自己採点の重要性|“採点する力”があなたの得点力を底上げする
更新日 : 2025年11月8日
共通テスト・二次試験の本番。
問題用紙に自分の解答を残していなかったことで、自己採点ができず、出願校の判断に迷った——そんな話は毎年のように聞かれます。この観点での自己採点の重要さに付け加えてもう一つ、
自己採点力は、合否を分ける「分析力」です!
今回は2つの「自己採点」を説明いたします!
■ 共通テストでは「自己採点できない=出願ができない」
共通テスト後、国公立の出願まではわずか数日。
その間に各大学・学部のボーダーを見て、どこを受けるか決める必要があります。
その判断材料となるのが自己採点です。
もし問題用紙に◎や×を書いていなければ、正答を思い出せず、点数が曖昧なまま出願することになります。
それは“出願ミス”につながる危険な状態です。
テストが終わった瞬間に勝負は続いている。
「自己採点までが本番」です。
どんなに実力があっても、出願判断を誤れば本来受かる大学に届かなくなります。
■ 自己採点力=“採点者目線で考える力”
赤本や過去問集には模範解答は載っていますが、
実際の採点現場のような細かい基準(部分点・減点要素・表現の幅)はあまり明示されていません。
そのため、同じ答案でも「どこまで点が入るか」を自分で判断する必要があります。受験生の中には、「答えがめっちゃ似てるから8割くらいかな」「ニュアンスとしては同じことなんだけど語彙が異なるから減点しとこ」という風に自己採点されてる方もいるかもしれません。
せっかく過去問を解いたなら、さらに有効利用するために必要になるのが、採点者目線の理解です。
英作文や数学の記述問題なら、採点者は「何を見て」「どのように減点しているか」を想定してみましょう。
- 英作文:文法・語順・主語・冠詞・時制のどこで減点されるか?
- 数学:途中式の省略、論理の飛躍、結論の明記漏れはないか?
- 現代文:設問要求の語尾・根拠の段落を的確に拾えているか?
採点基準を意識して答案を書く力は、実は受験力そのもの。
自分で採点できる人ほど、本番の答案も採点者に伝わる形で書けるようになります。具体的にどこを意識するのが正解なのか最初はわからないと思います、ぜひ現論会に聞きに来てください!
■ “採点者側”に立つと見える3つの成長効果
- 理解が定着する:他人の目線で自分の答案を読み返すことで、「どこで論理が飛んでいるか」が明確になる。本番の見直しでも有効です。
- ケアレスミスが激減:減点理由を自分で分析できるため、次に同じミスをしない。
- 表現力が上がる:採点基準を意識することで、必要な情報をコンパクトに伝える練習になる。
「書く」「見る」「直す」を自分の中で完結できる人ほど、入試での再現性が高まります。
■ 自己採点が“苦手な人”に起きている3つの誤解
- 模範解答と違う=全部×だと思ってしまう
- 部分点の考え方がわからない
- そもそも何を基準に点をつければいいかわからない
こうした誤解は、単に採点経験がないだけです。
正しい基準を理解すれば、「点をもらえる書き方」が見えてきます。
得点をつける目が養われれば、答案づくりの質が一気に上がります
■ 自己採点力=「理解」と「得点」をつなぐ架け橋
多くの受験生が「理解したのに点が取れない」と悩みます。
しかしその差は、知識の量ではなく“得点に変える力”の差です。
自己採点を習慣にすると、点数が上がる理由が自分で説明できるようになります。
それが、本当の「実力」です。
勉強のゴールは「理解」だけではなく「得点」。
自己採点は、その橋渡しをする最強のトレーニングです。
■ 現論会でできる“自己採点からの伸ばし方”
- 記述・英作文・論述の添削時に採点者目線のコメントを共有
- 過去問演習、自己採点専用のシートを活用
- 「なぜこの点数になったか」を一緒に言語化
- 本番を想定した解答転記・記録の型まで習慣化
ただ「点数を知る」ではなく、点数を生む構造を理解する。
■ まとめ:点を“もらう側”から“出す側”へ視点を変えよう
採点とは、他人の目で自分の答案を見ること。
その力をつければ、ミスは減り、点数は安定し、思考は研ぎ澄まされます。
現論会では、
「理解したのに点が取れない」をなくすために、
現役の神戸大学・大阪大学コーチが、採点者目線から答案を設計する方法も指導します。
自習環境も整っております!