【科目別勉強法】 数学は「質の高い暗記」が合格の土台だ
更新日 : 2025年9月29日

「問題集の問題は解けるのに、模試や初見問題になるとペンが止まってしまう…」この悩みの根源は、多くの受験生が陥りがちな「解法暗記の罠」にあります。しかし、誤解しないでください。私たちは解法暗記そのものを否定しているのではありません。むしろ、難関大学合格の土台として、質の高い解法暗記は不可欠なプロセスです。問題なのは、その「質」と「量」、そして「その先のトレーニング」です。
この記事では、多くの受験生が挫折する分厚い参考書に頼らず、最短ルートで合格力を身につけるための「ステップ1:質の高い解法暗記」と「ステップ2:問題演習」の2段階勉強法を解説します。なお、数学の基礎的な概要については、ある程度把握できていることが前提になっていますので、その点はご注意ください。
ステップ1:挫折しない「質の高い解法暗記」の極意
数学の基礎固めとして、多くの学校で『青チャート』や『Focus Gold』といった網羅系参考書が配られます。これらは素晴らしい参考書ですが、あまりの分量に圧倒され、多くの受験生がやり切れずに挫折してしまうという現実があります。
数学で最も大切なのは、たくさんの解法を中途半端に知っていることではありません。―それは、本番で出る解法を使いこなせることです。
私たち現論会では、闇雲に網羅性を追うのではなく、合格に必要な知識が厳選された参考書に絞って、繰り返し取り組むことを強く推奨しています。
- 『基礎問題精講』シリーズ(標準レベル)
- ▶ 『1対1対応の演習』シリーズ(応用レベル)
これらの参考書は、必修テーマがコンパクトにまとまっているため、何度も繰り返し反復しやすく、「一冊を完璧にする」という成功体験を積みやすいのが特徴です。
このステップでのゴールは、ただ解法自体を丸暗記することではありません。問題を見たらすぐに解法の方針が立てられ、スラスラと解答できる状態を目指します。
そのためにも、問題文をじっくりと読み込みながら取り組みましょう。
また、繰り返すときのコツとしては、時間をかけすぎないことです。問題文を見たときに解法が頭に浮かび、口に出して説明できる状態になっているようであれば、わざわざ解き直さずとも次の問題に進んでかまいません。
ステップ2:解法を確認!問題演習へ
ステップ1で質の高いインプットを終えたら、いよいよその知識を「使える」武器に変えるトレーニング、つまり「解法を選択する力」を鍛えるフェーズに入ります。ここが、ライバルと大きく差をつけるための鍵となります。いくつかポイントを紹介しましょう。
- 解答をすぐに見ない。本番を意識した実践形式で
問題が解けずに詰まった時、すぐに解答を見るのではなく、最低でも10分は自分の頭だけで粘りましょう。「この問題は何を問うているのか?」「どの単元の、どの知識が使えそうか?」といった試行錯誤のプロセスそのものが、思考回路を鍛えます。ステップ1でインプットした知識を、脳の引き出しから取り出す訓練です。 - 解答を「記憶」するのではなく「解説」する訓練を積む
解答を理解した後、それをただ書き写すだけでは不十分です。「なぜその解法に至ったのか」「その式の持つ意味は何か」を、先生役になって自分自身に解説(セルフレクチャー)してみましょう。この「言語化」のプロセスが、解法の本質的な理解を促し、応用可能な「思考の道具」へと昇華させます。 - 「解法暗記」の参考書に立ち返る
初見の問題であったとしても、使われる解法は解法暗記の参考書で学んだことがあるものです。問題演習で間違えた問題を復習するときは、単に問題演習の解説を読むだけでなく、解法暗記の参考書についても該当する箇所を復習するようにしましょう。
完全オーダーメイドの計画と、成績向上を加速させるフィードバック―それが現論会のコーチング。
今回ご紹介した2ステップの勉強法を、受験生が一人で完璧に実行するのは簡単ではありません。
「今の自分に本当に合っている参考書はどれだろう…」
「解法を説明しようとしても、うまく言葉にできない…」
「10分考えても、何も思い浮かばず時間が過ぎてしまう…」
このような悩みは、誰しもが抱えるものです。
私たちコーチングスタイルの学習塾「現論会」では、まずあなたの現状の学力と志望校を分析し、世界に一つ、あなただけの学習計画を立案します。
もしあなたが、最短ルートで数学を得点源にしたいと願うなら、ぜひ一度、私たちの無料相談にお越しください。あなたのための合格戦略を、一緒に考えます。
本校は、保育園 KIDS SMILE LABO(2F)、レストラン 2343 FOOD LABO(3F)が入るビル4階にございます。上質な環境で、学習に集中したい方におすすめです。
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