酸・塩基や酸化還元で詰まる人へそれ、本当はmolでつまずいているだけではありませんか?
更新日 : 2026年2月19日
化学が苦手だという相談で多いのが、酸と塩基がわからない、酸化還元が苦手、という声です。ただ、実際に答案やノートを見てみると、概念がわかっていないというより、計算以前の段階で止まっているケースが非常に多いです。結論から言います。多くの場合、原因はmolです。
酸・塩基や酸化還元は難しい単元だと思われがちですが、実はほとんどの問題はmolの扱いができれば解けます。逆に言えば、molがあいまいなまま進むと、どんなに頑張っても詰まります。
まず確認したいのは、molをどう捉えているかです。
molを重さを割るための式として覚えていませんか。モル質量で割る、という操作だけが頭に残っている人は要注意です。molは数の概念です。粒子の個数をそろえるための共通言語です。この意識がないまま酸や電子の話に進むと、必ず破綻します。
酸・塩基で何が起きているかを考えてみましょう。
中和反応とは、水素イオンと水酸化物イオンが結びつく反応です。では、その水素イオンはいくつありますか。水酸化物イオンはいくつありますか。ここをmolで考えられないと、反応の終点が判断できません。中和点がわからない、という人は、実は反応式ではなく、粒子の数を追えていないだけです。
次に酸化還元です。
電子を失う、受け取る、という言葉は知っているのに、計算になると止まる人が多いです。原因ははっきりしています。電子が何mol動いたのかを見ていないからです。酸化数の増減は、電子のやり取りの数を表しています。ここをmolでそろえない限り、反応全体はつながりません。
よくある典型的な詰まり方があります。
半反応式は書ける。係数も何となく合わせられる。でも、量的関係を聞かれた瞬間に止まる。このタイプは、反応式を記号として処理していて、molとして読めていません。係数は飾りではありません。すべてmolの比を表しています。
molができている人は、問題文を読んだ瞬間に、何molと何molが反応する話なのかを頭の中で整理しています。一方で苦手な人は、gやLを見た瞬間に、どこで割るかだけを考え始めます。この差は非常に大きいです。
では、どう立て直すか。
酸・塩基や酸化還元をやり直す前に、まずmolだけを徹底的に整理してください。濃度とは何か、体積とmolの関係はどうなっているか、反応式の係数が何を意味しているか。この三点を説明できるようになるだけで、世界が変わります。
青葉台校では、酸や酸化還元に入る前に、必ずmolだけを切り出して確認します。遠回りに見えて、実は一番の近道です。ここを飛ばして演習を積んでも、伸びません。逆に、molが腹落ちした瞬間、今まで止まっていた問題が一気に動き出します。
もし、酸・塩基や酸化還元が苦手だと思っているなら、一度立ち止まって考えてみてください。本当に苦手なのは反応そのものですか。それとも、その前提になっているmolではありませんか。
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