夏休みは「差をつける」より「差をつけられない」ことが大事

更新日 : 2025年8月10日

この記事で解決できること

夏休みは受験生にとって最大の勉強時間を確保できる期間です。そのため、多くの人が「この夏で一気に差をつけよう」と意気込みます。もちろん、向上心は大切です。しかし、現実には「差をつける」ことばかり意識して空回りし、計画倒れになるケースが少なくありません。

なぜなら、「差をつける」という意識は時に過剰な焦りを生み、短期間で詰め込みすぎる勉強法や無理なスケジュールを選んでしまうからです。結果的に体力やモチベーションが持たず、夏の終わりには失速してしまうこともあります。

実際に合格する受験生は、夏休みの後半になっても安定して勉強を続けられる人です。つまり、「差をつけられない」＝継続的に努力を積み重ね、他の受験生に遅れを取らないことが、最終的に大きな成果につながります。

夏は、全国の受験生が一斉に本気を出す時期です。言い換えれば、自分だけが頑張っているわけではありません。だからこそ、突発的な頑張りではなく、日々の勉強を崩さない習慣が重要なのです。

夏休み序盤は勢いで乗り切れても、中盤以降に失速する受験生は多いです。1日ごとの勉強時間を無理なく維持できるペースに設定し、毎日同じリズムで進めることがポイントです。
例えば、「午前はインプット中心、午後は演習」というように時間帯で役割を固定すると習慣化しやすくなります。

睡眠不足や食生活の乱れは、集中力の低下だけでなく勉強計画の崩壊を招きます。特に夏は暑さによる体力消耗もあるため、睡眠・食事・水分補給を意識しましょう。体調を崩すと、1週間分の学習が無駄になることもあります。

差をつけられる最大の原因は、やったことを忘れてしまうことです。新しい問題に取り組むだけでなく、過去に解いた問題の復習を計画的に入れましょう。忘却曲線を意識し、1日後・3日後・1週間後に復習する「スパン学習」が効果的です。

8月中旬以降、疲れやマンネリで勉強時間が減る受験生は少なくありません。ここで崩れずに勉強を続けられる人が、秋以降に伸びます。特に模試や過去問演習の結果に一喜一憂せず、日々の課題を淡々とこなす姿勢が重要です。

「継続できる人」が最終的に勝つという事実を忘れないでください。

この意識を持って夏を過ごせば、秋以降も安定して成績を伸ばすことができます。

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