習慣を続けるための第1法則「はっきりさせる」|受験勉強を習慣化するシンプルな方法
更新日 : 2025年10月17日
──受験勉強を成功へ導く第一歩
「勉強の習慣が続かない」「気付いたらスマホを触ってしまう」──こんな悩みを抱えている受験生は多いのではないでしょうか。実は、習慣を変える第一歩は『はっきりさせる』ことから始まります。
本記事では、ジェームズ・クリア著『複利で伸びる1つの習慣』で紹介されている行動変化のプロセスをもとに、受験勉強に活かせる「第1法則:はっきりさせる」について掘り下げていきます。受験生本人だけでなく、保護者の方にとっても日々のサポートに役立つ内容になっています。
行動変化は自覚から始まる
私たちの行動の多くは無意識に繰り返されています。例えば「帰宅したらまずスマホを見る」や「寝る前にSNSを開く」などです。こうした習慣は自動化されているため、本人が気づかないうちに行われます。
つまり、自分の習慣に気づかなければ変えることはできないということです。ここで有効なのが「指差し確認」のように、行動を言葉にする方法です。「机に座った、今から英単語を開く」など、習慣を意識的に認識することで無意識をコントロールしやすくなります。
習慣の積み上げ
新しい習慣を身につける最善の方法は、すでに行っている習慣の上に積み重ねることです。これを「習慣の積み上げ」と呼びます。
公式はシンプルです。
「現在の習慣をしたら、新しい習慣をする」
例えば:
- 「学校から帰宅したら、まず机に教科書を開く」
- 「夜、歯を磨いたら、翌日の勉強道具を机に並べる」
- 「朝起きてカーテンを開けたら、英単語帳を10分読む」
このように、既存の習慣をきっかけに新しい行動を結びつけると、自然に行動が積み重なりやすくなります。
成功する環境デザイン
多くの人は「やる気」や「モチベーション」に頼ろうとしますが、実際に習慣を続けるために必要なのは環境です。

例えば、勉強したいと思っても机の上に漫画やゲーム機があれば、集中力は簡単に奪われます。逆に、参考書を机の上に置き、スマホは別の部屋に置くという工夫をするだけで、勉強が習慣化しやすくなります。
受験生向けの具体例:
- 机の上は「今日使う教材」だけを置く
- 英単語帳を通学カバンの外ポケットに入れて、必ず電車で開く
- スマホは夜9時以降は家族に預ける
保護者にできるサポート
習慣を身につける過程で、保護者が果たせる役割は大きいです。ただし「テストの点数」や「結果」ばかりを評価すると逆効果になってしまいます。
重要なのは、「習慣を実行できたこと」そのものを褒めることです。例えば「今日は30分机に座れたね」「毎日5分単語を続けてるのすごいね」といった声かけが効果的です。
また、家庭でできる環境づくりも大切です。テレビやゲームの音が少ない静かな環境を用意したり、机の周りを一緒に片付けてあげたりすることも「はっきりしたきっかけ」をつくるサポートになります。
現論会 熊谷校のアプローチ
現論会 熊谷校では、受験勉強を「仕組み化」し、習慣を強化することを重視しています。
- 学習計画を「毎日の小さな行動」にまで落とし込む
- 学習記録を活用して「きっかけ」と「習慣」を見える化
- 週ごとの振り返りで「どの環境で勉強ができたか」を確認
- 保護者面談を通して「家庭での環境作り」を一緒に考える
こうしたアプローチにより、「勉強しなければ」ではなく「自然に勉強している」という状態を目指します。
まとめ
習慣を変える第一歩は「はっきりさせる」こと。
きっかけを見える化し、既存の習慣と積み重ね、環境を整えることで、受験勉強は無理なく日常に組み込まれます。
受験生のみなさんは、今日から「勉強のきっかけ」をはっきり作ってみてください。
保護者の方は「結果ではなく習慣」を褒めて、伴走者として支えてあげてください。
参考文献:
ジェームズ・クリア『複利で伸びる1つの習慣』(Atomic Habits 日本語版)

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