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高1の冬に勉強が進まない理由と、“科目横断の学習リズム”を整えるための仕組み作り

更新日 : 2025年12月13日

高1の冬は、学習が最も不安定になりやすい時期です。定期テストが終わり、行事や部活も多く、気持ちが勉強に向きにくくなります。さらに、学校内容が難しくなり、教科書の理解に時間がかかるようになることで「前より勉強が進まない」と感じる生徒が増えます。これは珍しいことではなく、多くの高1生が通る段階です。

ただし、この時期に正しい“学習リズム”を作れるかどうかは、半年後の伸びに大きな差を生みます。この記事では、高1の冬に勉強が停滞する理由を整理し、科目横断で再現できる学習リズムの作り方をまとめます。

高1の冬に勉強が進まなくなる理由

高1の学習停滞には共通する原因があります。まず、学校内容が中学内容と大きく変わることで、理解に時間がかかるようになります。特に数学・英語では、抽象度が上がり、問題文や教科書を読むだけで疲れを感じることがあります。

次に、生活リズムの乱れです。冬は部活の時間が不規則になったり、行事で帰宅時間が遅くなったりします。結果として、学習の開始時刻が毎日違い、一定のリズムが作れなくなります。

さらに、「どの科目を優先すべきか」が曖昧なまま勉強していることも原因です。高1の時点ではまだ大学入試の全体像が見えにくく、時間をかける科目の判断が難しいため、手をつける科目が日ごとに変わってしまいます。この状態では、努力を重ねても学習効果が安定しません。

なぜ“科目横断の学習リズム”が必要なのか

高1の冬は、勉強の量よりも“流れ”を作ることが重要です。毎日の学習が一定のリズムで回るようになると、科目の難易度に関わらず進みが安定します。科目ごとにリズムを作るのではなく、横断的に学習時間を作ることで、全体の負担が少なくなります。

例えば、「英語→数学→理科」の順に固定するだけで、迷う時間が減り勉強の開始が速くなります。脳科学の一般的な知見でも、行動を開始する負荷を下げるには、選択肢を減らすことが有効とされています。つまり、科目選びに迷わない状態を作ることで、学習の再現性が高まります。

科目横断のリズムを作る三つのステップ

ここでは、高1生が最も取り組みやすく、再現性が高い手順を紹介します。

① 時間を先に決めて、科目を後から当てはめる

「19時からは英語」「20時からは数学」のように、時間→科目の順番で決めると迷わなくなります。科目から決めると選択肢が増えて行動が止まることがあります。

② 毎日“短く回す科目”と“深くやる科目”を分ける

英単語や数学の計算練習は短く回す科目です。一方で、文章読解や長い問題は深くやる科目です。この二つを混同しないことで、限られた時間でも適切な量をこなせます。

③ 前日に「明日の最初の1科目だけ」を決めておく

勉強を始めるとき、最初の科目が決まっていると行動のハードルが下がります。これは高1生が最も取り入れやすい仕組みです。

伸びる高1生が必ず持っている“学習の土台”

高1で伸びる生徒は、特別な勉強法を使っているわけではありません。生活リズム・学習の開始時刻・学習の順番という“土台”が整っているだけです。土台がないまま勉強量を増やしても伸びにくく、やる気にも依存してしまいます。

逆に土台が整うと、勉強量が少ない日でも学習効果が落ちにくくなり、長期的な伸びにつながります。高1の冬は、まさにこの土台を作るのに最適な時期です。

直前の定期テストと違い、入試では“継続できる仕組み”が重要

定期テストは短期間で詰め込むことができますが、入試は継続できる学習で差が出ます。高1から自分に合った学習リズムが作れていると、高2・高3での負担が大きく減ります。科目横断のリズムは、学年が上がるほど価値が高くなる仕組みです。

現論会としてできるサポート

現論会では、高1生に対して「無限にある教科の内容」を教えるのではなく、「続けられる仕組み」を一緒に作ることを大切にしています。科目の優先順位を整理し、学習の開始時間・順番・負荷の調整まで伴走します。勉強量よりも再現性を重視することで、生活と学習が自然に両立する状態を目指します。

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