周囲の友人・SNSとの比較による不安|「自分のペース」を取り戻す思考整理術
更新日 : 2025年11月11日
受験期になると、多くの人が感じる不安の一つに
「周りがどんどん進んでいる気がする」という焦りがあります。
SNSを開けば、
「今日10時間勉強した」「判定Aになった」といった投稿。
学校では、模試の結果を嬉しそうに報告する友人。
自分も頑張っているはずなのに、
「自分だけ取り残されている気がする」——そんな気持ちになる瞬間は誰にでもあります。
■ 比較は“悪”ではない。ただ、方向を誤ると苦しさに変わる
人は本来、他人と比べることで成長のきっかけを得ます。
競争がモチベーションになり、刺激が努力を引き出す。
しかし、受験のように「長期戦×結果が見えにくい環境」になると、比較は一気に自分を苦しめる方向へ傾きます。
特にSNSで見えるのは、“結果だけ”です。もしくは頑張りまくれている生徒の過程です。
苦しみの過程や、本人が抱えている不安・失敗・迷いは、ほとんど共有されません。SNSじゃなくても、他人のそれらすべてを共有するのはほとんど不可能です。
だから他人と比べて不安になる時間はちょっともったいないです。
■ 焦りの正体は「見えない進捗」
焦りや不安の根本にあるのは、
「自分の成長が見えない」ということです。
模試の点数や判定は、一時的な数字でしかありません。
でも人は、それを「今の自分の全て」だと錯覚してしまう。
昨日よりも理解が深まったとか、苦手分野の解き方が定着したとか、
本来は見えにくい“内面的な伸び”こそが大切なのに、
目に見えやすい数字に一喜一憂してしまうのです。
焦りは「頑張れていない」証拠ではなく、
「頑張りの方向が見えにくくなっている」サイン。頑張ってすらいない人は本当の意味では焦りません。
■ 「比較」を“分析”に変えるだけで焦りは消える
不安や焦りを力に変える最も有効な方法は、
他人との比較を「データ」として扱うこと。
たとえば、友人が英語で点数を伸ばしているとします。
「やばい、自分より上だ」と落ち込む代わりに、
「彼は長文の精読を重視しているらしい」「自分は単語力が弱い」と分析する。
つまり“感情的な比較”を“論理的な比較”に変えることです。
受験勉強は「誰よりも長くやる」ではなく、
「自分に足りない部分を埋める」作業。
比較の目的を“焦るため”から“改善するため”に変えられた瞬間、
不安は自然と薄れていきます。
■ 他人のペースに合わせると“ズレ”が積み重なる
焦って他人のペースに合わせると、
一見やる気が出たように見えても、成果は出にくくなります。
なぜなら、人によって理解速度・得意科目・定着方法が全く違うからです。
英語が得意な人が「毎日長文を読んでる」と言っても、
基礎が不十分な状態で同じことをしても、理解が追いつかず消耗するだけ。
反対に、自分が得意な分野を他人の基準で“まだまだ”と否定してしまうと、
自信を失い、勉強効率そのものが落ちます。
自分のペースは「サボり」ではありません。
成果を出すための最適速度です。
■ 比べるなら「過去の自分」と
今日の自分は、昨日の自分より少しでも成長したか。
昨日よりも勉強の質が上がったか。
この「過去の自分との比較」が、唯一意味のある比較です。
模試の点数が上がらなくても、解けなかった問題が「考え方だけでも理解できた」なら、
それは確実な前進です。
この積み重ねが、最終的に合格ラインに届く力になります。
■ 現論会のコーチングは「自分軸」を取り戻す時間
現論会では、他人ではなく自分を基準にした計画を立てます。
・得意・不得意を踏まえた学習ペース
・「今の自分に必要な量と内容」の整理
・週ごとの行動計画と、その振り返り
これらをコーチと一緒に行うことで、
他人の進度やSNSの情報に振り回されることがなくなります。
焦っている時ほど、視野は狭くなります。
そんな時に、冷静に現状を見直してくれる存在がいるだけで、
メンタルも勉強効率も安定します。
■ SNSを閉じる勇気も「戦略」
情報は武器になりますが、過剰な情報はノイズにもなります。
他人の勉強量や判定を見る時間を、自分の復習に充てたほうが、
確実に結果につながります。
「SNS断ち」は我慢ではなく、集中を守る戦略。
本番直前期に差をつけるのは、“正しい情報の選び方”です。
■ 最後に:焦りは、まだ走っている証拠
焦りや不安を感じるのは、
自分が「本気で頑張っている」からこそです。
走るのをやめた人は、もう焦りません。
だから、焦っている今のあなたは、正しい場所にいる。
あとは、方向を整えればいいだけです。
現論会三宮校では、
生徒様の実力、特性に合ったコーチングを実施しています。
神戸大学・大阪大学など難関大の現役コーチが、
一人ひとりの状況を見極め、最適なペースで伴走します。
迷いがある時こそ、行動の軌道修正が大切です。
今の頑張りを、確実に合格へつなげましょう。
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