大学入学共通テストまで残りわずか。 100日を切った残り時間をどう使うかで、合格の可能性は大きく変わります。
更新日 : 2025年10月10日
本記事では、
「今この時点で英語や数学の到達度によって共通テストで何割取れるか」
「早慶・GMARCHを目指すには英語・数学をどこまで仕上げるべきか」
「高1・高2生が今やるべきこと」
などを、現場に基づく実践的な視点でお伝えします。現論会取手校の受験戦略のヒントとして、ぜひお役立てください。
共通テストまで100日を切った:現状把握とスケジューリング
まずは現状を正確に把握し、残り時間を最大限有効活用する戦略を立てましょう。
現状把握:模試・過去問分析
- 直近の模試で英語・数学それぞれ何点取れているか。偏差値ではなく「合否ボーダーとの差」を把握。
- 共通テストの過去問(過去3年分など)を解き、時間配分や出題傾向を確認。
- 苦手単元・弱点分野の洗い出し。例えば英語の文法、語彙、読解構造、長文スピード、数学の計算ミス・思考型問題対応力など。

スケジュール設計:100日を切った逆算プラン
以下は例としてのスケジュール案です。
| 期間 | 目標/重点 |
|---|---|
| ~残り70日 | 基盤固め・基本問題徹底(英語:語彙・文法・解釈/数学の典型問題、小問集合) |
| 残り70~30日 | 応用演習・共通テスト形式問題、 時間を意識した演習 |
| 残り30日~当日 | 本番過去問フル演習、弱点補強、メンタル準備 |
この中で、共通テスト模試や過去問演習→自己採点・弱点補強は必ず設けましょう。
英語について:今このレベルなら何割?目標と教材戦略
英語は共通テストだけでなく、私大・国立二次試験でも重要な科目です。早慶・GMARCH合格を狙う上での目安や教材戦略を見ていきます。
現時点のレベル別想定得点
以下はあくまで現状で今後もしっかり勉強していった場合の目安ですが、現状を当てはめてみてください。
- 英単語帳1冊8割、文法解釈の基本(動画でわかる英文法など)→ 共通テスト予想得点:60~70点程度
- 英単語帳1冊9割、文法解釈から長文対策済み(英語長文ルールズ2以上など)→ 得点 80点前後
- 英単語帳2冊目、長文対応力・複雑構文把握力もある(英語長文ルールズ3以上やポレポレなど) → 得点 90点前後~Aライン
目標レベル:早慶・GMARCHでの英語到達目標
早慶を狙うなら、最低でも共通テストで85点以上、できれば90点超を目指したいところ。語彙・文法・読解バランス型の学力が必要です。GMARCHでも80点前後がボーダーと考えていいでしょう。
参考書・教材戦略(英語)
おすすめ教材は「基礎 → 応用 → 実践演習」の流れを意識することです。共通テストに関しては文法問題が直接出ることはないですが、長文を素早く正確に読むためには必要な知識になります。
- 基礎段階:語彙・熟語帳、文法・解釈
- 応用段階:長文読解演習→単語はわかるが読めないなら「英文解釈・構文把握問題集」(英文解釈ポラリス1など)
- 実践演習:共通テスト形式問題集・過去問演習 → 『1ヶ月で攻略!共通テスト英語 リーディング/リスニング』など

上記を進める際は、「正解できない問題の原因を分析 → 弱点補強 → 再演習」を必ずセットで行ってください。
数学セクション:早慶・GMARCHで使える教材と到達目標
数学は「思考力・論理力・計算力(正確性・スピード)」の要素が求められます。特に私大上位校を目指すなら、標準問題をこなしつつ応用問題・発展問題にも触れておきたいところです。
目標到達レベル(数ⅠA / 数ⅡB / 数Ⅲ)
早慶・GMARCH合格には、**全分野で入試レベル問題をある程度解ける実力**を持っておきたいです。たとえば、数ⅠAの標準・応用問題、数ⅡBの微積分や領域、数Ⅲ(理系志望の場合)も含めて網羅できるように。
おすすめ教材・参考書ルート(数学)
以下は参考書ルートの一例です
- 教科書〜基礎段階:入門問題精講・基礎問題精講で確実にマスター
- 標準から応用段階:『標準問題精講』『1対1対応の演習』など
- 発展・難関対策:『良問プラチカ』シリーズや発展問題集で思考力を鍛える
- 過去問・演習強化期:大学別の過去問や模試問題で実践力強化
特に数学では、「同じ単元を何度も手を動かして解く → 解けなかった理由を分析 → 解法を整理 → 再チャレンジ」が力を伸ばす鉄則です。
数学の学習段階には「解法暗記」という段階があります。現論会でも使っている言葉なのですが、数学を単純なひらめきだと思っている人も多いのですが、ちょっと違います。
わからなかった問題の解説をみて
・「そうやって解くのか!」と思った人は、あとちょっとで点数まで結びつくのでどんどん演習してほしい!
・「どうやって解いてるの・・・?」と思った人は、解法が身についていない可能性があるので、基礎に戻ってインプットするのもありかもしれない。

高1・高2生は今何をすべきか? 長期ロードマップ
高1・高2のうちから準備を進めれば、3年時に飛躍できます。以下は取手校でも指導しているロードマップ案です。
高1時点(理論的基礎固め期)
- 英語:単語・熟語基礎、英文法基礎を確実に。毎日の語彙暗記と文法演習を習慣に。
- 数学:教科書内容を軽視せず、定期テストは高得点を取る。基本問題をひたすら固める。
- 模試受験と分析:定期模試や全国模試で弱点を早期発見。
高2時点(応用へのステップアップ期)
- 英語:長文読解・英文解釈演習を少しずつ増やす。
- 数学:標準問題~応用問題にも手を伸ばす。苦手単元は早めに手をつける。
- 総合的学習:理科・社会にも早めに目配せしつつ、受験全体戦略を立てる。
この段階で志望校を意識して、入試科目の構成、入試方式を意識しておくと、高3になってから迷いが少なくなります。

まとめとアクションプラン
最後に、受験生の皆さんがすべきアクションを簡潔に整理します。
直近すべき行動3つ
- 共通テスト過去問を時間を計って1セット解いてみる → 弱点を洗い出す
- 英語・数学それぞれ「基礎 → 応用 → 実践演習」教材ルートを確認し、今手元にあるもの/不足分を整理する
- 残り100日を切った今、見据えた週次・月次スケジュールを作成し、チェックポイントを設ける
現論会取手校でのサポート案内(内部リンク)
現論会取手校では、個別指導・添削指導・模試解説などを通じて、一人ひとりに最適な学習プランを提供しています。取手校の詳細はこちら。また、校舎では定期的な進路相談・学習相談も実施中です。
終わりに
受験はマラソンのようなもの。残り日数が少ない今だからこそ、毎日の積み重ねが結果を大きく変えます。上記戦略を参考に、自分に合った学習法を見つけ、志望校合格に向けて最後まで走り抜けましょう。
