【とある日のモノローグ #44】また挫折だよ
更新日 : 2026年3月15日
全然太刀打ちできない
オーストラリアでの実習もいよいよ佳境に入り、今日は現地の医学生たちと一緒に、ある症例についてのディスカッションに参加する機会がありました。
結果から言えば、私はその場でほとんど一言も発することができず、ただ圧倒的な「沈黙」の中に身を置くことになりました。
現地の学生たちは、ドクターの問いかけに対して、食い気味に自分の意見をぶつけていきます。完璧な答えを求めているのではなく、今自分が持っている知識をどうにかしてアウトプットし、議論を前に進めようとする。その熱量とスピードに、私は完全に気圧されてしまいました。
頭の中には、確かに知識はあるんです。教科書で読んだことのある症例だし、日本語であれば言いたいことも山ほどありました。けれど、それを英語に変換し、会話の隙間に滑り込ませようとしているうちに、議論は次のフェーズへ移ってしまう。
その時、私が守っていた「沈黙」は、謙虚さでも熟考でもなく、ただ「間違えて恥をかきたくない」という自分勝手な防衛本能だったのだと気づき、ひどく落ち込みました。
どれだけインプットを積み重ねても、外に出さない知識は、この場所では存在しないのと同じ。
「知っている」ということと「使える」ということの間には、これほどまでに残酷な壁があるのかと、改めて自分の「アウトプット不足」を突きつけられた気がします。
「勉強法」を語っている立場でありながら、ディスカッションが終わった後、情けなくてトイレの鏡の前でしばらく顔を洗っていました、、笑 完璧主義が自分の首を絞め、結局何の結果も残せない。そんな自分を、今は一秒でも早く脱ぎ捨てたいという焦燥感でいっぱいです。間違ってもいい、発言をするんだよ。
でも、この「沈黙」の痛みは、きっと今の私に必要なプロセスなんだと思います。
自分がどれほど無力で、どれほどアウトプットから逃げてきたか。それを骨身に染みて理解しなければ、本当の意味での「学び」は始まらないからです。
悔しいなあ、なんでもいいから発言すればよかった。こっちの学生に食らいつくぞ。実践できる時間は残り少ない。頑張ってた最後まで足掻いてやる。
まとめ
受験生の皆さんも、問題演習の中で「わかっているはずなのに解けない」「言葉が出てこない」というもどかしさを感じることがあるかもしれません。それは、あなたの脳が必死にインプットとアウトプットの溝を埋めようとしている、成長のサインです。
恥をかくことを恐れて黙り込むのではなく、不恰好でもいいから、まずは外に出してみる。その一歩の積み重ねだけが、沈黙の壁を壊す唯一の方法なのだと思います。
私に残された時間は、もう長くありません。明日のカンファレンスでは、たとえ文法がボロボロでも、一回は手を挙げて自分の声を響かせてこようと思います。
南半球の夜空を見上げながら、自分自身にそう言い聞かせています。
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