【受験生へ】焦りを鎮める「心の時計」の操り方
更新日 : 2026年1月17日
共通テスト第1日目、本当にお疲れ様です。今、この文章を読んでいるあなたは、きっと一日目の科目を終えて、心地よい疲労と緊張の中にいることでしょう。明日の2日目に向けて、あるいは今まさに目の前の試験に向けて、「時間が足りなくなったらどうしよう」という不安を感じている人もいるかもしれません。私は、そんな時こそ、私たちの心が持っている「時間を作り出す力」を思い出してほしいなと感じているのです。
「現象学」という学問では、時間は単に時計の針が刻む一定のものではなく、私たちの意識の状態によって伸び縮みするものだと考えます。例えば、楽しい時間は一瞬で過ぎ去るのに、辛い時間は長く感じますよね。試験本番で焦りを感じると、主観的な時間は猛スピードで加速してしまい、「もうこんなに経ってしまった!」というパニックを招いてしまいます。私は、この加速しそうな時間を、自分の意識ひとつで「引き伸ばす」ことができるのではないかと思うのです。
もし試験中に焦りを感じたら、あえて数秒間だけペンを置き、深く、ゆっくりと息を吐いてみてください。そして、自分の指先や、紙の白さをじっと見つめてみます。この「ほんの一呼吸」が、暴走し始めた時間の流れにブレーキをかけ、脳に「まだ時間はたっぷりある」という信号を送ってくれるのです。客観的な時間は数秒しか経っていなくても、あなたの心の中に冷静な判断を下すための「余裕」という新しい時間が生まれる。私は、この一瞬の静寂こそが、難問に立ち向かうための最大の武器になると信じているのです。
「早く解かなきゃ」と追い立てられるのではなく、「自分がこの時間をコントロールしている」という感覚を持つこと。その主体的な姿勢が、視野を広げ、普段なら見落としてしまうようなヒントに気づかせてくれるはずです。時間は追われるものではなく、あなたが実力を発揮するために使いこなすものです。もし明日、焦りが顔を出したら、優しく自分に「時間は私の味方だ」と言い聞かせてあげてくださいね。
今日という一日を戦い抜いたあなたは、それだけで本当に素晴らしい強さを持っています。今夜はゆっくりと脳を休めて、明日の試験会場では、あなただけの「穏やかな時間」を創り出せることを願っています。あなたのペースで大丈夫。最後まで、あなたらしい丁寧な一歩を刻んでいってください。
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