難関大受験専門塾 現論会

校舎を探す 無料受験相談

難関大受験専門塾 現論会

校舎を探す 無料受験相談

難関大受験専門塾 現論会

校舎を探す 無料受験相談

難関大受験専門塾 現論会 宇都宮校

努力が続かないのは意思の弱さじゃない?脳科学と行動経済学で読み解く「継続の仕組み」

更新日 : 2025年7月2日

「勉強を続けようと決めたのに、3日坊主で終わってしまった…」
「自分は意志が弱いから、頑張れないんだ」

そう感じてしまう中高生や受験生は少なくありません。しかし、脳科学や行動経済学の視点から見ると、「継続できないのは意思の問題ではない」ことが分かってきました。

この記事では、継続できる脳の仕組みや、努力を“習慣”に変えるための実践的アプローチを解説します。

◆ なぜ努力は続かないのか?──原因は「時間割引率」

努力とは、「未来の報酬」のために「現在のコスト(努力・労力)」を支払う行為です。

例えば、毎日の英単語暗記は、数ヶ月先の志望校合格という成果のため。
この未来の報酬が魅力的であっても、多くの人が途中で挫折してしまいます。

なぜか? それは「時間割引率」という心理メカニズムが働いているからです。

人間は、将来得られる報酬の価値を、時間が経つにつれて割り引いてしまう傾向があります。
たとえば、「1年後に1100円もらえる」よりも「今すぐ1000円もらえる」方を選ぶ人が多いのはこのため。

つまり、いくら志望校合格が大事でも、その成果のリアリティがない分、目先の努力に対して価値が下がってしまう習性から、「今勉強すること」の価値が下がって見えてしまうのです

◆ 「21日間で習慣化」はウソ──本当は66日かかる?

よく「21日間続ければ習慣になる」と言われますが、これは都市伝説に近い話です。

ロンドン大学の研究(2010年)では、新しい習慣を身につけるまでに必要な期間は平均66日
行動の内容によっては254日(約8ヶ月)かかるケースもあると報告されています。

つまり「1ヶ月頑張ったのに習慣にならない…」と落ち込む必要はないのです。
習慣化には時間がかかるという現実を理解することが第一歩です。

◆楽して努力を続けるための5つの戦略

 特に行動経済学や脳科学的知見に基づき、努力を継続するために有効な5つの戦略について、さらに具体的に解説していきます。医療系国家試験や大学受験を控える生徒、毎日学び続けなければならない塾生に向けて、実践可能な形で整理しました。

① 優先順位の明確化

努力の継続において最初の壁は「やる内容に悩むこと」です。人間は選択肢が多いと、脳内で認知的負荷がかかり、行動を開始するまでに大きなエネルギーを使います。
 具体的な対策としては、「勉強内容の事前プランニング」が有効です。たとえば、1週間単位で「朝は暗記系、夜は演習系」と分けることで、迷わず始めることができます。また、時間別・場所別に「この時間は過去問」「この電車では英単語アプリ」など決めておけば、選択ストレスが激減します。
塾運営では、学習計画表や学習スケジュールカードを用意し、誰が見ても学習の優先順位が明確になる仕組みを取り入れることが有効です。

② タイムブロッキング

 勉強を始める最大の障壁の一つは、「いつやるか」を決めていないことです。タイムブロッキングは、予め学習時間をスケジュールに組み込むことで、実行率を上げる方法です。
 たとえば、Googleカレンダーに「毎朝7:00〜7:30 英語長文演習」と登録し通知設定をしておけば、自然と体が動くようになります。また、タスクが“予定”としてブロックされるため、「今やるか後でやるか」の無駄な迷いが消え、エネルギーを節約できます。
 この考え方を応用し、学習予定を週単位で提出・承認するなど、半強制的に予定を可視化する支援が効果的です。

③ 他人を利用する

人は「サボる」ことに対して自制が効かない生き物です。だからこそ「外部からの目」が継続力を生みます。
具体策は2つあります。

  • ① 仲間と一緒に勉強する(ピア効果): 塾での自習室やオンラインZoom自習など、誰かと一緒に勉強することで、サボりにくい環境をつくる。
  • ② 他人に管理してもらう: 勉強後に「やったよ」とLINE報告、または提出課題の確認、振り返りコメントをもらう。特に塾講師やコーチが毎週のタスクレビューを行う形式が有効です。

悪いピア効果(サボりを誘発するような人と一緒にいること)は逆効果なので、学習に前向きな人とペアを組むようマッチングを行う工夫も大切です。

④ コミットメント戦略

「継続する」と決意した瞬間のモチベーションを最大限に活かす方法が、コミットメント戦略です。
何かを習慣づけようと思った時、一番モチベーションが高いのは、その瞬間・その場面です。時間が経てば経つほど、モチベーションが下がっていくのが人間です。コレを前もって予防しておく策を経てておくことがこの戦略です。
 たとえば、「1週間勉強をサボったら5000円寄付する」「模試の偏差値が下がったら友達に奢る」など、あらかじめルールを決めておきます。さらにこれを「周囲に宣言」することで、行動の強制力が増します。※あくまで例です
 生徒に「今月の宣言」を紙に書かせ、壁に貼ることで自分への圧力を視覚化させる方法が効果的です。指導者側も、達成できなかったときのペナルティを“ユーモラスかつ実行可能”な内容で設計すれば、生徒の自律性を高められます。

⑤ 努力中毒化 (最強)

最終形は「努力が快感になる状態」です。努力そのものにドーパミンが分泌され、自ら進んで学ぶ習慣が構築される。これを仮に「努力中毒」と呼びます。

この状態に入るには、以下の3条件を満たす必要があります:

  1. 自分が心から望む未来をリアルに思い描ける
  2. その未来が今の努力と確実に結びついていると信じている
  3. その未来が他人ではなく自分の意思で欲しているものである

 たとえば、「〇〇大学に合格して、将来こういう仕事をする」という未来像を明確にイメージし、塾で日々の学習がその未来に直結しているという感覚を得ることで、学習が「努力」ではなく「快楽」に変わります。
 塾では、生徒の“動機づけコーチング”を行い、「夢・目標・職業・未来像」を具体的に言語化させ、それを壁に貼ったりファイルに入れたりすることで、努力中毒への入り口を用意することが可能です。

これら5つの方法は、それぞれ単体でも有効ですが、組み合わせることで習慣化の再現性が劇的に高まります。努力が“習慣”へ、そして“中毒”へ変わるプロセスを、指導現場で積極的に取り入れていきましょう。

◆ 現論会の「コーチング」で実現できること

現論会宇都宮校では、こうした仕組みを支援するコーチングを提供しています。

  • 週1回の面談で、勉強計画の優先順位を整理
  • 学習日誌の記録により、習慣化の進捗を可視化
  • 自己分析を通じて「なぜ勉強できなかったか」を言語化
  • 勉強内容と時間のブロック化で“迷い”を排除
  • コーチングにより未来の想像・目標設定を行う

これにより「行動が止まらない仕組み」を個別に構築していきます。

◆ 最後に:努力は苦しいものではない

「努力家」と呼ばれる人たちの多くは、実は“苦しさ”を感じていません。
なぜなら、努力を努力と感じない「継続の仕組み」ができているからです。

勉強が続かない自分を責める前に、まずは仕組みを見直してみましょう。
脳にとって自然な行動にしてあげるだけで、あなたも「続けられる人」になれます。


▶︎ 現論会宇都宮校のコーチング詳細はこちら
https://genronkai.com/utsunomiya/

一覧に戻る

SCHOOL BUILDING

全国に校舎を展開中

RECRUITMENT &
BUSINESS PARTNERS

現論会では、一緒に働く仲間を募集中です

無料受験相談 資料請求