📘『小論文を学ぶ:知の構築のために』|現論会 厚木校
更新日 : 2025年10月26日

多くの受験生が抱えるその誤解を打ち破り、小論文を書くための本質的な「知」の構造そのものを教えてくれるのが、今回ご紹介する『小論文を学ぶ:知の構築のために』(著:樋口裕一氏)です。
この本は、単なる受験対策本ではなく、難解な現代文や小論文が求める「物事の本質を俯瞰する力」を養います。本厚木で真の教養を高めたい受験生に向けて、この骨太な一冊の真髄と、挫折しないための読み解き方を解説します。
本書が挑む「近代の思考法」という壁
現代文や小論文の難解さの構造的な理解
本書の中心テーマは、「近代的な二元論(二項対立)」が現代社会で通用しなくなっているという問題提起です。「自分と他人」「自然と人間」といった二項対立は、かつて文明を発展させました。しかし、この図式が「人間が自然を支配する」といった環境問題の根本原因にも繋がっていると本書は指摘します。
- 思考の根本に切り込む: なぜ現代の文章が難解に感じるのかというと、それは書き手がこの「新しい考え方」を前提に論を展開しているからです。本書は、現代社会の課題を解決できない根本原因という、思考の核に迫ります。
- 「時代を鳥瞰する目」を養う: 小論文で高得点を取るには、単なる知識ではなく、時代全体を俯瞰する「知の構造」を理解する必要があります。この骨太な内容は、その普遍的な教養を提供します。
大学受験の記述力を支える「知的語彙力」
本書は、直接的な書き方を教える本ではありませんが、読解力と論述力を根底から支える「知的語彙力」と「思考の枠組み」を劇的に高めます。
- 語彙の背景にある概念: 現代文や小論文で頻出する哲学的、社会的な語彙について、その背景にある思想や概念まで深く解説しています。これにより、単語の表面的な意味ではなく、文章の文脈全体を正確に読み解く力が身につきます。
- 論述における説得力: 難関大の記述や小論文では、多角的な視点が不可欠です。本書を通じて、二元論的な考え方と、それを乗り越える新たな考え方を学ぶことで、採点者を納得させる深みのある論述が可能になります。
この本をどう活かすか
ハイレベルな受験生が「知の構造」を理解するための試金石
本書は、「本質を理解することで、結果的に点数が伸びる」というアプローチを取ります。
- 最適な読者層: すべての高校生におすすめできるわけではありませんが、難関大の現代文や小論文に挑戦したい、学習意欲の高い受験生の挑戦に最適です。
- 挫折しない使い方: 内容が難しければ、無理にすべてを理解しようとせず、「知的な刺激を得る」という目的で読み進めてください。途中まで読破するだけでも、他の受験生との間に大きな差が生まれます。
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