夏休み中盤!! 受験の天王山に潜む思わぬ落とし穴とは??
更新日 : 2025年8月11日
はじめに:夏休み中盤、戦い抜いている受験生へ
こんにちは、現論会新宿校教室長の大川です。
夏休みもいよいよ中盤。当初の決意が揺らぎ、「このままで大丈夫か」という焦りや不安を感じている人もいるかもしれません 。私はこれまで、多くの受験生がこの時期に共通の「落とし穴」にはまり、失速する姿を見てきました。
この記事では、その致命的な3つの落とし穴を明らかにし、受験生の皆さんがその落とし穴の具体的な内容とそれを回避するための戦略を練られるように説明をします。夏休み後半の戦い方を変え、秋以降の飛躍につなげましょう。
落とし穴①:焦りが生む幻想。「応用問題」への無謀な突撃
模試の結果やライバルの進捗に焦り、基礎が固まっていないのに応用問題集に手を出すのは、夏休み中盤に最も多い失敗です 。しかし、「難しい問題を解けば成績が上がる」というのは幻想に過ぎません。
大学受験の鉄則は「応用問題とは、基礎知識の組み合わせ」であるということです 。基礎がなければ、一問を解くのに膨大な時間がかかり、学習効率は最悪になります 。夏休み後半のあなたの使命は、見栄えの良い応用問題集を終わらせることではなく、当初の計画にある「使うと決めた基礎的な参考書・問題集の完成度を100%にすること」です 。これは遠回りではなく、秋以降の伸びを最大化する最短ルートであり、確かな自信にも繋がります 。
落とし穴②:優先順位の誤り。「共通テスト対策」への過剰な傾倒
「共通テスト対策を早く始めなければ」という考えも、実は危険な落とし穴です。合格戦略の鍵は、時期ごとに注力すべきことを明確にすることにあります。
- 夏(〜8月末):最優先は「徹底的な基礎固め」です。二次試験・共通テスト問わず、全ての土台となる学力を完成させましょう 。この時期の共通テスト演習は非効率です。 もし、基礎固めが終わっているのであれば二次試験や私大入試に対応できる力を身に付けておきましょう。
- 秋(9月〜11月):「二次試験・私大の応用力養成」に集中します。合否を分ける問題に解答できる力をここで一気に高めましょう 。
- 冬(12月〜本番):満を持して「共通テスト形式への最適化」を行います。高まった学力を土台に、時間配分などの実戦力を磨き上げれば、得点力は一気に向上します 。
夏休み前後にある共通テスト模試は、実力測定ではなく「基礎の抜け・漏れを発見する診断ツール」と捉え、結果に一喜一憂せず、復習に活用してください 。また、傾向をある程度知ることができるという意味でも受ける価値がある模試です。
落とし穴③:静かなる崩壊。「生活リズム」の致命的な乱れ
最後の落とし穴は、最も地味で、最も破壊的な「生活リズムの崩壊」です。夜更かしが朝寝坊を呼び、日中の学習効率を下げ、自己嫌悪からさらに夜更かしへ…という悪循環は、学校などがなくなる夏休みに起こりがちです。
睡眠不足は記憶の定着を妨げ、集中力を著しく低下させます 。これは精神論ではなく、科学的な事実です。この敵に打ち勝つには、以下のルールを徹底してください。
- 就寝時間を固定する:まず「寝る時間」を毎日一定にしましょう。寝る時間を固定すると睡眠時間が確保でき、起床時間も一定にできます。
- 学習環境を強制する:自宅は誘惑の巣窟です 。塾の自習室や図書館、学校の自習室など「勉強するしかない環境」に身を置くのが最も効果的です 。
- 1日の計画を立てる:「何をしようか」と考える時間をなくすため、前日の夜に具体的なタスクベースで翌日の計画を立てましょう 。
この3つの落とし穴は互いに関連しています。生活リズムの乱れが焦りを生み、非戦略的な学習につながるのです。この悪循環を断ち切る鍵は、生活リズムの立て直しにあります。
まとめ:残りの夏を制し、飛躍の秋に
夏休み中盤に潜む3つの落とし穴を解説しました。
- 焦って応用問題に手を出す
- 共通テスト対策の時期を誤る
- 生活リズムが乱れる
これらは危険な罠ですが、その存在に気づいた君は、もう大丈夫です。ここから巻き返す時間は十分にあります 。
もし今、少しでも不安を感じているなら、一度、現論会新宿校の無料受験相談もしくは無料の夏期講習に来てみてください。あなたの現状を分析し、経験豊富な専門家の視点から、あなたが抱えている問題を一緒に解決していきます。
あなたの夏を、そして受験を、最高の結果で終えるための第一歩を、一緒に踏み出しましょう。