📗『GRIT やり抜く力』(Grit: The Power of Passion and Perseverance)|現論会 厚木校
更新日 : 2025年11月3日

「やり抜く力」とは何か? 才能よりも重要な「情熱」と「粘り強さ」
「成功」を収めるために最も重要な要素は、知能(IQ)や才能ではなく、「グリット(GRIT)」である。
大学受験における「グリット」
グリットとは、日本語に訳せば「やり抜く力」。著者はこれを、「長期的な目標に向けた情熱と粘り強さ」の二つの要素から成ると定義しています。
- 情熱 (Passion): 単なる「好き」という一時的な感情ではなく、自分の興味があることに対して持続的に関心を持ち続ける力。
- 粘り強さ (Perseverance): 困難や挫折、あるいは単調な努力が続いたとしても、諦めずに努力を継続していく力。
大学受験で成功を収める生徒、難関大に現役合格していく生徒たちを見ていると、この「グリット」が極めて高いという共通点があります。短期的な結果に一喜一憂せず、志望校合格という長期的な目標に向かって、地道な努力を継続できる力こそが、才能の差を凌駕するのです。
「やり抜く力」は才能ではなく、伸ばすことができる
本書の最大の功績は、この「やり抜く力」が才能ではなく、誰でも後天的に伸ばすことができると科学的に示した点にあります。本書では、「グリット」を伸ばすための4つの要素が紹介されています。
① 興味 (Interest)
すべての始まりは「興味」です。大学受験において、「なぜその大学・学部に行きたいのか」という内発的な動機付けは、情熱の源泉となります。自分が本当に学びたいことを見つけることが、やり抜く力の第一歩です。
② 練習 (Practice)
グリットが強い人々は、「意図的な練習」を行います。これは、ただ長時間勉強することではありません。自分の弱点を明確にし、それを克服するために集中的に取り組む、質の高い練習のことです。例えば、数学の苦手分野を「できるまで」繰り返す粘り強さがこれにあたります。
③ 目的 (Purpose)
自分の興味や努力が、「他者の役に立つ」という大きな目的に結びついたとき、情熱はさらに強固になります。「医者になって人を助けたいから、この難解な化学の問題を解く」というように、日々の学習に上位の「目的」を与えることが重要です。
④ 希望 (Hope)
希望とは、「未来は変えられる」と信じる力、いわゆる「成長マインドセット」です。模試の結果が悪くても、「才能がないからだ」と諦めるのではなく、「やり方を変えれば次はできる」と信じて立ち直る力が、やり抜く力を支えます。
受験生は『GRIT やり抜く力』をどう活用すべきか
本書は具体的な勉強法を説く参考書ではありませんが、受験勉強という長期戦を戦うための「心のOS」をインストールしてくれる一冊です。
学習計画の「粘り強さ」に応用する
多くの受験生が立派な学習計画を立てますが、計画通りにいかないとすぐに諦めてしまいます。グリットの考え方を応用すれば、「計画が崩れたから終わり」ではなく、「どうすれば改善できるか」を考え、粘り強く計画を実行し続けることができます。
自分の「興味」と「目的」を深掘りする
「なぜ、自分はこの大学受験に挑むのか?」この問いに深く向き合うことが、学習の「情熱」を維持する鍵です。塾や予備校を選ぶ際も、単に授業を受けるだけでなく、自分の「目的」意識を高めてくれる環境かどうかを見極めることがおすすめです。
まとめ
大学受験は「やり抜く力」で決まる
『GRIT やり抜く力』は、成功の鍵が才能ではなく、「情熱」と「粘り強さ」であることを科学的に証明し、私たちに希望を与えてくれます。大学受験は、まさにこの「グリット」が試される場です。
受験勉強に「やり抜く力」を応用する方法
本書の理論は、日々の学習にすぐ応用できます。まずは自分の学習に「興味」を持ち、質の高い「練習」を継続する。そして「志望校合格」の先にある「目的」を見据え、最後まで「希望」を持って努力を続けること。この4つのサイクルを回すことが、合格への最短ルートです。
学習に関するご相談を無料で承ります。フォームまたはお電話にて、お気軽にお問い合わせください。
本校は、保育園 KIDS SMILE LABO(2F)、レストラン 2343 FOOD LABO(3F)が入るビル4階にございます。上質な環境で、学習に集中したい方におすすめです。
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