共通テスト当日のリアルと、終わってからの40日をどう過ごすか
更新日 : 2025年11月12日
高校3年生にとって、共通テストは一年間の努力の集大成です。
ただ、実際に当日を迎えてみると多くの生徒が口にする感想は、意外にもこうです。
「思っていたより“模試っぽい”」。
テレビやネットで見る“特別な一日”という印象とは違い、
当日の空気はもっと静かで、現実的です。
そのリアルな雰囲気を知らずに迎えると、
当日、思わぬところでリズムを崩すことがあります。
■ 当日の流れと「模試との違い」
試験会場に到着してまず感じるのは、
思ったよりも普通の教室の雰囲気だということです。
何千人規模ではなく、大学や高校の一室に数十人が集まる。
「緊張感がすごい」というよりも、
「大きめの模試を受けているような静けさ」です。
机の上に置けるのは、
受験票・鉛筆・消しゴム・腕時計のみ。詳細は受験案内を確認してください
周囲の音が気になりやすい人は、事前に模試で環境に慣れておくことが大切です。
■ 休憩時間の落とし穴:長い時間をどう使うか
共通テスト当日は、各教科の間に意外と長い休憩時間があります。
学校や予備校で模試を受けているときの感覚でいると、
「こんなに時間があるの?」と感じるはずです。
そしてこの時間こそ、気持ちの差が出るポイントです。
同じ高校や近くの席に知り合いがいると、
つい「さっきのテストどうだった?」と話してしまう。
話すなとは言いません。
ただ、事前に「どこまで話すか」「どのタイミングで自分の時間に戻るか」を
決めておくことが重要です。
想定していなかった会話の時間で、
「休憩中に確認するつもりだった部分ができなかった」
という小さな焦りが、午後の集中を削ぐこともあります。確認してたら何十点も上がってたのに、ということはないかもしれません。ただ、確認できなかったことで不安になり事故っちゃうことはあるかもしれません。
何よりも、メンタルの安定を守ることが最優先です。
■ 食事・栄養・集中力の維持
共通テストは、体力も集中力も求められる“二日間の耐久戦”です。
1日目・2日目の終盤、特にリスニングや理科・数学の時間帯になると、
多くの受験生が「頭に入らない」「思考が鈍る」と感じます。
これは根性では解決しにくい部分です。
事前に昼食・糖分補給・水分バランスを整える練習をしておくと、
本番のパフォーマンスが安定します。
外の空気を吸う、軽く体を動かす、目を閉じて深呼吸する。
こうしたリセットの習慣を、模試や普段の勉強の時点で身につけておくと良いです。
■ 気合だけでなく「準備」で安定をつくる
共通テスト本番は、1年間の努力がすべて試される場ですが、
「気合いで乗り切る」だけでは難しいです。
当日の流れ・時間配分・休憩の使い方を事前に体験しておくと、
本番の“慌ただしさ”がなくなります。
本番形式の模試を、少なくとも1回は朝から夕方まで通しで受けてみる。
これが最大の準備になります。
試験当日は特別な日ではありません。
いつも通りの自分で戦える環境をつくることが、本当の勝負です。
■ 共通テスト後の流れ:休むより「整える」
試験が終わった翌日、多くの高校では自己採点を行い、
リサーチの提出をします。
当然、結果はすぐに気になります。
「どの大学を出すか」「どこが安全圏か」
そのことばかり考えてしまう時期です。
しかし、この期間を完全に休んでしまうのは危険です。
なぜなら、そこから二次試験まではおよそ40日。
長いようでいて、一瞬で過ぎます。
共通テストが終わった時点で、ある程度志望校は絞れるはずです。
最終決定に迷っても、方向性は出ています。
つまり、今できることはもう見えている。
「決まってから始める」ではなく、「決まりきらないうちに進める」ことが大切です。
■ 共通テスト後にやるべき“リハビリ”
共通テストは、独特な形式・スピード感・誘導の多さがあります。
記述中心の二次試験とは、頭の使い方がまるで違います。
だからこそ、共通テスト直後にまずやるべきは、「思考の切り替え」です。
特に以下のようなリハビリ期間を意識して設けましょう。
- 英語:選択式から記述へ戻す。英作文の構成を思い出す。
- 数学:マーク誘導に慣れた思考から、記述展開の流れに戻す。
- 国語:スピード重視から、構造読解・記述精度へ。
このリハビリを怠ると、二次試験の勘が戻るまでに時間がかかり、
本来伸びるはずの後半1か月を無駄にしてしまうこともあります。
■ 40日間の価値を最大化するために
二次試験までは約40日。
この期間に一番伸びるのは、「目的を持って復習できる人」です。
共通テストを通して得た反省を、
・知識の抜け
・時間配分の甘さ
・集中の乱れ
など、次の行動に変えられる人が最後に伸びます。
感触としては「一瞬」です。
だからこそ、明確な計画と日々の振り返りが必要になります。
共通テストの疲れが残っている時期ほど、
“やることを整理して、淡々と進める”ことが合格率を高めます。
■ 現論会のサポート:本番後の「40日設計」
現論会では、共通テスト後すぐに
「二次試験までの40日プラン」を個別に設計します。
・自己採点結果からの志望校再設定
・教科別の記述リハビリプラン
・共通テスト後のモチベーション維持とペース設計
これらをコーチと一緒に進めていくことで、
「やる気はあるのに進め方がわからない」状態を防ぎます。
本番が終わっても、受験はまだ終わりではありません。
むしろ、ここからが本当の“逆転期間”です。
あと40日間で、去年の自分を超える準備を整えましょう。
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