【コーチの体験談】偏差値53だった僕が、東大に合格できた理由
更新日 : 2025年6月13日
こんにちは!現論会教務主任の寺田です!
中学受験で私立開成中学に合格し、現役で東京大学理科二類合格してきましたが、その道筋は決して順風満帆なものではありませんでした。
今回は「偏差値50台からでも旧帝大に合格する方法」を、僕の体験談を交えてお伝えしたいと思います。

偏差値53だった僕が、東大に合格できた理由
高1のとき、全統記述模試で偏差値53。
「開成にいるのにこの偏差値って、ヤバくないか?」と、本気で焦りました。 でもそのときの自分は、どこか人ごとで、周りの友達が勉強していても「自分にはまだ関係ない」と思っていたんです。
中3〜高1にかけて通ったSEGでは、数学の課題を出されても宿題をやる習慣がなく、ついていけず、やめてしまいました。 高2の夏、ようやく危機感を覚えて東進ハイスクールに入ったけど、入ったからといってすぐ変わるわけでもなかった。
ただ、そこからの1年ちょっとで、なんとか東大理科二類に現役合格できた。 この体験が、今「偏差値50台からでも旧帝大に行けるのか?」と悩んでいるあなたの助けになればと思います。
自分の勉強を、自分で決めるようになった瞬間
東進に入ってよかったのは、自習スペースが自由に使えたこと。 映像授業は正直、ペースが合わなくてキツいときもあったけど、自分で「やること」を決めて勉強している時間は、だんだん心地よくなってきたんです。
僕が大きく変わったきっかけは、「それまで気分で決めてた勉強メニューを、メモ帳で管理し始めた」ときでした。
前日の夜に、翌日やることを小さなメモ帳に書く。 朝そのメモを破って机の上に置いて、終わったら線を引く。
たったそれだけのことだけど、「今日のやるべきこと」と「できたこと」が目に見えるようになって、手応えが出てきました。
勉強って、「どうすれば続くか」「どうすれば結果が出るか」を、自分なりに試すことがすごく大事だと思います。
苦手と向き合ったら、勉強が変わった
高3の夏の東大模試、物理の点数はなんと「4点」と「6点」。
別に物理の勉強をサボっていたつもりはなかった。
でも、本質をなにも理解できていなかったって、はっきり分かりました。
しかし、そこで「やっぱり理系は無理」とは思わなかった。
むしろ「いっそのこと超基礎からやり直せば、まだ伸びるかも」と感じたんです。
選んだのは『橋元の物理基礎をはじめからていねいに』。
高3の夏秋にこの本をやっている理系受験生はまず見たことがありません。
簡単すぎると感じる部分もあったけど、読み直すうちに「ここが分かってなかったから難問に歯が立たなかったのか」と納得できました。
基礎ができてくると、不思議と前向きに問題に取り組めるようになっていきました。
「ここまで分かってるはずだから、ここから先を考えよう」と、自分に言えるようになったのが大きかったです。
合格する人って、放置してる科目がない
最後に、自分が合格できた最大の要因を一つあげるなら、「放置してる科目を作らなかったこと」です。
東大は、共通テストの配点が圧縮される分、苦手科目の影響が相対的に小さくなる。
でも逆に言えば、バランスが悪いと取りこぼしが命取りになる。
これは東大のみならず難関国公立すべてに言えると思います。
だから僕は、とにかく「どの科目もやり続ける」ことを大事にしました。
週単位で「今の自分が優先すべきこと」を決めて、計画を立てる。
そして、うまくいかなかったら次の週にちゃんと修正する。
このサイクルを回す感覚は、社会に出てからもずっと役立っています。
さいごに
「偏差値50台でも旧帝大に受かるのか?」と聞かれたら、僕は「YES」と答えます。
ただしそのためには、「誰かに管理される」のではなく「自分で考えて続ける」ことが絶対に必要です。
東大を目指す必要はなくても、「今の自分より強くなりたい」という気持ちがあるなら、今日からでも始められます。
現論会では、そういう受験生の力になれるよう、自分で考えられるようになるコーチングを提供しています。
僕と同じように「変わりたい」と思っているなら、ぜひ一度、体験に来てみてください。

東京大学 本郷キャンパス 五月祭にて