【受験生へ】「納得できる選択」を導く
更新日 : 2026年1月22日
共通テストのリサーチ結果が出揃い、いよいよ最終的な出願先を決定する時期ですね。当初の予定通り突き進むのか、それとも現実的なラインを考慮して志望校を変えるのか。人生を左右するかもしれない大きな決断を前に、何が「正しい選択」なのか分からなくなって、不安に押し潰されそうになっている人もいるのではないでしょうか。そんな時こそ、学問の知恵を借りて「自分自身の本音」を静かに探ってみてはどうでしょう。
哲学者ジョン・ロールズは、公平な正義を考えるために「無知のヴェール」という思考実験を提案しました。もし、自分がこれからどんな立場(能力、家庭環境、運)で生まれてくるか全く分からない状態だとしたら、どんなルールを選ぶのが一番フェアか、という考え方です。これを受験に当てはめるなら、一度「周りの期待」や「世間体」、「今の判定」というヴェールを脱ぎ捨てて、真っ白な状態で考えてみることに似ています。
もし、誰に反対されることもなく、判定という数字に怯えることもなく、ただ純粋に「学びたい場所」を選べるとしたら、あなたはどこへ行きたいと願うでしょうか。あるいは、10年後の自分から今の自分を見たときに、「あの時の選択は間違っていなかった」と胸を張って言えるのは、どの道でしょうか。私は、損得勘定や恐れを一度脇に置いて、この「本質的な願い」に一度立ち返ってみることが、後悔しない選択をするためにとても大切なのではないかと感じるのです。
もちろん、現実は厳しい決断を迫ることもあります。でも、たとえ当初の志望校とは違う道を選んだとしても、それが自分自身で悩み抜き、ヴェールの奥にある自分の意志で決めたことであれば、それはあなたにとっての「正しい選択」になります。一番悲しいのは、他人の物差しや、その場しのぎの妥協だけで道を選んでしまうことです。私は、あなたが自分自身の納得感を何よりの指針にして、この局面を乗り越えていってほしいと願っています。
どの大学へ行くかよりも、その場所で「自分がどう生きたいか」を大切に。あなたが下す決断が、誰のものでもない、あなただけの誇り高い物語の第一歩になることを、私は心から信じています。迷ったときは、一度大きく深呼吸をして、心の奥底に眠っている「本当の声」に耳を澄ませてみてくださいね。
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