生語なども掲載されていますが、黒文字かつ小さい文字なので覚えるには最適とは言えない状態。一語一義に絞るからこその効率的な英単語暗記を実現するのがこのターゲット1900なのです。
共通テスト、MARCHの問題といった基礎的な英文で問われるような基本的な意味が訳語に選ばれているので、これらの対策を優先的にしたい人には「一語一訳」主義のターゲットはうってつけとなります!
ターゲットの特徴は「一語一訳」!
システム英単語の特徴
さて、一方でシステム英単語の特徴とは一体何でしょう?
ターゲットとは異なり、「一語多義」こそがシス単の特徴です。
シス単のレイアウトは単語の紹介を1ページで完結していて、上の方に例文、下の方に単語の意味が解説されています。
そしてその解説では、1つの単語に対して複数の意味が同じ大きさで掲載されていて、時には二義以上赤い文字で印刷されているので、これはサブの意味だという印象がターゲットと比べると薄いレイアウトとなっています。
さらに派生して生まれた他の品詞での意味も載っていることが多く、英単語1つに対して体系的に覚えるべきことを掲載しているのが大きな特徴です。
また、特筆すべきは巻末の方にある181語の多義語集。
受験生を悩ませる多義語がここまでまとまって載っている単語帳は他に例がなく、システム英単語の「英単語は多義が普通で、それを覚えていくのが必要なのだ!」という思いが詰まっていると言えるでしょう。
シス単は多義語まで豊富に掲載!
シス単とターゲットはどちらを使うべき?
さて、どちらを使っても受験英語においては問題のないほど素晴らしい単語帳、シス単とターゲットの特徴は一語一義か一語多義かにあるのだ、という話をしてきました。
さて、その上であなたがどちらを使うべきかということですが、それはやはり今までのあなたの勉強スタイルがどちら寄りかという点に尽きます。
例えば、参考書などを一度に丁寧に覚えるのではなく、やると決めた範囲までをできる限り早く進めていくタイプなら、ターゲット1900のような一語一義型の方が効率的に高回転で進めます
一方で、一度に丁寧に覚えていきたいというタイプの受験生は、シス単の多義を一度に覚えていくのが効率的だと言えます。
自分の勉強のタイプに合わせて選んでいくのが基本となるでしょう。
最後に、傾向だけ伝えておくと、やはり駿台が出版しているということもあって、東大をはじめとする難関大の受験生はどちらかというとシステム英単語を使っている傾向があります。
しかし、これはあくまでも傾向。現役東大生の筆者は、受験生時代、自分のタイプに合わせてターゲット1900を基本として英単語の勉強を進めていきました。
どちらの英単語帳を使っても英単語で引けを取ることはありませんので、再三になりますが、自分のタイプにあった参考書を選んで、とにかく何周もすることが大事です。
自分のタイプにあった単語帳をチョイスしよう!
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